サングラハ教育・心理研究所の来年の講座について、岡野守也先生のブログから転載する。
東京・香川方面の方はぜひご参加いただければと思う。
東京の土曜講座は「日本人のアイデンティティはどこにあるのか」とある。
特に、外国「人材」(この用語自体が議論の問題を端的に表現している)受入れの政策にかかわって切実に感じられるのが、私たちの内なるアイデンティティ溶解状態である。
ひたすら目先の経済的指標最優先のために、「民族的アイデンティティとは何か」というもっとも本質的な問題を置き去りにして、ことが進められようとしている。
講座案内のとおり確かに内向・右傾化は問題だが、この国にとって問題なのはむしろアイデンティティの拡散・溶融・崩壊のほうにあると筆者には見える。
安倍・自民党政権はいわゆる「保守」とされるが、しかし彼らは一体何を保守しようというのか。あらゆることをかなぐり捨てて、目先の利益を「保守」する――要するにそれが安倍氏ら為政者のアタマの中にある本音であろう。
この問題にかかわって、私たちが今一度、というか新たに、ここで認識することが強く望ましいのが「一体日本人のアイデンティティとはどこにあるか」という本質論である。
それがいわゆる「明治維新」後に建設され、1945年に敗滅した大日本帝国にないことは言うまでもない。そこに帰ることを望む人は、よほどの変人でない限りいないであろう。では、それはどこになるのか。
それが見えなくなっていることで、私たち日本人は、集団としての「日本人」として、ひいては個人として、明らかに自信を喪失している。
「和の国」という国家理想、これは果たしてどういうものなのか。それは力ある代案たりうるのか。
東京方面にいる筆者も受講しようと考えている。ぜひご参加いただき、ご一緒に考えていきたいと思う。
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来年1〜3月の講座予定が決まりましたのでお知らせします。
【東京】土曜講座 「日本人のアイデンティティはどこにあるのか――自信とやすらぎの基礎を築く」
このストレスや不安の多い時代にあって、心に深い自信と安定感・やすらぎをもって生きるには、「私とは何ものか」への答え・個人的アイデンティティだけでなく「私たちとは何ものか」への答え・「国民的アイデンティティ」の確立も不可欠だと思われますが、下手をすると、それは危険なナショナリズム・自国中心主義に陥ります。
世界的な自国中心主義の高まり・右傾化が危惧される中、右にも左にもある危険を超え、開放的・自他肯定的・融和的でありながらゆるがない「国民的アイデンティティ」をどう確立できるかは、私たち日本人にとって緊急の課題ではないでしょうか。
そして、幸いにして私たちには健全な国民的アイデンティティ確立のための原点として、聖徳太子—聖武天皇・行基—空海・淳和天皇という流れで確立された「神仏儒習合」の思想とそこから描き出された「和の国」という国家理想があるのではないか、という研究所主幹の推論を改めて総まとめ的に述べ、皆さんとご一緒に話し合い、考え合っていきたいと思います。
なお、講義の前に、短い時間ですが、やさしいやすらぎ瞑想の時間をもちます。
2月2日 3月9日 4月6日 3回
▼講師:研究所主幹・岡野守也▼テキスト:随時配布。▼時間:13時―17時▼会場:フォーラムミカサ・エコ(JR神田駅西口4分、内神田1―18―12 内神田東誠ビル8F)▼参加費:一般=2万1千円、会員=1万8千円、年金生活・非正規雇用・専業主婦の方=1万2千円、学生=6千円(原則振込)▼最少催行人数:10名
【東京】日曜講座「『摂大乗論』全講義」シリーズ6
大乗仏教の深層心理学・唯識の代表的古典『摂大乗論』を現代的に―唯識心理学・コスモロジー心理学の源泉として―読み解くと、うつ、不安、怒り、憎しみ、争いといったネガティブな心がなぜ生まれるのか、どうしたらなくすことができるのか、はっきりとした方向性がわかります。
(中途受講可。これまでの入門講義とシリーズ1〜5はDVDで学習できます)。
