市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

外は雪。ボッチャでもしようか。

2019-02-11 | 高齢者
この3連休、本当に寒かったですね!
雪は積もるし停電はするしで、外出も大変でした・・・。

写真は、大厩町会の自治会館で行われた「通いの場」の様子。


こうして、家からお漬物なんかを持ち寄って、ご近所同士でゆる~く集まるのって、良いですね。

ボッチャも、公式ルール通りでなくてもいいじゃない。絨毯を敷いたら、そこがコート。


ボールの間の距離を測るのも、メジャーでいいんですよね。


もう4,5年前からずっと、市原市にボッチャが普及することを願ってきたのですが、それは決して競技としてではなくて、実はこんな風景を思い描いていたんですよね。

窓の外は雪景色。
信州の田舎での原風景を、ちょっと思い出してしまいました(^.^)。


介護予防には「通いの場」へ

2019-01-31 | 高齢者
高齢者が地域で集まって体操や茶話会などをして過ごす、住民主体の「通いの場」事業が、市原市のあちらこちらで立ち上がっています。
運営団体には補助金(立ち上げ支援10万円、基本額年間10万円など)が支給されることもあって、現在その数70カ所以上。行政の当初の予想を大幅に上回る勢いです。

そのうちの一つ、辰巳台にあるケアハウス辰巳彩風苑で開かれている「彩クラブ」の様子です。




補助金は主に筋トレの用の重りなどの備品購入に充てられています。

徐々に金属のウェイトを足していくのも励みになるそうです。全部つけると結構重い!

約2時間以上も様々なメニューがテンポよく進められていきますが、皆慣れた様子で手際よく道具を用意したり片付けたり、移動したり。
メニューはインストラクターが考えるのではなく、参加者がアイディアを出し合うのだそうです。


釣られるイカも釣り竿も、皆の手作り。頭も手も動かせて、一石二鳥!


私も一緒に「捕ったどー!


彩クラブの場合、高齢者施設がご厚意で会場を貸してくださっていて、入居者も参加されています。施設の外の仲間との接点ができることが生き甲斐にも繋るので、施設側も歓迎しているとのこと。
市原市の「通いの場」は公民館や自治会館などを借りる場合が多いようですが、今後はこうした民間の協力がもっと増えると良いですね。

常に笑顔と笑い声が飛び交う「通いの場 彩クラブ」。私も人生の大先輩と楽しい時間を過ごさせていただきました(^^♪

ちはら台 福祉のつどい

2018-10-07 | 高齢者
来て、見て、実感!」が合言葉。
ちはら台地区社会福祉協議会によるイベントです。



各種相談コーナーや展示はもちろん、車いすテニスの実演も。


市職員によるヘルプマーク(外見からは判断しにくいけれど支援が必要なことを知らせるためのカードやストラップ)のPR。


子育て応援コーナー

スタッフの子育て支援員さんは、日頃4か月の乳児のいる家庭を訪問して下さっています。
近年、日本語があまり通じない外国人の家庭が目だって増えてきたとのこと。
現場の生の声をまたゲット!!

市内で配色サービスを行っている事業者による試食コーナー


カロリー・塩分・たんぱく調整食、透析食、消化に優しい食、ムース食など、ニーズに合わせたメニュが豊富。
おかずのみだと1食777円です。

ある程度まとまった人口規模でないと採算が取れない厳しい業界だそうで、市原市ではすでに何社も撤退しているそうです。
老々介護や独居高齢者など、これからどんどんニーズが増えるでしょうに・・・。

こちらは変わり種。業界初の市原市特産の梨の糖度を活かしたお酢だそうで、間もなく商品化される見通しとのこと。


ほのかに梨の自然な甘みが感じられるような・・・。結構飲みやすい♪


ちはら台は、今年街開き30周年だそうです。
当初からの住民が高齢化する一方で、若い世代も増えています。
そんな地域にふさわしい、地域包括ケアを推し進める意欲的なイベントでした。

我が事・丸ごと・・・?

