三重労働局は、2月3日、昨年11月に実施した「過重労働解消 キャンペーン」における重点監督の実施結果を発表しました。すさまじい労働実態が浮かび上がっています。今回の重点監督は、若者を使い捨てる「ブラック」や過労死が疑われる事業場など、労働基準関係法令の違反が疑われる事業場に対して集中的に実施したものです。その結果、約3分の1にあたる51事業場で 違法な時間外労働などの労働基準関係法令違反を確認したため、それらの事業場に対して、是正・改善に向けた指導を行われました。。
三重労働局では、引き続き、若者の「使い捨て」が疑われる事業場等に対し、監督、指導を行っていくと言っています。
【重点監督の結果のポイント】
(1)重点監督の実施事業場: 154 事業場
このうち、112事業場(全体の72.7%)で労働基準関係法令違反あり。
(2)重点事項にかかる違反の分類 [(1)のうち、法令違反があり、是正勧告書を交付した事業場]
①違法な時間外労働があったもの: 51 事業場(33.1%)
うち、時間外労働の実績が最も長い労働者の時間数が 月100時 間を超えるもの:13事業場 (25.5%)
うち月150時間を超えるもの:1事業場(2.0%)
②賃金不払残業があったもの: 12 事業場( 7.8%)
③過重労働による健康障害防止措置が未実施のもの: 1 事業場( 0.6%)
④その他: 71 事業場( 46.1 %)
(3)健康障害防止に係る指導の状況 [(1)のうち、健康障害防止のため指導票を交付した事業 場]
①過重労働による健康障害防止措置が 不十分なため改善を指導したもの: 76 事業場(49.4%)
うち、時間外労働を月80時間以内に削減するよう指導したもの:29事業場(38.2%)
②労働時間の把握方法が不適正なため指導したもの: 19 事業場( 12.3%)
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