18年にもなりますか

感じた事、出来事、いろんなこと書き綴ってます。

レインツリーの国

2015-11-28 15:24:00 | 映画
有川浩さん原作の映画。
今をときめく、キスマイの玉森裕太さん、西内まりやさん主演で、よくあるアイドル映画と思いきや、障害を持つ人の秘めたる悩みや社会の中での生きにくさと、それに不器用にもまっすぐに向かう主人公の葛藤をうまく描いている。

いわゆる障害者(障碍者)について、健常者(と思ってる、驕りがある)は、かわいそうな人だと思う部分が人によるがわずかながらある。
それの象徴的な物が日テレの24時間テレビでのドキュメンタリーやノンフィクションドラマだ。
そういった物とは一線を画す作品の様に思う。

素直にストレートに若い男の子が、女の子に恋をした。
その相手の女の子には、音階性難聴があった。その出会いの中で、男の子も、相手の女の子もそれぞれ悩み、勇気を持ち、次の一歩を踏み出す。

障害を持つ人への哀れみなど一つもない。女の子に対する上から目線の愛情もない。
極めてシンプルかつストレートに描かれている事に爽やかさを覚える。


彼らのファンは黙ってても観るだろうが、ファン以外の人が見てもいいと思う。

監督:三宅善重
脚本:渡辺千穂
主演:玉森裕太、西内まりや

11/29 追記

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黄金のアデーレ 名画の帰還

2015-11-28 15:09:00 | 映画
第二次大戦中に、ナチスに奪われた絵画を返せとオーストリア政府を訴えた、アメリカ移民したオーストリア人の実話を基にした作品。
訴えたのはマリア・アルトマン。自身の伯母アデーレの肖像画は、クリムトによる有名な絵画。

さてこの映画は、その訴えの行方を描いた様な単純な作品ではない。

なぜ、マリアがアメリカ移民という選択をしたのか?どういう歴史背景の中でその絵画が奪われたのか?という部分とその返却する事の意味について大きく訴えかけてくる。

そして映画のクライマックスでは、一つの絵画を元の持ち主のところへ返すという事が単なる一個人の問題ではない事を直接訴えかける。

戦争によって一般市民に何がもたらされるのか、という現実の一面を見せてくれている。なかなかいい作品。

監督:サイモン・カーティス
脚本:アレクシ・ケイ・キャンベル
主演:ヘレン・ミレン、ライアン・レイノルズ
ダニエル・ブリュール


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