〈私〉はどこにいるか?

私たちは宇宙にいる――それこそがほんとうの「リアル」のはずである。この世界には意味も秩序も希望もあるのだ。

熱き気合いと冷徹な現実主義

2006-06-22 | Weblog
寝る前にがんばって一言、というべきところですが、
明日(じゃなくて今日)は早番にもかかわらずぜんぜん眠くなくて逆にやばい。

それはそうとさっき、NHKで「そのとき歴史は動いた」という番組で
幕末の「薩英戦争」の特集がやっていたので
半年ぶりくらいでテレビのアンテナをつなぎ見たのですが、
いや、とても面白かったです。

あの時代、最強の英国艦隊相手に勝負しようということそれ自体が無謀すぎて、
これまでその内実をほとんど知らずに、
こてんぱんやられてしまった恥ずかしい歴史、くらいに思っていたのですが、
じつはまったく、さにあらず。

英国艦隊の慢心もあったのですが、
それを考慮したとしても、当時植民地化の対象としか思われていなかった
アジアの一国の、しかもその中の一地方の小国が、
世界最強の艦隊に事実上勝利したということは、
あまり知られていないようですが、すごいことです。

喩えるなら、これから日本がワールドカップで
ブラジルに勝利してしまうというくらい、いやいやそれ以上、
当時にあってはかなりありえない話だったのではないでしょうか。

しかもそういう異様な気合いをみせながら、
しかし勝利したあとで、一転自分のおかれている立場を冷静に理解し、
英国と結び学ぶことにつとめた薩摩藩の現実主義が、
その後の動乱と新国家建設に駆け抜けた原点になっているように思われました。

あと、駐日大使オールコックの最後のほうの言葉が、じつにいいですね。
同時代に外国から訪れた観察者がほぼ一様に魅せられたように、
前近代の日本というのは、じつに美しい国土と心豊かな国民の成す、
ひとつの文明というにふさわしい国だったようです。
(『逝きし世の面影』渡辺京二、葦書房、参照。近代化以前の日本の実相を知るための、すばらしい本だと思います。)

それはそうと、坐禅・瞑想はほんとうにしっかりやりたいなと思うこのごろです。
このままでいてはいけないのだけど、
習慣でどうしても「このまま」に固まってしまっている。
たとえ現状下手くそでも、やっぱり練習した方がいいに決まっています。

あとは「言葉のクスリ」をしっかり服用すること。
簡単なことのはずなのに、なんでこんなに抵抗があるのだろう?


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