愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

10月30日 吉田祭りについての学習会

2013年10月16日 | 祭りと芸能
10月30日13時半から愛媛県歴史文化博物館の友の会民俗クラブで学習会。テーマは宇和島市吉田町の秋祭りについて。

吉田祭りは、今年は県の経済労働部系の助成金を活用して「おねり」の活性化を推進。観光化、商品化が進み、熱心に取り組んでいます(ただし、ちょっと暴走気味。悪い意味じゃなくて、いい意味で。)。おねり保存会には祭礼道具の修理、修繕を進めるにあたってかなり注文をいれました。江戸時代から続く要素を簡単に変えてはいけない、というスタンス。地元の方といろいろ意見が合わなかったりして、かなりきつい指摘もしました。地元のみなさん、ご容赦ください。地元からの案を全くダメだと突き返したこともありました。すいません。納得いただいた部分と、うまく意見がまとまらなかった部分もありましたが、それもほぼ終了。あとは10月末の完成披露会や11月3日の祭礼を待つのみ。地元の文化財として、いい修繕になったと確信しています。「おねり」が楽しみです。何より吉田の方々の熱意がスゴい。吉田にこんな一体感ってあったの?と町づくり、地域おこしがちょっと苦手な町民性(藩主のお膝元の小さい町はどうしてもお上頼りの気質になっていたけど、何かを「突破」しそうな勢い)に火がついた。

それもあって、歴博友の会の行事として、私が祭りのスライド上映をしながら解説します。友の会会員でない方はこの機会にご入会いただければ参加可。10月からの入会は会費も半額なので、ぜひ。平日開催ですがではありますが・・・。地元吉田では6月末の講演会で紹介した内容です。