うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

かわせみの池--水元公園

2011年08月13日 18時25分21秒 | ランドスケープデザイン

 ここでは、先日訪れた水元公園のかわせみの池を紹介する。このエリアは、‘小合溜’として、江戸川と中川を結び江戸時代から掘割として利用されたもの。東京都内では珍しくて、どこか水郷の景観と情緒を持つ花菖蒲園でも有名な都市公園の一角にある。
 わたしが行った時には、ほかの水鳥のみで、いまだかわせみの姿は見かけずじまい。
 なお、写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る)。

                  

             

             

             

             

             

      

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この間行った、夏の公園

2011年08月07日 06時13分57秒 | ランドスケープデザイン
今日は休みの日、明日は立秋。この夏はよくない。なんだか陰々滅滅とした日々が続く。心身とも体調がすぐれず。生き方だとか、喫緊の身の振り方、老いの先立つ問題とか、なにやら惑乱の時間だけがぎくしゃくとして過ぎている。
 気分を変えようと、やはり暑いさなかこの春まで工事で関係した公園に行ってきた。ところが、かわせみの池には かわせみ はいず、水鳥の かいつぶり、大きな アオサギ のみだ。
 昼下がり、この池で暇なおじさん二人が金魚や鮒にくちぼそを釣っては逃がしている。なんども繰り返している。見知らぬ間柄、わたしも他愛もない無駄話をつきあう。弛緩した日常だ。 
 なお、写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る)。

            
 警戒心もあらわな、痩せぎすの野良猫。池のほとりの真っ赤に燃える百日紅、のびやかなカロリナポプラ。林の繁れる青葉のはざまに、羽状複葉の無患子(ムクロジ)【× 菓子胡桃(テウチグルミ)】も実をつけ始めた。

        
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山の木々の花

2011年06月25日 06時07分07秒 | ランドスケープデザイン
毎年このころになると、わたしはこんな光景を写真に撮りたくなる。おととしもグログに載っけた記憶がある。ありきたりのなんともない、関東の山の木々の花だ。
 これはなんだろう、梅雨のこの季節、人間にとって曖昧な心理にさせる季節、なんていうか、山の精気とか温気を感じさせるのであろうか。生命とか原初という言葉が思い浮かぶ。

 なお、写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます、びっくりするかも?(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る)。
撮影日時:平成23年6月18日(土曜日)06:00頃





 念のために、画像の10枚の説明をしましょう。
 上から右に順にいきます。1枚目は花のピークを過ぎた独特の臭いの 山栗(ヤマグリ)、次は開花後、着実しはじめた 犬四手(イヌシデ)、次は 小紫式部(コムラサキシキブ)、次いで小真弓(コマユミ)、次に東電の30万kw高圧線鉄塔の基礎部分には、樹木ではなく自生する 山百合(ヤマユリ)です。このままでは、すぐに盗掘の被害に遭いそうだ。
 3段目にいくと、あのハナミズキと同じ仲間、今が白くパウダー状に開花中の 水木(ミズキ)、次に千葉県内では珍しい落葉樹林の中の単独の 赤松(アカマツ)だが濃い緑一色の山中で赤い幹肌は目立っている。
 そして公園に植栽された果実の実った 杏(アンズ)の木、4段目は大きな葉の新芽が赤みがかっている 朴(ホオ)の木で、最後は夏以降になるとやたらにけばけばしく赤の表皮に黒い実をつける 権萃(ゴンズイ)です。これは、‘魚名’と同じく役立たずの意味の樹木名であるらしい。
 以上で、おしまい。
       
