時代のウェブログ

イマを見つめて
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オーマイニュースで釣りらしいが

2006年08月30日 05時41分05秒 | ネット・IT
正式発足したばかりのオーマイニュースで「釣り記事」騒動が起きているらしい。オーマイニュースのアクセス・トップが、ネットの右傾化、2ちゃんねる批判の記事だが、実は2ちゃんねるの常連が「オーマイニュースなら、こんな内容にしとけば載るだろう」と意図して書いた記事で、見事に掲載されたらしい。

「作家」という職業がある。「ライター」という職業がある。この2つの違いは「自分が書きたい物を書くか、依頼された物を書くか」の違いだと筆者は捉えている。もちろん筆者の個人的な考えだが。
「書きたい物を書く」のが作家だ。だから坂東真砂子はあんなエッセイを書く。それに対してライターという仕事は依頼者の要請に基づいて原稿を書く。
「賞賛8割・批判2割」という言葉がある。雑誌等に商品紹介記事などを書く時の原則みたいな物だ。基本的に「こんな部分が画期的」とか「ここが使い易い」みたいな肯定的内容で構成する。しかし、それだけでは宣伝文になってしまうので、適当に批判も加えておく。だいたい8:2くらいの割合にしとけば無難だ。もちろん批判オンリーの記事もある。でも、そういうライターは余り仕事が来ない(笑)。

オーマイニュースに掲載された記事を読んでみた。色々とバランスを取ったように見せる工夫はしてある。でも全体的に見れば「朝日新聞よりやや左寄り」という印象か。
オーマイニュースに記事を書けば、お金が貰えるらしい。そのうち小遣い稼ぎに書いてみようかという気もする(笑)。その時は、このブログに書いてるような記事は書かない。「言論は守られているか?」とか「アジアと日本の真の友好」なんて記事にしようかな……と思う。
もちろん、それは「釣り記事」じゃないです。相手が望んだ内容の物を書いてやることが、手っ取り早く金を担ぐコツってことです(笑)。

※鳥越氏の発言を見ると、やたらと2ちゃんねるを敵視していますが、彼は2ちゃんねるを「書き手」としての立場でしか捉えていないように感じられます。2ちゃんねるは「読んで楽しいメディア」です(笑)。実に素晴らしい情報の宝庫です。もちろん、その中身は玉石混交で、しっかりとしたメディア・リテラシーが求められます。しかし、それは2ちゃんねるに限った事ではありません。鳥越氏の古巣・新聞や雑誌にも無数の「石」が混ざっており、「玉」と「石」を見分ける力は全てのメディアに共通して必要な要素です。
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はたして幼稚な殺人事件か?

2006年08月30日 02時36分52秒 | 社会・経済
稚内市で46歳の病院パート職員の女性が自宅で刺殺された事件は、女性の16歳の長男が15歳の友人に30万円を支払うと持ちかけて殺害を依頼していたことが解った。gooNews
多くの人は、30万円で母親殺害を依頼するなど極めて幼稚、まるで漫画のような感覚の事件だと感じるかもしれない。30万円で人を殺すことなど考えられないのではないか?

しかし筆者は、16歳と15歳という年齢が、どうも気に掛かる。
平成13年4月1日、改正少年法が施行された。この改正で、
1.犯行時16歳以上の少年が故意の犯罪行為により被害者を死亡させた罪の事件,例えば,殺人(既遂),傷害致死,強盗致死,危険運転致死等の事件については,家庭裁判所の調査の結果,刑事処分以外の措置が相当と認められる場合を除き,検察官送致決定をしなければならないこととなった。
2.改正前は,終局決定時16歳未満の少年について事件を検察官に送致すること(いわゆる「検送」)はできなかったが,改正後は,14,15歳の少年についても,家庭裁判所の調査の結果,刑事処分を相当と認めるときは,検送することができるようになった。

しかし現実では15歳以下の少年の検送は、ほとんど実施されていない。【参照】「改正少年法の運用の概況」→
情報過社会において、少年がこのような情報を知っている可能性も考えられる訳で、もしも「お前は、まだ15歳で検送されないから、30万円でやらないか?」と持ちかけたとすれば、「幼稚な犯罪」とか「漫画みたいな計画」とは言ってられない。
実際に、筆者の少年時代にも「俺はまだ未成年だから、人を殺しても死刑にはならない」などと恐ろしい事を嘯く輩がいた。

もちろん厳罰化だけが犯罪防止に効果的などと言う気はない。しかし現実に、連日次々と少年による凶悪犯罪が起きている現在、安閑と構えていられる余裕はもうないと思う。すべての大人は、こういう事件が他人事ではない事を自覚しなければならないと感じる。

コメント (4)
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