『プロメア(2019)』
2019年5月24日に公開された日本のアニメ映画です。『天元突破グレンラガン』、『キルラキル』を生み出した今石洋之監督と脚本家の中島かずきさんが再びタッグを組んだ作品です。上映時間は111分。
あらすじ
世界の半分が焼失したその未曽有の事態の引き金となったのは、突然変異で誕生した炎を操る人種〈バーニッシュ〉だった。あれから30年、〈バーニッシュ〉の一部攻撃的な面々は〈マッドバーニッシュ〉を名乗り、再び世界に襲いかかる。〈マッドバーニッシュ〉が引き起こす火災を鎮火すべく、自治共和国プロメポリスの司政官クレイ・フォーサイトは、対バーニッシュ用の高機動救命消防隊〈バーニングレスキュー〉を結成した。高層ビルの大火災の中、燃える火消し魂を持つ新人隊員ガロ・ティモスは、〈マッドバーニッシュ〉のリーダーで、指名手配中の炎上テロリスト、リオ・フォーティアと出会い、激しくぶつかり合う。リオを捕らえることに成功し、クレイからその功績を認められ ―― ガロにとってクレイは幼き頃、命を救ってくれた恩人で憧れのヒーロー ―― 誇らしげに喜ぶガロであった。
しかし、リオは〈マッドバーニッシュ〉の幹部であるゲーラ、メイスと共に捕らえられていた〈バーニッシュ〉を引き連れて脱走する。後を追ったガロが彼らのアジトにたどり着くも、そこで目にしたものは、懸命に生きる〈バーニッシュ〉たちの姿であった。そして、リオから〈バーニッシュ〉をめぐる衝撃の真実を告げられることに。何が正しいのか――。そんな折、ガロたちは地球規模で進められている“ある計画”の存在を知ることになる――(公式HPより引用)
感想
幸せな111分間でした。
序盤からド派手なアクションで観客を魅了し、その勢いのままラストまで駆け抜ける本作のハンパない爽快感は他ではなかなか体験できない映画になっていたと思います。
その爽快感とともに主人公が切る見得など外連味のある演出も心地よかったです。そしてストーリーそのものに目新しさはないもののラストで感じるカタルシスは本当に気持ちよかったです。
このように本作はテンション高いド派手なアクション、外連味たっぷりの演出、そしてカタルシスのある物語と三拍子揃った娯楽映画でした!
でも実はツッコミたい所も山ほどありますが、理屈を面白がる映画じゃなくて、テンションや勢いを”感じる”映画なので言うだけ野暮ってもんです。
「考えるな、感じろ」って言葉があるでしょ?まさにこの映画はそんな映画です。
主人公のガロというキャラを”徹底したバカ”に描いているのがその象徴でしたね。バカといってもガロの場合は”自らの信念に一途でどんな状況でも理屈抜きに気合とか勢いで立ち向かってしまう”という意味ですが・・・。
そのガロが次々に困難や敵に打ち勝っていく様は”理屈抜き”に本当に気持ちよかったです。
映画『プロメア』ロングPV
この予告編はネタバレしまくってるなぁ・・・。まぁストーリーがわかっていてもその映像と演出で観客を魅了できるって自信があったんでしょう。
それにしても二時間弱の映画にしてはキャラクターが多く、最初とまどうんですが。どのキャラも立っているので物語が終わる頃にはちゃんと頭に残っていましたね
それから作画についてはさすがの劇場用アニメだけあった高水準でしたね。まぁ独特のクセがあるので好き嫌いは分かれるかもしれませんがね。
映画『プロメア』冒頭アクションシーン 制作:TRIGGER 5月24日〈金〉全国公開
本作の冒頭のアクションシーンが公開されていますが、アクションについてはこのレベルの作画とテンションで序の口でした。この動画を気に入ったなら本作を劇場で鑑賞することをオススメします。
そしてキャストについても触れておかねばならないでしょう。劇場アニメの懸念材料である”俳優の声優起用”ですが、少なくとも本作については杞憂でした。
アツい主人公ガロ役の松山ケンイチさん、クールなリオ役の早乙女太一さん、豹変するクレイ役の堺雅人さんは完全にはまり役で素晴らしい演技をしてくれたと思います。むしろ彼らの演技も見所の一つだと思います。
あと、ワタクシが個人的に感心したキャストがルチア役の新谷真弓さんです。このキャラを演じた新谷さんは以前『この世界の片隅に』で北條サン役を演じていた人なのです。
↑ルチアはロリな見た目の女性キャラです。
↑北條サンは主人公すずの夫、周作の母で、見た目五十代くらいでしょうか?
キャラクターの方向性が真逆だし、全然、声が違うし同じ人が演じてる思えず、”声優の凄み”ってヤツを感じました。劇場で観る方も注目してほしいです。
『ガンダムUC』の澤野弘之さんが担当したBGMも魅力的だったなぁ~。まぁところどころBGMがデカくてセリフが聞き取りにくいところがあったのはマイナス点ですが・・・。
いや~久しぶりにアニメ映画でお腹いっぱいになりましたよ。ワタクシが『天元突破グレンラガン』好きだから本作とも波長があったのだと思いますが、その部分を差し引いても良くできた作品だと思います。間違いなくオススメ作品です。
もし鑑賞するなら脳を空っぽにして楽しんできてほしいですね。
ということで今回はここまで。次回乞うご期待!
アニメの感想記事も書いてます!コチラもよろしく!!