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キンランの画像です。

2011年06月10日 04時40分12秒 | ランドスケープデザイン

 これはキンランの画像です。果実を持ち、開花後、ほぼ一カ月経ています。
 先月上旬、タケノコを掘りに山に入ったときに、(ちなみにここは個人の持ち山ではなく、国関連の開発途中の敷地内で高低差30mほどの丘陵です)、草丈50cm以上はあろうかという、鈍い金色の小花をつけていてすっくと育っているのを見つけた。おもわず、これはなんだろうと、手元の持っていた唐鍬で堀り取ったものです。浅い考えではあったのだが、もしやと思い、帰宅後、野生植物の図鑑にあたったら判明したもの。この植物は絶滅危惧種に指定されているのだ。これは、困ったことであるが、わたしは売買の対象にするなどとは毛頭考えていない。また、元の場所に植え直すとしても、わたし自身の栽培の経験上、技術的には難しいものと思われる。
 この植物は、あらたに人工的に栽培しても、数年で衰弱してなくなってしまうものらしい。今となってはやむを得ないが、自前で栽培してわたしなりに経過を見てみよう。学問的には定説はなさそうだが、なんでも、ラン菌のほかにマツタケのように外性菌根が関係しているらしい。

 ところで、今はわが家の玄関で大型ビニールポット植えのオオキンケイギクの黄金の花々が満開できれいだ。この植物は、今は、数年前に特定外来植物に指定されていて栽培禁止だ。わたしがこの植物の種子を入手したのはランドスケープの業界で、‘ワイルドフラワー’ブームの頃、バブル景気、10数年前である。
 このケースではどちらも法律違反になり、社会に対する自己顕示欲旺盛な人々、中途半端な自然愛護心を持った人や、具体的な植物知識のない方々の指弾の対象になりそうだが、わたし自身の対応はその時に考えたい。

     
          
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葛飾のラカンマキ

2011年06月05日 04時10分49秒 | ランドスケープデザイン
 
 ここでは葛飾のラカンマキを紹介する。当日の朝は、小雨から霧雨の天気。地元では知られた長命の樹木であるが、ほとんど未編集も同然なので、全部の画像の配置をする。
 なお、写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る)。

撮影日時:平成23年5月11日(水曜日)9:00頃

     
 これがこの名木の説明です。

           

          

          

          

        
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赤花エゴノキの花

2011年05月30日 04時10分42秒 | ランドスケープデザイン

 これは、先日、ある日の昼下がり、街中で見つけた赤花エゴノキである。非常に性質の弱いエゴノキの園芸品種だが、よくこんな街路樹に採用されて植わっているものである。江東区の区道でだ。
 赤花は生育が遅くて野生種の白花よりもなんだか気品がありいいのだが、昔、品川区内の 《天王洲アイル》に数十本ほど植栽したところ、徐々に、年々、衰弱し跡かたもなくなった記憶がある。 珍しいので、とりあえず画像をアップしておく。

          
       
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移植後、1年経過したサクラの開花はどうか。

2011年04月13日 05時27分35秒 | ランドスケープデザイン

 昨年の2月の工事で移植したサクラを、この間、見に行った。1年経過して、平年より遅ればせながら今が満開と踏んでのこと、ここにその時の画像をアップしたい。詳しい工期は平成22年の 2月 5日~ 2月20日です。
 ちなみに、写真上でクリックすると画像を拡大して見ることができます。

撮影日時:平成23年4月10日(日曜日)15:00頃

         

         
      
     
 ※ 以下の画像は昨年の平成22年4月30日にアップしたものです。

 工事の内容はソメイヨシノ4本、(+ヤマザクラ系3本)、この中で一番大きいのは樹高(H.m)6.9 目通り周(C.m)1.32である。
 写真の対象とするさくらは、寸法形状が 樹高(H.m)5.6 目通り周(C.m)0.83になる。

撮影: 4月24日午前11時 遠景過ぎて画像に鮮明さを欠くが、もやっと萌黄色の若葉が樹形に沿ってついているのが分かる。
     
     
    撮影: 4月10日午前11時 周囲のサクラに遅れて今が満開中。
     
     