2018-07-03 | 高齢者
市民ネットワーク千葉県主催の勉強会に出席しました。





皆さんは「地域共生社会」って聞いたことがありますか?
高齢者も障害者も子育て中も生活困窮者も、支援する人もされる人も、みんな丸ごと地域で支えあって暮らせる地域社会。
今、国がその具現化に向けて改革を進めようとしているところです。

例えば、高齢者は高齢者施設、障害者は障害者施設と分けられるのではなく、どちらも支援できるように法改正が行われたり、ワンストップの総合相談窓口を設けたり。

これだけ聞くと良いことばかりのようにも思えますが、そうでもなくて・・・。

改正された社会福祉法をよく読むと
「地域住民等は・・・(略)・・・関係機関との連携等によりその解決を図るよう特に留意するものとする」
と書いてあります。
つまり、主語は自治体などではなくて、私たち住民というところに注目。
地域住民の主体性との美名のもとに、生活問題が解決されず放置される可能性がある。これは政府による『我が事・丸ごと、丸投げ』です」と講師の芝田先生。
自治体の責任を曖昧にして地域住民に丸投げすれば、地域間格差は拡大し、地域も疲弊していくでしょう。

そりゃあ地域住民で支えあうことは大事。これまでも、あちらこちらの地域で自発的に地域福祉が取り組まれてきました。
けれど上から一方的に「福祉を担え」と言われても・・・というのが私たちの本音ですよね。

政府の動きや市の取り組みを注視していきたいと思います。

マンガで読む介護の記録

2018-06-24 | 高齢者
事務所のテーブルの上に置いてあった本。
ページをめくり出したら止まらなくなり、自宅に持ち帰って一気読み。
議会質問の準備をしなくちゃならないのに、ついつい・・・(>_<)。

母が若年性アルツハイマーになりました


著者であるイラストレーター・Niccoさんが「市民ネットワーク・ふなばし」の会員さんだったこともあって、いちはらネットでも購入しました。
母親にアルツハイマーの症状が出始めたころから18年間の介護のリアル、家族の気持ちの変化、デイサービスや医療などの知識が丁寧に描かれています。





「親というものは『どう生きてどう死ぬのかを子どもに見せるのが仕事』だと思うようになりました(あとがきより)」

本来ならば深刻で重いテーマなのですが、Niccoさんのほのぼのとしたタッチのイラストのおかげか、読後はとても穏やかな気持ちになりました。
様々な世代の方、医療介護関係者の方にもお勧めのマンガです。

今日も慌ただしい一日。

2018-01-26 | 高齢者
午前中は、池袋にてセミナー「介護保険制度と総合事業」を受講。



少し難解な部分もありましたが、講師が元市職員で介護福祉分野に長く携わっていらしただけあって、現場を知りつくした独自の解説にはとても説得力があり、大満足の講義でした。

政府は基本的に介護給付縮減の方向を向いていて、これまで給付の対象だった介護予防のための訪問介護(例えば掃除・洗濯などの家事支援)を市町村が行う事業に移しました。
しかも「NPOや民間企業、ボランティアなど地域の多様な主体を活用」ということで、確かに聞こえはいいのですが・・・。

「たかが家事」という考えが政府にはあったのかもしれませんが、例えば自宅を訪問するとゴミ屋敷、冷蔵庫の中も食べられないものがすし詰め状態。下手に捨てると泥棒扱いされるので、気付かれないよう少しずつ捨てたり、ダニ・ハエ・蛆・ネズミが大量発生していたり。
身体介護の方がずっと楽なんだそうです(;^ω^)。

「在宅医療の推進」と言っても、在宅を担う医者も看護師も足りません。
結局家族の介護に頼らざるを得ないので介護離職もなかなか減らないし、「介護殺人」も社会問題化しています。

正直、市町村の対応では一筋縄ではいかない、課題山積と感じました。


講義を終えるとすぐさま市原市に戻り、大急ぎでメッセージ動画を撮影し、また移動して夜まで薬局勤務。
動画はフェイスブックにアップしましたので、宜しければご覧ください。鶴舞の千葉県循環器病センターに関するインフォメーションです(^^)/

