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第27回 東京国際映画祭 「神様なんかくそくらえ」

2014-10-27 01:20:00 | 映画
アメリカ、ニューヨークを舞台にほぼリアルな若者の姿を描いた、ノンフィクションドラマとでも呼ぶべき作品。

カメラワークや構成、脚本などより、この映画が出来た過程がこの映画の持つ迫力とカラーの所以だ。

この作品の監督をしたのはジョシュア・サフディ、ベニー・サフディ兄弟。かれらは、ある映画のキャストを探す為にニューヨークの街で、それとは分からないようにリサーチしていた。その帰路で、一人の女性を見つけたが、その女性が主演のアリエル・ホームズ。

その後、サフディ兄弟が、数度アリエルに会うたびに、彼女の話に興味を持ち、彼女がホームレスであることを知る。そこから、今回の映画の着想になったそうだ。ストーリーは主演のアリエル自身が書き、それをジョシュアが脚本にし、編集はベニーが担当した。

ほぼすべてのセリフに、Fxxxin'が連発され、まあ耳をふさぎたくなるくらいの生な感じだった。

ニューヨークに住み、クスリをやり、タバコ、酒、ケンカにまみれ、まともな稼ぎ方が出来ない、社会の底辺とも呼べるような若者がニューヨークには普通に存在していて、しかし彼らは決して人生を投げているわけでもなく、普通に愛ややすらぎを求めている。しかし求めても、求めても手に入らず、拒絶され、再びまたクスリ、酒に頼ることを繰り返す。リアルにストレートに荒々しくそういう風景が伝わってくる映画です。



監督/脚本 : ジョシュア・サフディ
監督/編集 : ベニー・サフディ
脚本/編集 : ロナルド・ブロンスタイン
キャスト:アリエル・ホームズ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、バディ・デュレス

2014年アメリカ-フランス