  昨年のブログ(平成22.4.15付け)にこのサクラの移植作業を掲載しているので、施工経過を見るためにはそちらをご覧になっていただきたい。今のわたしの感想では、育ち具合は想定内の経過でありほぼ満足している。根は活着していてほぼ成功したのだが、開花数は移植前の1/2から1/3ほどの分量か、これは樹木にとって大変な外科手術を施したわけでこういうものである。枝葉も幹もそして樹形も、天候の異変、天変地異やこの度の地震によって育っている植栽基盤が壊されない限り、これから、年々充実していき元通りになることでしょう。もちろん、花付も次第に良くなる。

 樹木の移植計画・可否、効果的な樹木の除去・伐採、花壇や庭・植物のご相談に際して、連絡方法は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのホームページから入りお問い合わせくださいませ、ませ。
       


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見上げるやまもみじの紅葉

2010年12月18日 04時22分33秒 | ランドスケープデザイン

 ここでは、やまもみじ(イロハモミジ)の紅葉をアップする。ありきたりだが、澄み切った碧空を背景に下から見上げたアングルの欅の樹冠と紅葉の写真集である。撮影は300万画素の旧型デジカメ。無編集も同然ですがアトランダムにならべる。こちら関東地方ではたいがい既に葉も落ちて裸梢をさらしているが、ここは大径木の欅林のなかで風にも影響されず、個体差によるよりも生育環境的に一部分だけの遅い紅葉を呈していて、ほんの少々の緑葉も混じりその紅く燃えるようなあえかな風情は、年内はまだ十分楽しめるものだ。
     ≪撮影:12月15日午前≫
              
              
              

              

              

              

              

              

              

              

              

               

 緑に関する相談事やご要望に際して、連絡方法は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォーム、メール等でお問い合わせください。
          
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さくらの移植とは・・・・・3

2010年07月03日 06時37分49秒 | ランドスケープデザイン

 ここでは、今春2月、さくらの移植工事のその後の報告、3回目です。時間的には、4ヶ月半が経過している。
     
 移植工事ではその都度、現地を確認しているが、わたしのいままでの経験で見ると順調に推移しているようだ。全体的に着葉数が少なくやや枯れ枝が多いが、今は地中で一生懸命に若い白根を出しているにちがいない。多分、移植は成功、大丈夫でしょう。さくらは7本だが、やはり手前方の一番大きい木に枯れ枝が多い。

 工事の内容はソメイヨシノ4本、(+ヤマザクラ系3本)、この中で一番大きいのは樹高(H.m)6.9 目通り周(C.m)1.32である。
 写真の対象とするさくらは、寸法形状が 樹高(H.m)5.6 目通り周(C.m)0.83になる。
    撮影: 4月24日午前11時 満開中のサクラ。
      
       撮影: 6月30日午後3時    
      

 過去の記事:
 さくらの移植とは・・・・・1
 
さくらの移植とは・・・・・2


 樹木の移植計画・可否、効果的な樹木の除去・伐採、花壇や庭・植物のご相談に際して、連絡方法は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらの
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山のネムノキが咲く

2010年07月01日 16時35分00秒 | ランドスケープデザイン

 初夏だ。山ではねむのきが満開だ。先日の午後の写真、アップしたが遠すぎて画質が悪いかもしれない。
 松尾芭蕉の 「奥の細道」にも出てくる。ねむのきは淡紅色の花を上向きに咲かす。この特徴はユリノキなど高木性の花木に多そうだ。
 芭蕉は山形県の鶴岡、酒田を経てちょっとルートを北上し今は秋田になる象潟(キサガタ)に立ち寄る、その時の句を掲げる。

     象潟や雨に西施がねぶの花

     
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金糸梅と大金鶏菊の花

2010年06月17日 09時20分05秒 | ランドスケープデザイン
梅雨の合間に、西洋金糸梅が咲く。この芳しくない陽気、すっきりしたイエローの花が次から次へと咲き続けている。一日花と思われる。繁殖は挿し木でおこないすぐに発根する、簡単なものだ。この花は、意外や意外、あまり花屋さんでは見かけない。商売ネタで言うと、洒落たポット鉢にして店先に数鉢陳列すると、きっと、お客様は飛びつくはず!

