TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

生きていくあなたへ

2017年11月01日 | 読書日記
生きていくあなたへ 日野原重明 著 幻冬舎
今年の7月に亡くなられた日野原さんの最後の著書がベストセラーになっていたので、買って読んだ本です。電車の中で読み終えました。日野原さんの本は何冊か読みましたが、この本は、読者の質問に日野原さんが考えておられることを回答するといった対話形式で記載されていました。この最後の著作は、以前の著作の中で記載されていた内容とほとんど変わらないことが書かれていることも多かったように思います。以前の著作の内容とぶれていないし、本当にそう思われていると想像できる、心のこもった言葉がたくさん読者に投げ掛けられていました。生きる上で大切とされて来られたことや人との接し方、係わり方など、どれも尊く、後世を生きる人たちにいろいろな形で受け継がれていくような偉大な生き方を示されたと思います。医師であり何人も患者の死を見て来られた日野原さんがご自身の死に関して死ぬことが怖いと語っておられたことや100歳を過ぎても本当の自分のことをわかっていなかったことに気づいたという記載されている箇所を読むと日野原さんの飾らないお人柄と本物の美しい心を持たれている方だったということがよく伝わる本になっていました。
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