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あなたの心が壊れるとき

2006-01-03 23:23:32 | 
 年末年始と久しぶりの連休で、ずっと見たかったドラマのDVDや本をむさぼっているが、その中でも実はずっと知りたかったいくつかの事柄について書いた本に出会った。その1つが「あなたの心が壊れるとき」高橋龍太郎(精神科医)著である。

 もともと1997年の著書であるのでやや時代が古いようにも思えるが、今から改めてみればなお良く理解できる点が多々ある。この本の中では、いわゆる”ガングロ”のコギャル達、宮崎勤が起こした事件の精神鑑定について、また無気力症候群などについて書かれている。あくまでも精神科医としての見地に立っての著述だが、なかなか言いたいことをうまく言ってくれていない本が多い中、わりと自分の考えにも近く、さらにはきっちりとした経験、学術的な冷静な判断で表現されていてちょっとは自分の考えがまとめることができたように思う。

 この本にさらに付け加えるならば、ここ2~3年前ぐらいから多く発生していて気になる”30代男性”による家庭内暴力や幼児虐待、婦女子への暴行事件、陰惨な事件などについての分析なのではないかと思われる。

 子供たちが精神的に成長するために必要な”精神科医”から見た父親、母親の役割などは、自由主義、放任主義だけを安易に唱えている、安直な大人たちへの大きな指標になると考える。

 駄目なものは駄目といえるかどうかの価値判断が、個人の権利とのバランスだけでなされているのは、どこかにきな臭さを感じてきたが、この本ではそれをしっかりと説明しきっている。青い理屈ではない、しっかりとした見地からの説明だ。

 子供に対する教育やしつけについて、どこか自信がないとか迷いがあるとか、あるいはどうすればいいのかわからない、正解は何なのか?と悩んでいる方々にはぜひオススメである。

 ぜひとも追著を望むところだ。


ISBN4-594-03412-8
扶桑社文庫
「あなたの心が壊れるとき」
著者 高橋龍太郎
注文はセブンアンドワイ(左)から

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1 コメント

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Unknown (Wasabi)
2006-06-12 01:21:41
トラックバックありがとうございます♪
「駄目なものは駄目。」・・・この境界線を提示してあげることが親としての最低の義務みたいなものなんじゃないかな。 そんな風に思います。
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