 写真、手前左側の二輪の花はオオキンケイギクだ、今では特定外来植物に指定されて、新たな栽培は禁止されているもの。わたしは、昔、ランドスケープ利用目的で流布した ‘ワイルドフラワー’ブーム以来、この草花を持っていたのである。簡単に発芽するようだ。
 前の会社のあった天王洲アイルでは、伸びて草丈は1メートルもあり非常に丈夫な黄金色に近い黄色い花(しかし、顔を近づけるとやや悪臭がある。)で、この季節には毎回大量に刈り取って、投げ入れに格好の花だと考えて同僚の女性社員や関係者に配って歩いたものである。

 実はオオキンケイギク(大金鶏菊)は、“特攻花”とされる。大東亜戦争末期のころ、鹿児島県の知覧にあった特攻隊基地の飛行場に繁茂していたもので、なんとも、若い青年たちの悲しい思いが詰まった花だ。
 草花の世界も、重いその時の時代背景にともなって変遷を経ていることになるだろう。

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初夏、真昼の公園の憂鬱

2010年06月14日 06時37分05秒 | ランドスケープデザイン
今は初夏。この間は、公園にいた。展示会を見るのが早めに終わり、次の行き先である川崎市内のマンションまで時間があり、持参のおにぎりを食べようと場所を探しだして池の淵の東屋のベンチに座った。
 都内の造園会社に在社時代、わたしは技術営業、現場管理業務として図面や資料をもって、ゼネコンや建築設計事務所の設計積算担当部署であったり、現場事務所に打ち合わせや現場確認に行ったものだ。そこで足をのばして、必ず、東京近辺のおもな公園、植物園、資料館(美術館)、その時代の注目されていた建築や造園作品を見て回った。資料をもとめて、東京駅八重洲口のブックセンター、専門図書のあさりにも行った。その頃は仕事の必要と現物に直接ものにあたる性格のせいか、単独行動が多く、植物や造園の知見をもとめてのものである。その経費は大体自腹であったが、ひと通り、わたしとしては現地の踏査や、資料渉猟をおこなったものである。
 しかし当時、そのさまは精力的でなにかに追いかけられているように見受けたかもしれない。

     淡いピンクの熱帯睡蓮と、増えすぎて問題になっているみどり亀。
     
     
     落羽松の気根もあちらこちらにある。
     

 今は休日のお昼前。
 リタイヤした年配者はカメラと三脚を抱えて動き回り、一心不乱にキャンバスに向かって水彩画を仕上げている中高年の男女もいる。団体ではリハビリ中の者や身障者の一群、花を目ざとく探し出し嬌声をあげるおばさんの集団。だが、公園利用者に社会的に働き盛りの男性や若い人がいない。こんなことはありきたりの光景だが、わたしには不思議に感じる。

 その当時もそうであったが、なんだって、平日はむろんのこと、働き盛りの30、 40代のひとが少ないのだろう。この造園業界でさえも、コンサルや造園工事の関係者も専門教育を学校で学べば良しとするこの世界の風潮や雰囲気に納得がいかないでいる。現地にも行かず、現地での確認を真剣におこなわないのだ。もちろん、竣工後現場には行かない方が多い。しこうして、その結果、わたしには知識や実務のみで時間の流れや感覚上の修練がないようにおもわれるのだ。そうすると、概念的観念的な成果品や、予算と技術にしばられた工事作品しか残さないことになる。
 日常生活の視線から仕事を見る目が必要だ。

 公園利用についても、わたしには、世間的に他の業界でも同じであり、他人と違ったことをしてはいけないという性質と側面にしばられているのではと感じる。そこに、わたしは偏った一面的に過ぎる仕事観や人生観にいびつなものを感じる。大げさになるが、おおかたの日本人の褒められるべきではない特徴のように思われる。

