宇ち中
宇ち多゛中毒のページ




2007/08/04
(続き)
金の字の絶品もつカレー煮込みを堪能してお店を出たのが19:40。次のお店は静岡の名店「鹿島屋」、「たかの」などもリストアップしてあったのですが、帰りの電車の時刻は20:52。あと1時間ほどしかありません。でもせっかくなのでおでん街も見てみましょうか、ということで向かったのは青葉通り方面。この界隈には昔、青葉通りにあった屋台のお店が集まって、飲屋街となっている場所が点在しています。まず最初に通りかかったのが「ちゃっきり横丁」。



こちらは中に入らず通り過ぎるだけでした。さらにその近くには青葉横丁があります。



いい感じの提灯が並ぶ通り。こちらを通り抜けて昭和通りを渡り、青葉通りに面したところに青葉おでん街があります。



袋小路になっている通りの天井は造花で華やかに飾られていて、その左右にたくさんの飲み屋さんがあります。前回来た時は昼間だったので、このような華やかな状態ではなかったのですが、やはり夜はすっかり飲屋街ですね。



真ん中あたりに有名な「愛ちゃん」があります。このお店は吉田類さんの「酒場のオキテ」にも取り上げられていますね。しばらく華やかなネオンの中を観察しつつ、青葉おでん街を離れ青葉横丁へ戻ります。そしてやっぱりここまでおでん屋さんを眺めたからには、おでん入っちゃいましょうかということで青葉横丁の中程にある「たこ八」に飛び込みました。



こちらも吉田類さんの本に取り上げられているお店。店内はL字型カウンターに7人も入れば一杯というこぢんまりとしたところに、優しげな女将さんがカウンターの中から「いらっしゃい」とにこやかに迎えてくれます。まるで我々が来るのを待っていたようにたまたま4人分の空席があり、そこにすっぽりとはまり込むことができました。着席し、目の前にあるおでん鍋に一同唸り声を上げます。



類さんが書かれているように、まさにハリネズミのように串が出ている鍋ですね。そして、まずは飲み物はビールをもらいますが、すぐに「静岡割」もいただきます。女将さんから氷が入った小さなジョッキと、小さな紙パックの焼酎が渡されます。そこにテーブルにある粉末茶を氷の上にふりかけます。



そして紙パック焼酎、さらにテーブルの上にドンと置かれている角瓶に入ったお水を注ぎ込んでできあがりです。



粉末茶の風味が何とも言えない独特な感じ。美味しいですね。おでんを1本もらい、そして串揚げも一つもらいました。



この界隈のおでん屋さんは、おでんと串揚げの組み合わせが多いそうです。それに何より小さな店内なので、女将さんや他の常連さん達ともすぐにうち解けて、一緒に呑んでいるような居心地の良さがありました。でもそろそろ電車の時間が気になる頃で時刻は20:23、30分ほどの滞在でごちそうさま。お会計は4人で3,200円でした。そして静岡の歓楽街をひやかしつつも、急ぎ足で静岡駅へ向かいます。そんな中、紺屋町(こうやまち)の裏通りに「たかの」を発見。



時刻は20:30。ここに寄ってしまったら間違いなく今日中に東京へ戻れません。後ろ髪を引かれる思いでお店の前を離れます。そしてなんとか予定通りの20:52静岡発の東海道線に乗り込むことができました。熱海まではベンチシート、しかもサッカー帰りのお客さんで結構混んでます。22:08熱海発東京行きに乗り込んでようやくのボックスシートにほっと一息。行きに買い込んだ残りのビールとおつまみを広げます。



今日回ったお店の話で盛り上がります。そんなこんなで東京駅まであっという間。予定通り23:46に東京駅へ到着しました。



ちょうど12時間、とっても楽しい静岡呑んべいツアーでした。電車の中のお酒なども含めて、この日の飲食費は1人あたり4,980円。交通費は2,300円なので7千円ちょっとの贅沢なツアーだったのでした。ご一緒していただいたKさんご夫妻、ひよっこSさんと大手町で別れ、ゴキゲンで半蔵門線に乗り込んだのでした。
(おわり)

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