ロボットアニメ作品の記事はコチラから⇒ロボットアニメ作品別リンク
アニメ作品(ロボット以外)の記事はコチラから⇒アニメ(ロボット以外)作品別リンク
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2019年5月24日に公開された日本のアニメ映画です。『天元突破グレンラガン』、『キルラキル』を生み出した今石洋之監督と脚本家の中島かずきさんが再びタッグを組んだ作品です。上映時間は111分。
あらすじ
世界の半分が焼失したその未曽有の事態の引き金となったのは、突然変異で誕生した炎を操る人種〈バーニッシュ〉だった。あれから30年、〈バーニッシュ〉の一部攻撃的な面々は〈マッドバーニッシュ〉を名乗り、再び世界に襲いかかる。〈マッドバーニッシュ〉が引き起こす火災を鎮火すべく、自治共和国プロメポリスの司政官クレイ・フォーサイトは、対バーニッシュ用の高機動救命消防隊〈バーニングレスキュー〉を結成した。高層ビルの大火災の中、燃える火消し魂を持つ新人隊員ガロ・ティモスは、〈マッドバーニッシュ〉のリーダーで、指名手配中の炎上テロリスト、リオ・フォーティアと出会い、激しくぶつかり合う。リオを捕らえることに成功し、クレイからその功績を認められ ―― ガロにとってクレイは幼き頃、命を救ってくれた恩人で憧れのヒーロー ―― 誇らしげに喜ぶガロであった。
しかし、リオは〈マッドバーニッシュ〉の幹部であるゲーラ、メイスと共に捕らえられていた〈バーニッシュ〉を引き連れて脱走する。後を追ったガロが彼らのアジトにたどり着くも、そこで目にしたものは、懸命に生きる〈バーニッシュ〉たちの姿であった。そして、リオから〈バーニッシュ〉をめぐる衝撃の真実を告げられることに。何が正しいのか――。そんな折、ガロたちは地球規模で進められている“ある計画”の存在を知ることになる――(公式HPより引用)
感想
幸せな111分間でした。
序盤からド派手なアクションで観客を魅了し、その勢いのままラストまで駆け抜ける本作のハンパない爽快感は他ではなかなか体験できない映画になっていたと思います。
その爽快感とともに主人公が切る見得など外連味のある演出も心地よかったです。そしてストーリーそのものに目新しさはないもののラストで感じるカタルシスは本当に気持ちよかったです。
このように本作はテンション高いド派手なアクション、外連味たっぷりの演出、そしてカタルシスのある物語と三拍子揃った娯楽映画でした!
でも実はツッコミたい所も山ほどありますが、理屈を面白がる映画じゃなくて、テンションや勢いを”感じる”映画なので言うだけ野暮ってもんです。
「考えるな、感じろ」って言葉があるでしょ?まさにこの映画はそんな映画です。
主人公のガロというキャラを”徹底したバカ”に描いているのがその象徴でしたね。バカといってもガロの場合は”自らの信念に一途でどんな状況でも理屈抜きに気合とか勢いで立ち向かってしまう”という意味ですが・・・。
そのガロが次々に困難や敵に打ち勝っていく様は”理屈抜き”に本当に気持ちよかったです。
映画『プロメア』ロングPV
この予告編はネタバレしまくってるなぁ・・・。まぁストーリーがわかっていてもその映像と演出で観客を魅了できるって自信があったんでしょう。
それにしても二時間弱の映画にしてはキャラクターが多く、最初とまどうんですが。どのキャラも立っているので物語が終わる頃にはちゃんと頭に残っていましたね
それから作画についてはさすがの劇場用アニメだけあった高水準でしたね。まぁ独特のクセがあるので好き嫌いは分かれるかもしれませんがね。
映画『プロメア』冒頭アクションシーン 制作:TRIGGER 5月24日〈金〉全国公開
本作の冒頭のアクションシーンが公開されていますが、アクションについてはこのレベルの作画とテンションで序の口でした。この動画を気に入ったなら本作を劇場で鑑賞することをオススメします。
そしてキャストについても触れておかねばならないでしょう。劇場アニメの懸念材料である”俳優の声優起用”ですが、少なくとも本作については杞憂でした。
アツい主人公ガロ役の松山ケンイチさん、クールなリオ役の早乙女太一さん、豹変するクレイ役の堺雅人さんは完全にはまり役で素晴らしい演技をしてくれたと思います。むしろ彼らの演技も見所の一つだと思います。
あと、ワタクシが個人的に感心したキャストがルチア役の新谷真弓さんです。このキャラを演じた新谷さんは以前『この世界の片隅に』で北條サン役を演じていた人なのです。
↑ルチアはロリな見た目の女性キャラです。
↑北條サンは主人公すずの夫、周作の母で、見た目五十代くらいでしょうか?
キャラクターの方向性が真逆だし、全然、声が違うし同じ人が演じてる思えず、”声優の凄み”ってヤツを感じました。劇場で観る方も注目してほしいです。
「プロメア」オリジナルサウンドトラック | |
アニプレックス | |
アニプレックス |
『ガンダムUC』の澤野弘之さんが担当したBGMも魅力的だったなぁ~。まぁところどころBGMがデカくてセリフが聞き取りにくいところがあったのはマイナス点ですが・・・。
いや~久しぶりにアニメ映画でお腹いっぱいになりましたよ。ワタクシが『天元突破グレンラガン』好きだから本作とも波長があったのだと思いますが、その部分を差し引いても良くできた作品だと思います。間違いなくオススメ作品です。
もし鑑賞するなら脳を空っぽにして楽しんできてほしいですね。
ということで今回はここまで。次回乞うご期待!
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