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英語

2006-03-25 19:07:08 | 風景


 人にはそれぞれ向き不向きがある。運動神経が鈍くていわゆる「鈍くさい」人もいれば、理数系が弱くて「方程式を見るのもいや」と言う人もいる。一方国語や社会科や歴史が苦手な人もいる。「資料しらべたらわかることを問題にするなよ。」というノリで、テスト問題を非難したりする。

 英語も同じように、「あー苦手」という人が圧倒的に多いが、実は英語だけは向き不向きはない、もちろん勉強としての英語ではなく、言葉としての英語の場合だが。

 英語は所詮言語なのだから、アメリカやイギリス、オーストラリアなどの英語圏の人たちは、3-4歳の子供だって英語をしゃべる。

 かくいう自分自身も、英語は苦手と言うか、そもそも勉強しなかった方である。だから中学時代のいわゆる中間・期末テストでは、1桁の点を取ったこともある。それまでなんだかんだと言いながら、勉強を一切しなくても2桁の点は取れていたのだがさすがに、これは気になった。

 そもそもBE動詞が全くわからない。授業を聞いていないし、英語には何の興味もないし関心もない。ところが、高校に入ると(そんな状態でも入れる高校があった!)あまりにも成績が悪くて赤点取ると落第があるなどと入学式の日に言われたモノだから、大あわてで、高校入試の為に親に買ってもらって、最初の10ページで挫折したきれいなままの英語の参考書を引っ張り出して急速に勉強しはじめた。

 途中で何度も「あーわからん!」と言いながらも、なんとか勉強していくと、あるところからブレークスルーが始まる。「そっか、要するに文の切れ目がポイントやな。」と気が付いた。

 よく考えたら、それまでまともに英語の文を聞くことも無かった。だからイントネーションとか、ブレスの場所。つまり文の切れ目も想像出来なかったから仕方がない。子供用の英語番組で「セサミストリート」があったが、何言ってるかさっぱりわからんというのが正直なところ。何の参考にもならなかった。そういえば「基礎英語」というラジオもあったが、怠すぎて続かない。

 少しずつ英語がわかり始めて、幸いなことに高校の英語の教科書も薄っぺらかったし、授業も受験対策英語でも無かったからだんだんと英語が面白くなってきた。
その後さらに英語の専門学校へ行き、オーストラリアへ1年近くいったりして「英語」感覚を身につけていった。二十歳ぐらいの時である。

 それから20年以上経ってTOEICブーム。どれだけ中学、高校、大学ときちんと勉強して良い成績を取ってきても、英語を”集中して身につけた”ことが無い人たちにとっては大変な現実を突きつけられたことになったようで、周囲の30代中頃から後半のの人たちが次々に英会話学校通いを始めた。

 正直そんな根性ないなぁと思いながらも、つられてというか、英会話学校にしばらく通ってさびついて軋んでいた英語力にちょっと油を差したが、どうもみんなとは違う。周囲の人たちは、英会話が出来ることそのものを楽しんでいる様だが、自分としてはそれよりも、英語的表現やディオムをもっと使いたいし身につけたいと思うようになってきたのだ。

 それ以来、本屋さんで徹底的にイディオムを身につける為の本を探して買ってみたが、どの本も大差なく面白くないのである。最近の英語関係の書籍は大概CDが付いているが、どのCDを聞いていても飽きてしまうのである。例文を読み上げるだけだったり、単調で面白くなかったり、会話がお行儀よすぎたり・・・。ずっと飽きない本を探していたが、今回やっとそのうちの1つを見つけることができた。

 それがNON STOP ENGLISH WAVEである。2004年から販売されている。書店ではどうしようか買うのに悩んだのだけども薄い本が1冊とCDが付いて1000円なのでまあだまされたと思っても良い値段かと思って買った。ラジオのDJ風に演出されたリズミカルな英語で内容も豊富。久しぶりに買ってよかったと思えるモノで、ちょっとお勧めかなと思うので紹介した。販売されている書店が限られている様なので、詳細は (財)日本英語教育協会のホームページを参照してほしい。



 

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