いつものように岡野守也先生のブログからの記事を転載する。(なお、記事中や末尾の著作のリンクは切れているので、岡野先生のブログを参照していただきたい)
コスモロジーセラピーの講義を紹介しようと思っていたが、その時間が残念ながらないし、創始者である岡野先生以上に適切に説明ができるとも思えない。ぜひ下記をお読みいただきたい。
普段自覚されていないが、宇宙・世界・社会・人生という大枠がどうあるかという言葉の体系・コスモロジーが、私たちの心の奥底にあって常時働いている(薄い用語だが、「常駐している」というのがイメージ的に適切に見える)のは、指摘されてみれば明らかであり、言葉を使って生きている以上は誰もがそのことを否定できない事実に違いない。
ますます不安の募る中、「癒し」ということが言われることが多い時代だが、肝心の何が・どのように・なぜ癒されるか、「心の時代」「心の教育」というようなきれいな、同時にあいまいなことが言われながら、実は一般に言われるその「癒し」とは、対象もメカニズムも明確ではないと思う。
言葉によって言葉が癒されること――人間にとって原点でありながら同時に盲点となっていたこの点こそが重要なのではないか。
心の癒しにはもちろんいろいろなレベルがありうるが、その最も根底的・決定的なものがコスモロジーであるのは、私たちの心を少し振り返ってみれば間違いのない事実である。
私たちの心は、いわば旧バージョンのオペレーティング・システムの総入れ替えを要する作動不良のコンピューターのようなものだ。問題は何に入れ替えるか、そしていかに入れ替えるか、ということに尽きる。
少なくとも前者に関し、現代の私たちは今や根拠不明だったり怪しげだったりする神話をがんばって信じこむ必要がない地点にまで来ている。
そのコスモロジーの、新しい科学の宇宙像に基づく妥当な代案がある種確立されているという朗報こそ、この名前の通りのコスモロジーによるコスモロジーの癒し・「コスモロジーセラピー」である。
1月20日、2月17日、3月17日の計3回、神田の会場で土曜講座「コスモロジーセラピー 第2ステップ――仏教との融合を中心に」が開催されるので、ぜひ多くの人に参加してほしいと願っている。
申し込みは研究所HP参照のこと。
********************************
昨年秋、研究所のオリジナルなプログラムである「コスモス・セラピー」を「コスモロジーセラピー」と改称しました。
「コスモス・セラピー」という呼称で知られてきつつある状況なのになぜ? と思った関係者もおられたようでなので、以下簡単に説明をしておきます。
それは、「人間は言葉(ロゴス)を使って生きる生き物である。したがって、人間が健全に生きるためには健全なコスモロジー(コスモス+ロゴス、宇宙観・世界観)が必要であるし、人間の心の根本的癒しには不健全なコスモロジーを健全なコスモロジーに変換することが必須である。要するにポイントは、コスモス・宇宙そのものというより、その捉え方つまりコスモロジーなのだ」という基本的な考え方が、私の中ではっきりしてきたことを表現したいと思ったからです。
ついでになぜ「・」なしかというと、例えばフランクルのロゴセラピーはいわば固有の商標であるため表記が「ロゴ・セラピー」ではなく「ロゴセラピー」であるのとおなじように、「コスモロジーセラピー」もオリジナルなプログラムであるという自己主張です。
より説明的にすれば単に「コスモロジーセラピー」ではなく「つながりコスモロジーセラピー」、さらに詳しく説明すれば「つながり・重なり・一体性コスモロジーセラピー」となるでしょうが、さすがにそれは長すぎるので「コスモロジーセラピー」にとどめました。
私や私たち(もっとも広く言えば人類、さらには生命全体)が全体(whole)としての宇宙とつながっていて、究極のところ一体であること、さらに宇宙は重層的に自己複雑化・進化を続けていて、私たちはいわばその最前線にあることが、浅い意識的な知識にとどまらず、深層のコスモロジーになった時、私たちの心は根源的に癒され(heal)、健全(health)になる、というのがコスモロジーセラピーの基本的作業仮説であり、それはこれまで報告してきたとおり1)2)3) 実践の中で実証されてきたと考えています(残念ながらまだ純粋な第三者による検証はなされていませんが、何人ものセラピスト、精神科医、教育者による実践の成果の報告はいただいています)。
できるだけ多くの人と共有したいと願って、コスモス・セラピーの文章化できる内容についてはかなりの部分を下記の著作とこのブログで公開してきましたが、単に知識的ではなく体験的なセラピーであるという要素が大きく、最終的にはやはり実際にワークショップに参加していただくほかありませんでした。
コスモロジーセラピーについても、今後、公開できる部分は公開していくつもりですが、参加して体験していただくしかないという面はますます大きくなっています。
今月から、東京でも高松でも講座を行ないます。関心を持っていただけた方は、どうぞ参加して、体験してみてください。
*問合せ・申込みは、samgraha@smgrh.gr.jp へどうぞ。
クリエーター情報なし 生きる自信の心理学―コスモス・セラピー入門 (PHP新書)
クリエーター情報なし
