自然ウオッチングセンタースタッフのブログ

北海道札幌で、自然観察や環境教育を通し、自然とのふれあいを進め、自然への理解を深める活動を行っている団体です。

2018年7月17日(火) さっぽろ自然散歩「茨戸川緑地」

2018年07月17日 | さっぽろ自然散歩
 自然散歩でははじめての場所です。少し長い距離を歩くことになりますが、24人が参加。

 バス停からしばらくは、あいの里緑道の木陰を歩きます。コシカギク、ウスベニツメクサなど道端の小さな花や、子連れのシジュウカラやカルガモを観察。
 茨戸川の岸に出て水鳥を探しますが、マガモ数羽が対岸で休んでいるだけでした。


田の畦で観察

 田んぼの畦では、上陸したばかりのアマガエルをたくさん発見。水中には2~3㎝のフナの稚魚が泳いでいました。田んぼの観察もたのしい。


上陸したばかりのアマガエル


セイヨウトゲアザミ

 茨戸緑地へは、当別バイパスを渡らなければなりません。大型トラックが猛スピードで行き交う道路なのに信号機もなく、車が途切れるのを待ってすばやく横断します。ここは歩行者信号が是非欲しいところ。


茨戸川緑地の池

 茨戸川緑地入り口の池には、トンボがたくさん。イトトンボの仲間は、アオイトトンボでしょうか。シオカラトンボはメスの産卵や、ナワバリを争うオスの戦いが目の前で見られました。そのほかにも胴体が赤いトンボが飛んでいましたが、識別できず。
 水面に浮いた葉は、ヒツジグサに似るが丸みがあり、これも正体はわからず。宿題となりました。


連結したアオイトトンボ(?)

 管理事務所で昼食。新しい緑地公園なのでトイレなどもきれいです。
 昼食後は森の中を歩きます。
 遊歩道にオオアシトガリネズミの死体が落ちていました。キタキツネにやられたものでしょうか。歩道沿いには点々とキツネの糞がありました。


オオアシトガリネズミ(死体)

 茨戸川緑地の見どころは湿地の植物でしょう。この時期は、ちょうどノハナショウブ、エゾミソハギ、タチギボウシなどの開花期にあたりました。
 茨戸川緑地はかなり人工的に作られた緑地だと思いますが、湿地の植生がうまく復元されてきているような印象を持ちました。

ヤナギラン

 野鳥観察には少し遅すぎて、さえずっていたのは、アオジ、ホオアカ、コヨシキリくらい。ひと月早ければ、もっとたくさん野鳥も見られたことでしょう。
 オジロワシが1羽、頭上を飛んでくれたました。


2018年7月17日 茨戸川緑地で観察したもの

(植物・花)
コシカギク、ウスベニツメクサ、エゾオオヤマハコベ、ノミノツヅリ、ミミナグサ、ミヤコグサ、コメツブウマゴヤシ、タチオランダゲンゲ、シロツメクサ、ムラサキツメクサ、シナガワハギ、コゴメハギ、クサフジ、セイヨウトゲアザミ、アメリカオニアザミ、コウゾリナ、コゴメバオトギリ、ビロードモウズイカ、メマツヨイグサ、エゾノカワラマツバ、キツネノボタン、オオチドメ、ダイコンソウ、ウマノミツバ、ノハナショウブ、タチギボウシ、ヤナギラン、エゾミソハギ、イヌゴマ、カセンソウ、オオウバユリ、
シナノキ、ノリウツギ
(植物)
ナナカマド、エゾイタヤ、ヤチダモ、ハシドイ、エゾヤマザクラ、ニシキギ、コマユミ、マユミ、エゾニワトコ、ヤマナラシ、オオバノヤエムグラ
(鳥)
スズメ、シジュウカラ、ハシブトガラ、カワラヒワ、アオジ、ヒヨドリ、トビ、カッコウ、ホオアカ、コヨシキリ、オオヨシキリ、モズ、オジロワシ、カルガモ、マガモ、アオサギ
(昆虫)
アオイトトンボ、シオカラトンボ、モンキチョウ、クジャクチョウ、キマダラヒカゲ、アカタテハ、キアゲハ、ヒメギス、
(哺乳類、その他)オオアシトガリネズミ、アマガエル、ヒメマイマイ、フナ

(Shima)



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