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格差

2007-05-13 23:50:00 | 社会・経済
 格差社会と誰が言ったのかは知らないけども、こんなのは今に始まった事じゃないんだけど、なんで今大騒ぎなの?

 格差とはそもそも何なの?Yahoo!辞書で調べると、同類のものの間における、価格・資格・等級・水準などの差とある。

 つまり同じ仕事をしていても正社員とパート・アルバイトの間では給与水準に差があるということ・・・これってあって当然じゃないの?

 じゃ、同じ会社に就職するのに大学卒だと初任給が高卒者よりも高いというのも格差だけど、これは当然?

 能力があって実績を示している人が、能力があって実績を示していない人よりも高い給与や賞与をもらうのは、当然?

 


 最近流行のインターネットの転職サイトで調べたら面白い結果がでた。それによると、なんと学歴を四年制大学卒と短大卒を較べるともらえる年収上限に200万円もの差がでた。もしかして大学のランクで較べているのかを試してみたらなんとどんな三流と言われている大学でも結果は同じ。つまり、大学出てりゃいいっていう内容なのだ。

 まあ、しょせんはインターネットの転職サイトの結果といえばそれまでだが、この結果をみて「格差ってこういうことを言うんじゃないの?」と素直に思った。

 つまり給与水準を決める要素として実は能力や実績よりも学歴がいまだに一般的な感覚として重要視されているということが伺える。これ格差じゃん!

 こういうのを格差というんじゃないの?

 格差是正だ!とか格差をなくそう!とか格差は悪だ(とはだれも言ってないが)とかみんなすぐにマスコミ報道にのせられてうるさく言うが、じゃあ、どんな状態が格差がない状態なのってみんなきちんと定義できるのだろうか?

 もしかして、“結果平等”であることが格差をなくすことだと思ってたりしない?運動会の徒競走で1等2等を決めないことが格差をなくすことだなんて思ってたりしないか?

 いつも思うのだが、格差社会だとかなんだとか大きく社会のなかで叫ばれる出来事があるが、どうしてもっと一本筋の通った議論をして、「だからこうしたい!」「こうあるべき!」「だからこう進むのだ!」という話にならないのだろう。

 文句をブーブー言うだけで何もしない。おかしい、変だ!と思うなら活動すればいい。だがなぜかそうじゃない。なぜかずっと疑問だったのだが、最近読んだ、故人である山本七平氏の著書である、日本はなぜ敗れるのか -敗因二十一箇条-にその疑問を解く話が書かれていた。

 その中の幾つかを挙げよう

 ・個人としての修養をしていない
 ・思想的に徹底したものがなかった
 ・日本文化に普遍性がない
 ・日本の不合理性


いまだにこれらが解消されていないのは明らかだ。日本人の不安定さが未だに続いていることに不安を感じてしまう。