またまた寝る前にせめて一言を。
自分の経験を一般化するようですが、しかしふつうの人間の意識がひじょうに強く習慣に縛られたものであるのは確かだといっていいのではないでしょうか。
ひじょうに習慣化しているために、ちょっとは真剣に自分を変えようと思っても、当初の向上心はすみやかに流れ去り、けっきょく元の木阿弥ということになっているような気がします。
いわゆる、「喉もと過ぎれば熱さを忘れる」というやつですね。
たとえばよくドラマになったりする、理想主義に燃えた若者がいつしか疲れたサラリーマンになってしまったりというのも、そういう事情なのかもしれません。
「個人」と「自由」にこそ至上の価値があると教えられ、そういう考え方を身につけてきたぼくらは、つい「自分は自由にものを考えているのだ」と思いがちです。
しかし、よくよく意識してみると、なんだか習慣化された考え方をただ漫然と考えているだけ、という面のほうがずっと強いような気がします。
まさに、ちょっと意味は違うかもしれませんが、「言葉に踊らされている」のが、おおかたのぼくらが人生の大部分を過ごしている姿なのかもしれません。
先日、サングラハ教育・心理研究所での「自己実現の心理学」という講座シリーズに出席してきたのですが、そこでR・アサジョーリという人の理論と技法を(まださわりですが)学んできました。
あまり知られていないようですが、アサジョーリ氏はすでに1920年代に、現代のトランスパーソナル心理学につながるような基本的枠組み「サイコシンセシス」を独自に作り上げた、知る人ぞ知る心理学界の巨人であるようです。
そのことについての詳細はまた別のときに報告を書ければと思います。
先に書いたことに関わって言うと、講師の岡野守也先生によれば、アサジョーリ氏の考案した「脱同一化の技法」が、そういう自分の思考や感情などに振り回されてしまうような未熟な心理的傾向性を克服して、しっかりとした主体としての「私」を形成するためにとても有用であるとのことです。
例えば
「わたしには知性があるが、わたしはわたしの知性ではない。…それはわたし自身ではない。…わたしはわたしの知性そのものではない。」
というふうに言葉でやっていくことで、身体、感情、欲望、思考という意識の内容と「私」とを区別していき、それをくり返すことでしっかりとした中心としての「私」が確立できる、ということのようです。
なるほど、と気づかされたのは、やはりここでも、私たちの意識というのは言葉が形作っている部分が非常に大きいということです。
あまりにもシンプルなので、「そんなことわかりきってるよ」という気になろうというものですが、しかしそうやってあいまいにやりすごすことは、じつはほんとうにわかっていることとはずいぶん違うということなのだと思います。
これはしっかりやっていきたいと思いました。
言葉というのは心にとって毒にも薬にもなるのだと思います。
だったらしっかりと、よく効く言葉のクスリを、毎日服用したいですね。
どうでもいいのですが、きのう職場の宿直室で『ヤングマガジン』をずいぶんぶりにぱらぱらとやっていたら、むかし「稲中卓球部」を書いていた古谷実さんが、今、ずいぶん毛色の違う漫画を連載していて興味深かったです。
絵がひじょうにうまくなっていますが、それ以上にニヒル街道まっしぐらという感じの救いのない話に、しかし引き込まれるものがありました。
殺されかかっている最悪のホームレス野郎を、これまたダメダメの主人公がなけなしのカネをはたいて助けてしまうというような話でした。
考えてみれば、「稲中」時点ですでに、軽薄な笑い(好きでしたが)の端々に、そういう底が抜けたような虚無感が顕れていたと思います。
作者の古谷さんはどうもひじょうに真面目な人のようで、突き詰めて考えてしまっているところにとても好感が持てます。
しかもその内容で人気をとっているのだからたいしたものです。
そのほか、福本なんとかという人の書いている博打ものが、麻雀とかはぜんぜんわからないにもかかわらず、とてもおもしろいです。とにかく博打に命を賭けているというハッタリだけで、読ませるものがあります。
しかしその他の漫画の惨状は目に余ります。これは見るに耐えない、というやつだ。
何が言いたかったかというと、ようするに漫然と生きていてはならんということです。自分に対して。
一言が、長くなってしまいましたが…
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自分の経験を一般化するようですが、しかしふつうの人間の意識がひじょうに強く習慣に縛られたものであるのは確かだといっていいのではないでしょうか。
