書店で見つけた文庫本。わかぎゑふの書いた「大阪の神々」、あまりの普段の風景の描写に思わずふきだしそうになりながら読んだ。久しぶりに面白い大阪の本だった。
大阪について書いた本はいろいろある。藤本義一、谷沢永一、小松左京、筒井康隆など大阪出身の作家が居るが、彼らが描いた大阪の風景もそれなりに面白かったが、このわかぎゑふ。本職は劇団主宰。小説家としての仕事はどちらかと言えば彼女にとっては副業なはずだが、なかなかの内容だ。
大阪に昔からある風景や名物、人物を「神々」としてその文化の脈々と伝わっている様をおもしろおかしく綴っている。
自分自身も大阪出身の人間なので、この本に描いてある風景そのものが見事に目の前に浮かんでくる。あまりにも見事すぎて、まるで自分が体験しているかのような錯覚にさえ陥ってしまう。
わかぎゑふがまだ幼少のころ、鶴橋へ焼き肉を食べによく父親と一緒に行った時の話が書かれていたが、そこで、・・・『父が、センマイ(牛の胃)を焼いて、「ほら、火星人の死体やで」』・・・といって彼女に見せたというのがあるが、「大阪のおっちゃんたちなら、確かにそういうことを言うなぁ」と思いつい吹き出してしまった。
そういえば、この本には書いていなかったが、よく子供の頃、近所のパン屋さんというかお菓子、日用雑貨も売っている店で、30円の駄菓子とかを買うと、「はい、さんじゅうまんえん(30万円)」といわれたりした。それで50円玉を渡すと、「おつりは、にじゅうまんえん(20万円)」といいながらおつりを渡されたりしたのを覚えている。あえてひらがなで書いたのは、大阪弁独特のイントネーションをイメージしてもらいたかったからなのだが、ちょっとねっちょりした言い回しで言うのが面白い。最近そんな風景は見なくなってきた。コンビニでそういうことを言う店員は居ないし。仕方がないが、わかぎゑふに書かせるともしかしたら、「大阪のコンビニのおっちゃんは、おつりを渡すときに”さんじゅうまんえん”とか言う」と書きそうでこわい。
いずれにしても、そんなごくごく身近で大阪の普段のありのままを書いた本。よくある「大阪人は東京の人とどう違うか」なんていうような内容ではないから気軽に読めるし、どっちが良いとか、優れているとか、古くて伝統があるとかといった話しではないから、耳(目)にも悪くなくて楽しめた。
時には、過大な表現の部分もあるが、それもこれももちろんわかぎゑふが大阪出身であるからなのだが、大阪に住むひとの”サービス精神”である。
大阪の神々
わかぎゑふ著
ISBN4-08-747608-1
集英社文庫 本体514円+税
大阪について書いた本はいろいろある。藤本義一、谷沢永一、小松左京、筒井康隆など大阪出身の作家が居るが、彼らが描いた大阪の風景もそれなりに面白かったが、このわかぎゑふ。本職は劇団主宰。小説家としての仕事はどちらかと言えば彼女にとっては副業なはずだが、なかなかの内容だ。
大阪に昔からある風景や名物、人物を「神々」としてその文化の脈々と伝わっている様をおもしろおかしく綴っている。
自分自身も大阪出身の人間なので、この本に描いてある風景そのものが見事に目の前に浮かんでくる。あまりにも見事すぎて、まるで自分が体験しているかのような錯覚にさえ陥ってしまう。
わかぎゑふがまだ幼少のころ、鶴橋へ焼き肉を食べによく父親と一緒に行った時の話が書かれていたが、そこで、・・・『父が、センマイ(牛の胃)を焼いて、「ほら、火星人の死体やで」』・・・といって彼女に見せたというのがあるが、「大阪のおっちゃんたちなら、確かにそういうことを言うなぁ」と思いつい吹き出してしまった。
そういえば、この本には書いていなかったが、よく子供の頃、近所のパン屋さんというかお菓子、日用雑貨も売っている店で、30円の駄菓子とかを買うと、「はい、さんじゅうまんえん(30万円)」といわれたりした。それで50円玉を渡すと、「おつりは、にじゅうまんえん(20万円)」といいながらおつりを渡されたりしたのを覚えている。あえてひらがなで書いたのは、大阪弁独特のイントネーションをイメージしてもらいたかったからなのだが、ちょっとねっちょりした言い回しで言うのが面白い。最近そんな風景は見なくなってきた。コンビニでそういうことを言う店員は居ないし。仕方がないが、わかぎゑふに書かせるともしかしたら、「大阪のコンビニのおっちゃんは、おつりを渡すときに”さんじゅうまんえん”とか言う」と書きそうでこわい。
いずれにしても、そんなごくごく身近で大阪の普段のありのままを書いた本。よくある「大阪人は東京の人とどう違うか」なんていうような内容ではないから気軽に読めるし、どっちが良いとか、優れているとか、古くて伝統があるとかといった話しではないから、耳(目)にも悪くなくて楽しめた。
時には、過大な表現の部分もあるが、それもこれももちろんわかぎゑふが大阪出身であるからなのだが、大阪に住むひとの”サービス精神”である。
大阪の神々
わかぎゑふ著
ISBN4-08-747608-1
集英社文庫 本体514円+税
この本は読んだかなぁ・・・。と思っていたところ、偶然にも
部屋をいじり倒していた長男がこの本を出してきました。
すっかり内容を忘れているので、またじっくり読み返してみようか
な。
この方の、他の本も面白いですよ!笑いすぎて口の裂けた知人の
話とか・・・。
生まれてから一度も関東を出て生活をしたことのないボクですが、「大阪に生まれてたら人生がもっと楽しかったかもなぁ」って思うことがよくあります(^_^)
大晦日にこんにちは 康組リーダー康ヨシノリです『康組ライブ』
トークに企画、笑いと汗と汗と汗の120分~!!
お正月といえば・・・今年も梅田のコモンカフェで・・します
恒例の 楠見薫企画 ○ち○き!させていただきます
みなさまに振る舞います(笑)
2007年1月 5日(金)19時~
コモンカフェにて
康組新年会ライブ!
「どつかれたるねん!」八殴り目
SPゲストになんと・なんと わかぎゑふ!!(リリパットアーミーセカンド)
石原正一 小椋あずき 楠見薫 千田訓子 日詰千栄
そして乱入ゲストに 売り込み隊ビームから 山田カツロウ氏参戦決定!
ドラマ仕立て映像出演 『懐かしの東京ラブストーリを再現』佐野賢一(融合事務所)
『鎌田行進曲階段落ちちゃいます』武智健二(ジャパンアクションエンタープライ)
日時
2007年1月5日(金) 19時開演!!
チケット発売中
前売り、当日とも 3,000円・(1ドリンク付き)
整理番号付き自由席
場所
コモンカフェ!
(JR大阪駅・阪急梅田駅より徒歩10分)
Tel 06-6371-1800
http://www.talkin-about.com/cafe
チケットご予約は・メール kou-suke@juno.ocn.ne.jp (24時間)
お電話・康組オフィス 090-9803-2405(24時間)
プログ http://blog.goo.ne.jp/kougumi/
では会場でお待ちしております
康ヨシノリ そしてみなさんに良いお年を!