2月3日 3月10日 4月7日 3回
▼講師:研究所主幹▼テキスト:随時配布。▼時間:13時―17時▼会場:東京マインドルフルネスセンター(赤坂3―9―18 BIC赤坂ビル8F)▼参加費:一般=2万1千円、会員=1万8千円、年金生活・非正規雇用・専業主婦の方=1万2千円、学生=6千円(原則振込)▼最少催行人数:10名
【高松】日曜講座「不安がやわらぐ心理学―― コスモロジーセラピーとは?」
不安やストレスの多い時代にあっても、心のあり方しだいでやすらかに生きることができます。では、どうすればそうした強くしなやかな心を育むことができるのか、コスモロジー心理学・コスモロジーセラピーのアプローチを実践的に学びます。
第一回目には、やさしいやすらぎ瞑想とやや進んだ坐禅の入門指導もあります。
1月20日 2月24日 3月24日 3回
▼講師:研究所主幹▼テキスト:随時配布。▼時間:13時半―16時半▼参加費:一般1万5百円、年金・非正規・専業主婦7千5百円、学生3千円(原則振込)
▼会場:1月20日 サンポートホール7F和室 2月24日 同53会議室 3月24日 同64会議室
【高松】水曜講座「『正法眼蔵』とやさしい瞑想によるやすらぎの時間 ①」
前期の入門編に続き、道元禅師『正法眼蔵』の言葉を学び味わい、イスでもできるやさしい瞑想をすることで、あわただしく悩みの多い日常をいったん離れ、深いやすらぎを感じる時間を持ちたいと思います。
▼講師:研究所主幹▼テキスト:随時配布。▼時間:19時半―21時▼参加費:一般7千5百円、年金・非正規・専業主婦6千円、学生3千円(原則振込)
▼会場:サンポートホール53会議室
1月26日 2月13日 3月20日 3回
○受講申込方法(各講座共通)
氏名、住所、性別、連絡用の電話番号、メールアドレスを明記して、研究所あて
FAX:087‐899‐8178、またはメール okano*smgrh.gr.jp(*を@に換えてください)へ
東京・香川方面の方はぜひご参加いただければと思う。
東京の土曜講座は「日本人のアイデンティティはどこにあるのか」とある。
特に、外国「人材」(この用語自体が議論の問題を端的に表現している)受入れの政策にかかわって切実に感じられるのが、私たちの内なるアイデンティティ溶解状態である。
ひたすら目先の経済的指標最優先のために、「民族的アイデンティティとは何か」というもっとも本質的な問題を置き去りにして、ことが進められようとしている。
講座案内のとおり確かに内向・右傾化は問題だが、この国にとって問題なのはむしろアイデンティティの拡散・溶融・崩壊のほうにあると筆者には見える。
安倍・自民党政権はいわゆる「保守」とされるが、しかし彼らは一体何を保守しようというのか。あらゆることをかなぐり捨てて、目先の利益を「保守」する――要するにそれが安倍氏ら為政者のアタマの中にある本音であろう。
この問題にかかわって、私たちが今一度、というか新たに、ここで認識することが強く望ましいのが「一体日本人のアイデンティティとはどこにあるか」という本質論である。
それがいわゆる「明治維新」後に建設され、1945年に敗滅した大日本帝国にないことは言うまでもない。そこに帰ることを望む人は、よほどの変人でない限りいないであろう。では、それはどこになるのか。
それが見えなくなっていることで、私たち日本人は、集団としての「日本人」として、ひいては個人として、明らかに自信を喪失している。
「和の国」という国家理想、これは果たしてどういうものなのか。それは力ある代案たりうるのか。
東京方面にいる筆者も受講しようと考えている。ぜひご参加いただき、ご一緒に考えていきたいと思う。
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来年1〜3月の講座予定が決まりましたのでお知らせします。
【東京】土曜講座 「日本人のアイデンティティはどこにあるのか――自信とやすらぎの基礎を築く」