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緑肥作物だそうですが・・・・・

2010年05月08日 06時51分11秒 | ランドスケープデザイン

 わたしは、いつも、煙草が切れると、歩いて近所のコンビニに買いに行く。その途中の畑にねぎ、人参とかトウモロコシなどを輪作しているところがあり、そこでは全面をおおうように、ここ数年来、秋から春まで不思議な植物を生やしている。あまり見かけない外来種の植物だ。ここの地域は農作地帯であり農閑期の畑に作物がなくむきだしの裸地だと、場所柄、春先に砂塵が舞うので悪評判である。そこで、裏作ではなしに草の種を蒔いているようなのだ。
 時には、大量にあるからいいだろうなどと、わたしは勝手に、その花を手で折り自宅の花瓶に活けたりしていた。一輪挿しだ。

 たとえば、下の写真、この植物は今頃は濃い赤い穂状の花をつけているので結構目立つ。わたしはこれに ストロベリーキャンドルなどと勝手に名前をつけていた。しかし、正解は クリムソンクローバーである。
     

 この間、わたしは、はたっと気付いたのだ。これはそういう機能のほかに別の側面がある。ある日、農家の人がトラクターで有機性のチッソ分を土壌に鋤き込んでいるのを見た。つまり、野菜栽培の地拵えのためのものだったのだ。その効果は畑の化成肥料の減量化、耕作土壌からの排水汚染防止、という目的のために緑肥として植えているのだ。いわゆる緑肥作物ということになる。
 農業関係の資料を調べると、古くは蓮華草、現代で代表的なものはマメ科のオーストラリア原産の ヘアリーベッチ、 イネ科の ソルゴーがあるそうだ。それに クロタリアはマメ科特有に花の形がピーナッツに類似した黄色の花をびっしりつける。
 しかし、分からないものもある。なんだか、 セスバニアに似たキク科とおもわれる、人参の葉っぱぽい草姿、淡い紫色の細かい花びらが集まって天辺につけている(複総状花序)植物だ。この名前は農業関係者のかたに、ぜひとも、お教えを乞いたいものだ。

 また、土壌のセンチュウ防止用に園芸好きの一部では知られているが アフリカンマリーゴールドを間植するコンパニオンプランツのような植え付けもある。
 ほかにもコスモスや ひまわり など、 シャーレーポピー などは遊休地に播種される。また、異なった草花種子をブレンドしたミックスも多いのだが、これは景観形成作物と言われるらしい。わたしの世代では、かつて15年前に造園業界で流行った ‘ワイルドフラワー’なるものである。
 しかし、わたしとしてはそれよりもこの植物たちのエスケープ(逸出)を気にするのだが。つまり、生態系を脅かす栽培植物の野生化の問題である。

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さくらの移植とは・・・・・2

2010年04月30日 03時13分38秒 | ランドスケープデザイン

 ここでは、今春、さくらの移植工事のその後の報告です。現地を確認している意味合いは根付くかという活着の判断ですが、わたしのいままでの経験では順調に推移しているようだ。この分だと、梅雨明け後にでも地下部に白根が出ているに違いない。 これは、4/15にアップしたブログの後追い記事になる。この間の4月も、相変わらず天候不順で記録的な降雨量があった。日数は2週間経過している。

 工事の内容はソメイヨシノ4本、(+ヤマザクラ系3本)、この中で一番大きいのは樹高(H.m)6.9 目通り周(C.m)1.32である。
 写真の対象とするさくらは、寸法形状が 樹高(H.m)5.6 目通り周(C.m)0.83になる。

撮影: 4月24日午前11時 遠景過ぎて画像に鮮明さを欠くが、もやっと萌黄色の若葉が樹形に沿ってついているのが分かる。
     
     
    撮影: 4月10日午前11時
     
     

