TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

夜、眠る前に読むと心が「ほっ」とっする50の物語

2017年11月21日 | 読書日記
夜、眠る前に読むと心が「ほっ」とっする50の物語 西沢泰生 著 三笠書房
駅の書店で平積みされていて買って読んだ本でした。ちょっといい話がたくさん紹介されている本でした。岩手県久慈市出身の男の人が子供の頃、道でよくサバを拾った話というのが紹介されていましたが、その話が一番印象に残りました。この章の最後に作者は次のように語っています。「彼が子供だったころの日本は、おおらかで、いろいろなことに対して、今よりもずっと優しかった。余裕があって、包容力があって、大人の国だったように思います。サバを平気で落としてしまう日本。それを拾ってきて煮付けにしても、誰からも何も言われなかった日本。田舎がちゃんと田舎だった日本。なんだかとても懐かしい。」この文章を読んで、今の日本人の心の中にはこのような余裕がどんどん加速して失われてきているのではと思いました。(余談ですが、私は、夜眠る前に本を読んだら余計眠れなくなるのであまり読みません。)
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