環境アセスメントか「合わせメント」か
脱炭素の本気度が試される三重県知事意見ーー伊勢広域ごみ処理施設環境影響評価
伊勢広域環境組合の新ごみ処理施設整備事業環境影響評価の手続きが大詰めを迎えています。事業者の準備書に対する住民意見を踏まえて三重県知事が6月上旬に知事意見を表明することになっています。
2050年脱炭素宣言をしている三重県知事がごみ処理施設が排出する温室効果ガスの削減についてどのような態度を示すかが、焦点です。
4月6日に開催された聴取会で新ごみ処理施設を考える会事務局長として私は概要次のように述べ、三重県知事の態度を明確にするよう迫りました。
第1に、ごみ処理施設の排出量は施設稼働開始時の令和9年度だけの数値では無く長期の予測値を示すべきだ。
(伊勢広域は令和9年度の排出量しか示していない)
第2に、事業者は2030年、2050年の国が掲げる温室効果ガスの削減目標を達成していることを示すべきだ。
(伊勢広域は準備書では達成していることを示していない)
第3に、三重県も推進してきた本ごみ処理施設整備事業が温室効果ガスの削減目標を達成するよう県として責任を持つべきだ。
第4に、事業者は施設からのCO2排出量は石油資源由来分に限定しているが、生物資源(バイオマス)由来分も含めて示すべきだ。
三重県が温暖化防止のために温室効果ガス削減に責任を持つならば、本ごみ処理施設の排出量削減を厳正にチェックすべきです。アセスメントが「環境合わせメント」になってはなりません。
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