ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

オレチャンネル第12回~ゴーダム第5話~

2009-07-03 22:58:30 | ロボットアニメ系
ゴワッパー5ゴーダム:第5話くだけ!ユサブランカー

虫歯の治療を嫌がるのり助に手を焼くのり助の母を見た洋子は自分が代わって歯医者に連れていくことを申し出る。

他ならぬゴワッパーのリーダー洋子の申し出のため渋々、となり町のキガ市の歯医者で治療するのり助。

その治療中、あまりの痛みに逃げ出すのり助を洋子が追いかけようとした瞬間、突如大地震が発生した。

廃墟と化したキガ市をのり助を探して彷徨う洋子。

このヘンの描写が結構どぎついです。

廃墟に横たわる多くの亡骸を書き込んでしまう子供むけアニメって今はないでしょうね・・・。

子供時代に見たら間違いなくトラウマになってしまうでしょう。

崩れかけたマンションの中から聞こえる赤ん坊の声、その時ゴーダムからの緊急出動命令が届く。

なおも響く赤ん坊の声を無視することができない洋子は通信を切り、崩れ始めたマ
ンションから赤ん坊を救い出し、赤ん坊の親を探し始める。

洋子が崩れゆくマンションから赤ん坊を救い出す際のアクションの作画レベルがメチャ高いです。

さすがタツノコです。

一方、他のゴワッパーのメンバーはいつまで経っても来ない洋子に不信感を抱きながら、豪をリーダーとして出撃する。

ちなみにのり助は自力で(と言ってもバイクに便乗してですがね)キガ市から脱出したことがナレーションされます。

大地震の原因は地底魔人のメカ獣ユサブランカーの仕業だったのだ。

キガ市の後にコンビナートを壊滅させたユサブランカーをこれ以上好きにさせないために地下から地上におびき寄せる作戦に出るゴワッパー達。

豪、大吉、のり助はそれぞれのメカに乗り地底魔人の戦闘機部隊”ドロンジャー部
隊”と戦う。

ちなみに五右ェ門のヘリマリンは海中専用機のためゴーダムに居残りです。

彼のメカの活躍いつ来るのでしょう?

虫歯の痛みに耐えながら戦うのり助は苦戦するものの、戦闘中に虫歯が抜けるといつもの威勢を取り戻し、豪たちとドロンジャー部隊を全滅させるのだった。

本来ならマスコット的キャラのはずののり助が戦闘の最前線に立つという構図は他のアニメにはあまり見られないですね。

それにしても、のり助の可愛さは尋常ではありません。

業を煮やしたマグダー将軍はついにユサブランカーでゴーダムに挑む。

ユサブランカーはゴーダムにしがみつき得意の振動攻撃でゴーダムをバラバラにしようとしてくるが、ゴーダムも成功率5%の荒技”ゴーダムハリケーン”で対抗する。

こういう展開でよく思うのがどういう計算で○○%ってはじき出したんだ?ってことです。

両手を左右に展開し、その場で回転を始めるゴーダム、さらに回転速度を上げ、上空に舞い上がるゴーダム。

しがみついたユサブランカーはそれでも振り落とされることがなく、ゴーダムはユサブランカーとともに海に墜落。

だめかと思われた、その時ゴーダムだけが無事に姿を現す、ユサブランカーは水圧に弱かったのだ・・・・。

もうちょいロボ戦見たかったなぁ・・・。

後付けで水圧に弱かったって言われてもね~・・・。

一方、赤ん坊の親を探す洋子は町の惨状を目の当たりにしながら、ついに救護所で赤ん坊の両親を発見する。

この時の洋子は珍しく内股で弱々しく描かれています。

廃墟と化した町を歩き回った疲れをこういう部分で描くのも巧いですね。

洋子は赤ん坊を両親に渡し、その場で気絶してしまうのだった。

次の日、洋子はメンバーに理由も告げず、ゴワッパーのリーダーを辞めると言い出す。

そんな洋子にもどかしさを感じるメンバー、特に豪は理由を問いただすが、洋子は何も話さなかった。

洋子に苛立ちを覚えた豪は洋子の「つべこべ言わずぶん殴れ」という言葉についに洋子をぶってしまうのだった。しかし、豪の目には涙が浮かんでいた。

ゴワッパーを去り、公園のブランコで肩を落とす洋子。

洋子にとってどんな理由があるにせよ、任務をおろそかにした自分が許せなかったのだ。

言い訳しないってなんて男らしいんだ・・・、あ、女の子でしたね。

ま、でもカッコイイですよね。

そんな洋子のもとに助けた赤ん坊とその両親が現れ、「ありがとう」と声をかけるのだった。

陰から見守っていたゴワッパーのメンバーたちは真実を知り、大洗博士と仲間たちは洋子の行動を称え、洋子こそリーダーに相応しいとリーダー続行を頼むのだった・・・。


洋子の任務のために目の前の命を見捨てない勇気と覚悟を描いた、ゴワッパーの中でもまちがいなく名エピソードです。

ただ単に赤ん坊を救うだけの話にとどまらず、リーダーとしての素質とかメンバー間の人間関係なんかも一緒に描いてます。

そして正に”雨降って地固まっ”て終わるという素晴らしい展開。

まぁ、ストーリーを重視するとアクションの比重が軽くなってしまうためメカ戦、ロボ戦はアッサリしたものでしたけど・・・。

やっぱりタツノコの物語作りはすごいです。

この頃、既に実力・実績のあった会社だけあります。

でも子供向けには少し難しいテーマなんじゃないかと思う話もありますよね~。

それから、攻撃で破壊される町とか巨大メカに襲われる群集とかの描写も細かくてすごく残酷に見えます。

特に今回の描き方はお子様なら正直トラウマになってしまうでしょう。

例えば、生き埋めになった自分の子供を素手で掘り返そうとする母親なんかを見てしまうと間違いないでしょう。

それぐらい怖いです。

良い悪いの問題ではなくこういう描き方ができるという深層には製作者の”戦争体験”があるように思います。

きっと自己の体験から自然に創出されるんでしょうね。

だから、子供番組には不釣合いな描写ができるんではないでしょうか?

といつになく難しいことを書いてみました。


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