このストレスや不安の多い時代にあって、心に深い自信と安定感・やすらぎをもって生きるには、「私とは何ものか」への答え・個人的アイデンティティだけでなく「私たちとは何ものか」への答え・「国民的アイデンティティ」の確立も不可欠だと思われますが、下手をすると、それは危険なナショナリズム・自国中心主義に陥ります。
世界的な自国中心主義の高まり・右傾化が危惧される中、右にも左にもある危険を超え、開放的・自他肯定的・融和的でありながらゆるがない「国民的アイデンティティ」をどう確立できるかは、私たち日本人にとって緊急の課題ではないでしょうか。
そして、幸いにして私たちには健全な国民的アイデンティティ確立のための原点として、聖徳太子—聖武天皇・行基—空海・淳和天皇という流れで確立された「神仏儒習合」の思想とそこから描き出された「和の国」という国家理想があるのではないか、という研究所主幹の推論を改めて総まとめ的に述べ、皆さんとご一緒に話し合い、考え合っていきたいと思います。
なお、講義の前に、短い時間ですが、やさしいやすらぎ瞑想の時間をもちます。
2月2日 3月9日 4月6日 3回
▼講師:研究所主幹・岡野守也▼テキスト:随時配布。▼時間:13時―17時▼会場:フォーラムミカサ・エコ(JR神田駅西口4分、内神田1―18―12 内神田東誠ビル8F)▼参加費:一般=2万1千円、会員=1万8千円、年金生活・非正規雇用・専業主婦の方=1万2千円、学生=6千円(原則振込)▼最少催行人数:10名
【東京】日曜講座「『摂大乗論』全講義」シリーズ6
大乗仏教の深層心理学・唯識の代表的古典『摂大乗論』を現代的に―唯識心理学・コスモロジー心理学の源泉として―読み解くと、うつ、不安、怒り、憎しみ、争いといったネガティブな心がなぜ生まれるのか、どうしたらなくすことができるのか、はっきりとした方向性がわかります。
(中途受講可。これまでの入門講義とシリーズ1〜5はDVDで学習できます)。
2月3日 3月10日 4月7日 3回
▼講師:研究所主幹▼テキスト:随時配布。▼時間:13時―17時▼会場:東京マインドルフルネスセンター(赤坂3―9―18 BIC赤坂ビル8F)▼参加費:一般=2万1千円、会員=1万8千円、年金生活・非正規雇用・専業主婦の方=1万2千円、学生=6千円(原則振込)▼最少催行人数:10名
【高松】日曜講座「不安がやわらぐ心理学―― コスモロジーセラピーとは?」
不安やストレスの多い時代にあっても、心のあり方しだいでやすらかに生きることができます。では、どうすればそうした強くしなやかな心を育むことができるのか、コスモロジー心理学・コスモロジーセラピーのアプローチを実践的に学びます。
第一回目には、やさしいやすらぎ瞑想とやや進んだ坐禅の入門指導もあります。
1月20日 2月24日 3月24日 3回
▼講師:研究所主幹▼テキスト:随時配布。▼時間:13時半―16時半▼参加費:一般1万5百円、年金・非正規・専業主婦7千5百円、学生3千円(原則振込)
▼会場:1月20日 サンポートホール7F和室 2月24日 同53会議室 3月24日 同64会議室
【高松】水曜講座「『正法眼蔵』とやさしい瞑想によるやすらぎの時間 ①」
前期の入門編に続き、道元禅師『正法眼蔵』の言葉を学び味わい、イスでもできるやさしい瞑想をすることで、あわただしく悩みの多い日常をいったん離れ、深いやすらぎを感じる時間を持ちたいと思います。
▼講師:研究所主幹▼テキスト:随時配布。▼時間:19時半―21時▼参加費:一般7千5百円、年金・非正規・専業主婦6千円、学生3千円(原則振込)
▼会場:サンポートホール53会議室
1月26日 2月13日 3月20日 3回
○受講申込方法(各講座共通)
氏名、住所、性別、連絡用の電話番号、メールアドレスを明記して、研究所あて
FAX:087‐899‐8178、またはメール okano*smgrh.gr.jp(*を@に換えてください)へ
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