大人の友情 河合隼雄 著 朝日文庫
夫婦、男女などいろいろな友情について語られた本だった。
夏目漱石のこころ、太宰治の走れメロス、ヴェニスの商人、雨月物語、明惠上人など
たくさんの文学作品から例を挙げながら友情について、友だちについて、熱く説いている。
また、実在人物の友情にまつわるお話、小林秀雄と中原中也、田邊元と野上彌生子などの
関係も記載されていてへーそうなのかと初めて知ったこともあった。
一臨床心理師として見た友情論をわかりやすく書かれているようであっても
中身は結構難しかった。
「ほんとうの友人とは?」という問いに対して、
著者は「夜中の十二時に、自動車のトランクに死体をいれて持ってきて、
どうしようかと言ったとき、黙って話に乗ってくれる人だ」というユング派の
アドルフ・グッゲンビュールの言葉を引用していた。
茶飲み友達という章が最後のところに載っていたが友情とは茶飲み友達のようなものと
いうのが今の自分にはぴったりくるかと思う。
つかず離れず、けれど、心の中にはいつも住んでいる友達。
一生涯で友達との信頼関係を長く築くことは簡単なようでも難しいものなのだと
この本を読んで感じた。
夫婦、男女などいろいろな友情について語られた本だった。
夏目漱石のこころ、太宰治の走れメロス、ヴェニスの商人、雨月物語、明惠上人など
たくさんの文学作品から例を挙げながら友情について、友だちについて、熱く説いている。
また、実在人物の友情にまつわるお話、小林秀雄と中原中也、田邊元と野上彌生子などの
関係も記載されていてへーそうなのかと初めて知ったこともあった。
一臨床心理師として見た友情論をわかりやすく書かれているようであっても
中身は結構難しかった。
「ほんとうの友人とは?」という問いに対して、
著者は「夜中の十二時に、自動車のトランクに死体をいれて持ってきて、
どうしようかと言ったとき、黙って話に乗ってくれる人だ」というユング派の
アドルフ・グッゲンビュールの言葉を引用していた。
茶飲み友達という章が最後のところに載っていたが友情とは茶飲み友達のようなものと
いうのが今の自分にはぴったりくるかと思う。
つかず離れず、けれど、心の中にはいつも住んでいる友達。
一生涯で友達との信頼関係を長く築くことは簡単なようでも難しいものなのだと
この本を読んで感じた。