植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない!」 戸井十月 著 小学館
昨年、3月に亡くなった植木等さんの人生を振り返った本だった。
無責任男やスーダラ節に象徴されるような
キャラクターとは程遠い人柄であったことがこの本を読むとよくわかる。
植木さんに多大な影響を及ぼしたと思われるのは
お父さんとお寺での修行だったようだ。
植木等ご本人もおやじの生き方は支離滅裂と言わしめるほどの
規格外で自由奔放な生き方だったと書かれていた。
お寺での厳しい修行もご本人いわくこの御蔭で我慢強い男になれたと語っている。
御木本幸吉が母方の親類だったので父親が東京の御木本真珠店付属工場で
働いていたそうだがそのときに植木等さんは御木本幸吉に一度だけ会ったそうだ。
そのときの話や苛烈で過剰な兄の話などあちらこちらに
面白い話が散りばめられているのも面白かった。
日本の芸能界でメンバーの入れ替わりなく生涯続いたバンドは
クレイジーキャッツ以外ないらく、
メンバーがたくさん亡くなられても未だに解散していないと書かれていた。
七人のメンバーはそれぞれ生涯の友として仕事上、
プライベート上でも仲良かったらしい。
リーダーのハナ肇が突然、映画に出るようになったときも
映画に出てもお前らを捨てるなんてことはこれっぽっちも考えていないし、
必ずみんなと一緒に最後までやると言ったほどの本当に気のいい男だったと書かれていた。
だから、みんなはハナ肇のことを愛していたんだと。
そういうハナ肇が事務所の社長の渡辺さんに話をしにいくとなぜか
言いたいことを言えない人だったらしい。
そういうときは代わりに植木等が社長と掛け合ったという。
植木等いわく谷啓はほんとに凄い男なんだと言っている。
自分の美学をちゃんと持っていてトロンボーンは超一流だけれど、
ドラム、ピアノ、サックス、トランペットなどの楽器もお手の物で
ギター以外はなんでも弾けるそうだ。
クレイジーキャッツのいろいろな番組のネタも決まっていいアイディアを出すのも
いつも谷啓さんだったという。
こんな公私ともども仲良しコメデイバンドだったからだろうか。
クレイジーキャッツはまさしく昭和の全盛期の波に乗って一世を風靡したと言えよう。
当時子どもだった自分もよくテレビで拝見していたのをよく覚えている。
この本は昭和の時代を生きた植木等さんの面白くてモダン、
思慮と知性をあわせもつ人生が語られているとともに
植木さんが愛したクレイジーキャッツの仲間たちとの愉快な話だった。
昨年、3月に亡くなった植木等さんの人生を振り返った本だった。
無責任男やスーダラ節に象徴されるような
キャラクターとは程遠い人柄であったことがこの本を読むとよくわかる。
植木さんに多大な影響を及ぼしたと思われるのは
お父さんとお寺での修行だったようだ。
植木等ご本人もおやじの生き方は支離滅裂と言わしめるほどの
規格外で自由奔放な生き方だったと書かれていた。
お寺での厳しい修行もご本人いわくこの御蔭で我慢強い男になれたと語っている。
御木本幸吉が母方の親類だったので父親が東京の御木本真珠店付属工場で
働いていたそうだがそのときに植木等さんは御木本幸吉に一度だけ会ったそうだ。
そのときの話や苛烈で過剰な兄の話などあちらこちらに
面白い話が散りばめられているのも面白かった。
日本の芸能界でメンバーの入れ替わりなく生涯続いたバンドは
クレイジーキャッツ以外ないらく、
メンバーがたくさん亡くなられても未だに解散していないと書かれていた。
七人のメンバーはそれぞれ生涯の友として仕事上、
プライベート上でも仲良かったらしい。
リーダーのハナ肇が突然、映画に出るようになったときも
映画に出てもお前らを捨てるなんてことはこれっぽっちも考えていないし、
必ずみんなと一緒に最後までやると言ったほどの本当に気のいい男だったと書かれていた。
だから、みんなはハナ肇のことを愛していたんだと。
そういうハナ肇が事務所の社長の渡辺さんに話をしにいくとなぜか
言いたいことを言えない人だったらしい。
そういうときは代わりに植木等が社長と掛け合ったという。
植木等いわく谷啓はほんとに凄い男なんだと言っている。
自分の美学をちゃんと持っていてトロンボーンは超一流だけれど、
ドラム、ピアノ、サックス、トランペットなどの楽器もお手の物で
ギター以外はなんでも弾けるそうだ。
クレイジーキャッツのいろいろな番組のネタも決まっていいアイディアを出すのも
いつも谷啓さんだったという。
こんな公私ともども仲良しコメデイバンドだったからだろうか。
クレイジーキャッツはまさしく昭和の全盛期の波に乗って一世を風靡したと言えよう。
当時子どもだった自分もよくテレビで拝見していたのをよく覚えている。
この本は昭和の時代を生きた植木等さんの面白くてモダン、
思慮と知性をあわせもつ人生が語られているとともに
植木さんが愛したクレイジーキャッツの仲間たちとの愉快な話だった。