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さくらの移植とは・・・・・1

2010年04月15日 03時07分34秒 | ランドスケープデザイン

 ここでは、今春、さくらの移植工事をおこなったので一連のながれとして写真をUPします。さくらはソメイヨシノ(染井吉野)である。今回、さくらにとって時期もタイミングもベストであった。工事以降は、幸いにも移植直後に多かった降雨量があり、その後の活着したかどうか、成長の状況は開花の状態や展開していく枝や葉数のボリュームで判断していくことになる。枯死の判定は一般的には、今年のこの時期の梅雨明け後か、最終的には9月の長雨の時期になる。
 わたしの業務としては、他の人よりは移植工事を大径木を含めて数々経験しており、植栽工事の分野でもこの作業は場数だとの思いが強いが、特に根や枝の切り口の切戻し処理と、植え付け時の水極めを入念におこなうように注意した。
 採用した移植工法は、前工程の根回し作業なしの直接移植となる。移動距離は 2.0m の近さであり、根鉢製作にあたりコモによる根巻作業は不要であると、その場で判断した。
 工事の内容はソメイヨシノ4本、(+ヤマザクラ系3本)、この中で一番大きいのは樹高(H.m)6.9 目通り周(C.m)1.32である。
 写真の対象とするさくらは、寸法形状が 樹高(H.m)5.6 目通り周(C.m)0.83になる。

 ここでは、おおよその、時系列に沿い、工事の記録である野帳をもとに解説文を加えている。
  
 その前に、昨年の 2009年 1月 8日に讀賣新聞に報道された新たな事実をレポートします。
 さくらはソメイヨシノ(染井吉野)。この品種は従来からオオシマザクラ×エドヒガンの雑種とされてきたが、実は近年、オオシマザクラ×コマツオトメではないかとDNA解析で実証されてきている。
 従来の学説は静岡にある国立遺伝学研究所の竹中要博士が 1965年に発表したもの。その後、千葉大園芸学部の中村郁郎准教授がDNA配列の父母の配列が確実に子に伝わる部分を調べる技術を確立し、 2005年に解析結果が出た。そして、母親としてコマツオトメとのDNA配列が同じものであることがわかった。あらためて、オオシマザクラ×コマツオトメで交配した苗を上野公園に試験的に植栽した。その開花予測では数年先とつたえている。

    撮影: 4月10日午前11時
     
     
 遅くなったが、このさくらは今が満開である。あるいは花のボリュームが少なくて期待外れかもしれないが、この現象は正常な推移である。移植にあたって、枝葉を1/3から 2/5を間引き剪定する。したがって、着花量も減っている。活着させるためにはやむを得ない。
     
     

    撮影: 3月30日午後。温度が上がり水分を吸収すると、まず、花のつぼみが膨らんでくる。
     
     
 遠景に、ただいま満開中の同じ品種のさくらがみえる。新たに植え付けしたり移植した樹木はこのように、通常、成長がワンテンポおくれる。(言わば、人間に外科手術を施したも同然、これは植え傷みという生理現象である)
     

    撮影: 2月下旬
     

    撮影: 2月 5日~ 2月20日
     
     
 腐植分を含む客土を入れる。これは、実は現場発生の黒土である。雑草の埋土種子の問題は不可抗力ではあるが、この砂質粘性土、土壌の質はいい。
     
 掘取りのサイズは根鉢;H 115 、Φ 190(cm)、植穴の実測値;H 135 Φ 243(cm)。掘ってみてわかったのは上根の細い根がかなり出ていたこと。元々、さくらの特性は浅根性であるが、不自然におもい事情を調べると、一昨年の秋ごろから昨年の3月までの間に歩道の改修工事による桜の下のクルメツツジの移動に伴いさくらの根を切断したものと判明する(作業が適切である)。樹木生理的には、結果としてはちょうどいい具合に事前に根回しをしたことになる。
     
     

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