PHP研究所
クリエーター情報なし コスモロジーの心理学 コスモス・セラピーの思想と実践
クリエーター情報なし
青土社
コスモロジーセラピーの講義を紹介しようと思っていたが、その時間が残念ながらないし、創始者である岡野先生以上に適切に説明ができるとも思えない。ぜひ下記をお読みいただきたい。
普段自覚されていないが、宇宙・世界・社会・人生という大枠がどうあるかという言葉の体系・コスモロジーが、私たちの心の奥底にあって常時働いている(薄い用語だが、「常駐している」というのがイメージ的に適切に見える)のは、指摘されてみれば明らかであり、言葉を使って生きている以上は誰もがそのことを否定できない事実に違いない。
ますます不安の募る中、「癒し」ということが言われることが多い時代だが、肝心の何が・どのように・なぜ癒されるか、「心の時代」「心の教育」というようなきれいな、同時にあいまいなことが言われながら、実は一般に言われるその「癒し」とは、対象もメカニズムも明確ではないと思う。
言葉によって言葉が癒されること――人間にとって原点でありながら同時に盲点となっていたこの点こそが重要なのではないか。
心の癒しにはもちろんいろいろなレベルがありうるが、その最も根底的・決定的なものがコスモロジーであるのは、私たちの心を少し振り返ってみれば間違いのない事実である。
私たちの心は、いわば旧バージョンのオペレーティング・システムの総入れ替えを要する作動不良のコンピューターのようなものだ。問題は何に入れ替えるか、そしていかに入れ替えるか、ということに尽きる。
少なくとも前者に関し、現代の私たちは今や根拠不明だったり怪しげだったりする神話をがんばって信じこむ必要がない地点にまで来ている。
そのコスモロジーの、新しい科学の宇宙像に基づく妥当な代案がある種確立されているという朗報こそ、この名前の通りのコスモロジーによるコスモロジーの癒し・「コスモロジーセラピー」である。
1月20日、2月17日、3月17日の計3回、神田の会場で土曜講座「コスモロジーセラピー 第2ステップ――仏教との融合を中心に」が開催されるので、ぜひ多くの人に参加してほしいと願っている。
申し込みは研究所HP参照のこと。
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昨年秋、研究所のオリジナルなプログラムである「コスモス・セラピー」を「コスモロジーセラピー」と改称しました。
「コスモス・セラピー」という呼称で知られてきつつある状況なのになぜ? と思った関係者もおられたようでなので、以下簡単に説明をしておきます。
それは、「人間は言葉(ロゴス)を使って生きる生き物である。したがって、人間が健全に生きるためには健全なコスモロジー(コスモス+ロゴス、宇宙観・世界観)が必要であるし、人間の心の根本的癒しには不健全なコスモロジーを健全なコスモロジーに変換することが必須である。要するにポイントは、コスモス・宇宙そのものというより、その捉え方つまりコスモロジーなのだ」という基本的な考え方が、私の中ではっきりしてきたことを表現したいと思ったからです。
ついでになぜ「・」なしかというと、例えばフランクルのロゴセラピーはいわば固有の商標であるため表記が「ロゴ・セラピー」ではなく「ロゴセラピー」であるのとおなじように、「コスモロジーセラピー」もオリジナルなプログラムであるという自己主張です。
より説明的にすれば単に「コスモロジーセラピー」ではなく「つながりコスモロジーセラピー」、さらに詳しく説明すれば「つながり・重なり・一体性コスモロジーセラピー」となるでしょうが、さすがにそれは長すぎるので「コスモロジーセラピー」にとどめました。
私や私たち(もっとも広く言えば人類、さらには生命全体)が全体(whole)としての宇宙とつながっていて、究極のところ一体であること、さらに宇宙は重層的に自己複雑化・進化を続けていて、私たちはいわばその最前線にあることが、浅い意識的な知識にとどまらず、深層のコスモロジーになった時、私たちの心は根源的に癒され(heal)、健全(health)になる、というのがコスモロジーセラピーの基本的作業仮説であり、それはこれまで報告してきたとおり1)2)3) 実践の中で実証されてきたと考えています(残念ながらまだ純粋な第三者による検証はなされていませんが、何人ものセラピスト、精神科医、教育者による実践の成果の報告はいただいています)。
できるだけ多くの人と共有したいと願って、コスモス・セラピーの文章化できる内容についてはかなりの部分を下記の著作とこのブログで公開してきましたが、単に知識的ではなく体験的なセラピーであるという要素が大きく、最終的にはやはり実際にワークショップに参加していただくほかありませんでした。
コスモロジーセラピーについても、今後、公開できる部分は公開していくつもりですが、参加して体験していただくしかないという面はますます大きくなっています。
今月から、東京でも高松でも講座を行ないます。関心を持っていただけた方は、どうぞ参加して、体験してみてください。
*問合せ・申込みは、samgraha@smgrh.gr.jp へどうぞ。
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