ひじょうに習慣化しているために、ちょっとは真剣に自分を変えようと思っても、当初の向上心はすみやかに流れ去り、けっきょく元の木阿弥ということになっているような気がします。
いわゆる、「喉もと過ぎれば熱さを忘れる」というやつですね。
たとえばよくドラマになったりする、理想主義に燃えた若者がいつしか疲れたサラリーマンになってしまったりというのも、そういう事情なのかもしれません。
「個人」と「自由」にこそ至上の価値があると教えられ、そういう考え方を身につけてきたぼくらは、つい「自分は自由にものを考えているのだ」と思いがちです。
しかし、よくよく意識してみると、なんだか習慣化された考え方をただ漫然と考えているだけ、という面のほうがずっと強いような気がします。
まさに、ちょっと意味は違うかもしれませんが、「言葉に踊らされている」のが、おおかたのぼくらが人生の大部分を過ごしている姿なのかもしれません。
先日、サングラハ教育・心理研究所での「自己実現の心理学」という講座シリーズに出席してきたのですが、そこでR・アサジョーリという人の理論と技法を(まださわりですが)学んできました。
あまり知られていないようですが、アサジョーリ氏はすでに1920年代に、現代のトランスパーソナル心理学につながるような基本的枠組み「サイコシンセシス」を独自に作り上げた、知る人ぞ知る心理学界の巨人であるようです。
そのことについての詳細はまた別のときに報告を書ければと思います。
先に書いたことに関わって言うと、講師の岡野守也先生によれば、アサジョーリ氏の考案した「脱同一化の技法」が、そういう自分の思考や感情などに振り回されてしまうような未熟な心理的傾向性を克服して、しっかりとした主体としての「私」を形成するためにとても有用であるとのことです。
例えば
「わたしには知性があるが、わたしはわたしの知性ではない。…それはわたし自身ではない。…わたしはわたしの知性そのものではない。」
というふうに言葉でやっていくことで、身体、感情、欲望、思考という意識の内容と「私」とを区別していき、それをくり返すことでしっかりとした中心としての「私」が確立できる、ということのようです。
なるほど、と気づかされたのは、やはりここでも、私たちの意識というのは言葉が形作っている部分が非常に大きいということです。
あまりにもシンプルなので、「そんなことわかりきってるよ」という気になろうというものですが、しかしそうやってあいまいにやりすごすことは、じつはほんとうにわかっていることとはずいぶん違うということなのだと思います。
これはしっかりやっていきたいと思いました。
言葉というのは心にとって毒にも薬にもなるのだと思います。
だったらしっかりと、よく効く言葉のクスリを、毎日服用したいですね。
どうでもいいのですが、きのう職場の宿直室で『ヤングマガジン』をずいぶんぶりにぱらぱらとやっていたら、むかし「稲中卓球部」を書いていた古谷実さんが、今、ずいぶん毛色の違う漫画を連載していて興味深かったです。
絵がひじょうにうまくなっていますが、それ以上にニヒル街道まっしぐらという感じの救いのない話に、しかし引き込まれるものがありました。
殺されかかっている最悪のホームレス野郎を、これまたダメダメの主人公がなけなしのカネをはたいて助けてしまうというような話でした。
考えてみれば、「稲中」時点ですでに、軽薄な笑い(好きでしたが)の端々に、そういう底が抜けたような虚無感が顕れていたと思います。
作者の古谷さんはどうもひじょうに真面目な人のようで、突き詰めて考えてしまっているところにとても好感が持てます。
しかもその内容で人気をとっているのだからたいしたものです。
そのほか、福本なんとかという人の書いている博打ものが、麻雀とかはぜんぜんわからないにもかかわらず、とてもおもしろいです。とにかく博打に命を賭けているというハッタリだけで、読ませるものがあります。
しかしその他の漫画の惨状は目に余ります。これは見るに耐えない、というやつだ。
何が言いたかったかというと、ようするに漫然と生きていてはならんということです。自分に対して。
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また、勉強をさせて頂きたいと思いますので一つ、よろしくお願いします!
風邪の方は治りましたか?
また、暑かったり寒かったりする季節になりますので、お互い、身体は気を付けましょう☆
どうもです!
ネット復旧されたとのこと、なによりです。
こちらこそよろしくです。
私も勉強&それを深める勉強の最中です。
ある意味人生自体が勉強だと、これはけっこう本気で。
ともにがんばりませう。
本質的にたいせつな主婦業、たいへんおつかれさまです。