百田さんの小説はまだ2冊しか読んでいなかったが、3冊目として手にしたのがこの「フォルトゥナの瞳」
主人公が、ある時人の体の一部が透明にすけてみえてしまうことに気付く。それは特別な能力で実はそれは、その人間の死期が近づいていることを伝えているのである。
この能力を持て余しながらも、その能力の意味に気付いてから主人公は「見て見ぬふり」を決め込むことができずさまざまな事に絡んでゆく。
主人公の生い立ち、周囲の登場人物などが無駄なく物語のキーになり、構成されまた主人公の心の葛藤がこれでもかと繰り返される様は、小説の中盤からクライマックスにかけてずっと、ハラハラさせられてスピーディーに展開するマラソンの様相である。
ときおり胸の苦しみも感じ、このあとこの登場人物はどうなるのかとハラハラさせられる物語である。
さて、この本では、人間の選択と良心、人間はどこまで自分を優先して生きていいのか?について問うている。
死期が迫っている人間の運命を変え、誰かの命を救うと、自分自身の命を削ることになるとしても、そのどこの誰ともわからない人を救えるだろうか?
自分の選択がだれかの命を左右する。無関心でいることも、関心を寄せて関わることも選択で
きる。自分が何もしないとその人は死ぬ、自分が何かをすれば死なずに済むまさに他人の命が自らの手の中にある状態なのだ。そんな大それた力をもった主人公は、愛する人を見つけ、そして物語のクライマックスに進む。
こんな重たいテーマを扱いながらも、このスピード感で展開させていることに本当に感心する。
フォルトゥナの瞳:百田尚樹著
おすすめです。
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主人公が、ある時人の体の一部が透明にすけてみえてしまうことに気付く。それは特別な能力で実はそれは、その人間の死期が近づいていることを伝えているのである。
この能力を持て余しながらも、その能力の意味に気付いてから主人公は「見て見ぬふり」を決め込むことができずさまざまな事に絡んでゆく。
主人公の生い立ち、周囲の登場人物などが無駄なく物語のキーになり、構成されまた主人公の心の葛藤がこれでもかと繰り返される様は、小説の中盤からクライマックスにかけてずっと、ハラハラさせられてスピーディーに展開するマラソンの様相である。
ときおり胸の苦しみも感じ、このあとこの登場人物はどうなるのかとハラハラさせられる物語である。
さて、この本では、人間の選択と良心、人間はどこまで自分を優先して生きていいのか?について問うている。
死期が迫っている人間の運命を変え、誰かの命を救うと、自分自身の命を削ることになるとしても、そのどこの誰ともわからない人を救えるだろうか?
自分の選択がだれかの命を左右する。無関心でいることも、関心を寄せて関わることも選択で
きる。自分が何もしないとその人は死ぬ、自分が何かをすれば死なずに済むまさに他人の命が自らの手の中にある状態なのだ。そんな大それた力をもった主人公は、愛する人を見つけ、そして物語のクライマックスに進む。
こんな重たいテーマを扱いながらも、このスピード感で展開させていることに本当に感心する。
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