比べず、とらわれず、生きる

比べず、とらわれず、生きる　枡野俊明　著　ＰＨＰ文庫
禅宗の僧侶であられる著者が受け継がれてきた数多の禅語を道しるべに、人生に寄り添ってくれ、慈悲や慰めをある言葉や教えや生きる上での大切なことが何かをかみ砕いてわかりやすく教えてくれているような本でした。書店でたまたま見かけて買って読んだ本です。この本を読んで感じたことは、タイトルにあるとおりの「比べず、とらわれず、生きる」ということの大切さでした。人生において、いちばん大切なものは「今」であり、その「今」を生きている命は自分だけの命ではなく、生かされている命であること、今生きていることに感謝をし、今の一瞬に心を尽くして行動をすることが人が生きる上での真実でもあり、そのためにも自分の心に自問自答して、心を自由に、ありのままに、とらわれずに生きる心の持ち方が大事とこの本の中でいろいろな角度から教えてくれています。不安や心配ごとの悩みは未来の中にあって、過去の中には存在しないということや不安や心配はすべて自分の心の中で作り出されたものであるということ、自らを縛っているすべてのものにとらわれないで行動していくことの大切さが記載されていたことが一番印象に残りました。幸せは求めるものではなくて感じるものということも記載されていたのを読むと身に沁みることもあったり、今まで気づかなかったことも教えてくれている目からウロコの本でした。誰でも思い当たるような内容が書かれていて、何かに縛られていたとしたら、その縛っていたものから解き放たれることの意味をわかりやすく教えてくれている、オススメの本です。