桜座2周年の宴にご招待された。
・・・すごかった。
桜座は「元ガラス工場」それを二年前に市民の手によって「劇場」として復興させたのだ。世界をまわりながら仕事をしているアーティストたちが手弁当で携わってきたらしい。
敬意をもって「芝居小屋」と呼びたい雰囲気。
鉄骨の高いやねにむき出しのままの鉄骨。
黒い柱に、土間。
空間にはリバーブがない。
大倉正之助さん(能楽師 重要無形文化財保有者)の鼓が沈黙を破る。
響くのではない。
この感覚はなんだろう。
そして鼓に合わせて、世界的前衛舞踏家田中民さんの舞。
前衛的・・どう観ても自由。
・・・魅せられる。
突然ゲストが紹介される。
フォルクローレのルイスカルロスがコンドルが飛んでゆくを奏でる。
どうしよう、すごい事になっていく。
そして女優、樹木希林さんと田中民さんの語り。
樹木希林さんに会いたかった。
64歳だとおっしゃっていた。
マネージャーは持たず、仕事は全てご自分でマネージメント。
・・・自然で、自分を生きている感じがあこがれ。
自分を「見据える」。
「好きな事やらしてもらってでお金をもらおうなんて考えない方がいい。」
たどりついた表現だが「!」ときた。
・・・まわりにはアーティストがいっぱいいる。
どうとらえるかは自由。
みな、それぞれ然りと。
招待客+50名さま限定とあるが空間を惜しむように人がたくさんいる。
すばらしい「宴」なのだ。
ここに集まった桜座を愛する人たち、芸能人から知事、市長、政治家、アーティスト、桜座という「箱」の中で、みんなかわらない同じ人間なんだと気づかせてくれるような民さんと希林さんのトーク。
あの場所で・・・。