念願かなって、シェア金沢へ。

2017-10-31 | 高齢者
ただいま、教育民生常任委員会の行政視察で金沢市に来ています。

今日は、世代も障がいの有無も超えた、ごちゃまぜのコミュニティ「シェア金沢」を視察しました。
ここは、私が個人的にどうしても一度この目で見たかった場所。
以前、東京で「共生型福祉施設」のセミナーに参加した際に、日本で最先端の取り組みとしてここが紹介されたんです。

「シェア金沢」は、社会福祉法人「佛子園」が2014年にオープン。
約1万1千坪の敷地に、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、学生向け賃貸住宅、障害児の入所施設、学童保育、温泉、レストラン、農園などが整備され、様々な人々が訪れ、共に暮らすエリアです。
エリア内のライブハウスやクリーニング店で障害者が働いていたり、サ高住の住人とデイサービスに通う高齢者が一緒に趣味の作業をしたり、以前造園業をしていたサ高住の住人が若者に園芸の指導をしたりと、まさにごちゃまぜのコミュニティが形成されていました。







中心施設である本館のロビーでテレビを楽しむデイサービスの高齢者。




地域の農家の直売所。


天然温泉もあるんです。地元の町会の住民は無料で入れます。


最初は無料券を配っていたのですが、こんな風に1軒ごとに木札を作り、入るときはひっくり返すようにしたところ、地域住民がさらに訪れるようになったそうです。
「自分たちもエリアの一員」という自覚が生まれる仕掛けが素晴らしい。


施設内には、地元町会の掲示板もあります。


アルパカのミニ牧場も!

散歩などの世話は障害者が行っています。

サービス付き高齢者向け住宅や学生向け賃貸住宅が点在しています。
学生向け住宅は、家賃3万円と破格の代わりに、月30時間のボランティアが条件なのだそうです。






こちらは、美大生の住まい。何と、シルバーの車両が住居で、建物の方がアトリエなんです。


美大生が描いた作品は、エリアのいたるところで見られます。


サ高住の住民がレジに立つ共同売店。




こちらでは、産前産後のケアも行っています。


なんと、屋内サッカーコートまで完備!


エリアのすぐ隣に学校があって、放課後になると大勢の子どもたちがやってきます。
左手に見えるのが農園です。


私が最も感心したのは、シェア金沢は決してエリア内で完結するコロニーではないということ。
町会のイベントをエリア内のスペースで開いたり、小学校のマラソン大会のスタート地点に選ばれたり、地元の神輿もエリア内を練り歩くなど、しっかり地域も巻き込んでいるのです。

「佛子園」という名前から想像できるように、創始者である現理事長の祖父は住職で、もともと戦災孤児や貧しい子どもたちを受け入れ、面倒を見ていたのだそうです。
「福祉施設はまちの資源である」という理念で、隔離するのではなく、混ざり合い共に暮らしながら支えあうという共生社会の概念を、20年も前から実践に移していた雄谷理事長のセンスに、心から感服しました。

現在佛子園は、シェア金沢をはじめ石川県内にいくつものコミュニティ支援を展開し、地域を「かき混ぜて」います。
機会があれば、これらの施設もぜひ訪れてみたいと思います。

辰巳台地区「敬老のつどい」へ

2017-09-17 | 高齢者
辰巳台地区敬老会へ。

オープニングは辰巳台中学校の吹奏楽部の演奏(^_^)


市原市は、今年で敬老会事業は最後となります。
その代わり、辰巳台地区では、高齢者がいつでも気軽に通える居場所事業として「ほっとサロン」がすでに始まっています。
(「ほっとサロン」については、以前ブログでもご紹介しました!⇒「辰巳台の『ホッとできる』居場所づくり」

1年に1回限りのイベントよりも、お年寄りに本当に喜んでもらえる継続的な事業に予算を使う・・・
私も、これからの時代にはこの方向性がベターだと思っています。

でも、地域の子どもたちの発表やお手伝いのこんな様子が見られなくなると思うと、ちょっと残念な気も・・・。





会場となった辰巳公民館の2階では、ユニバーサルスポーツ「ボッチャ」の体験コーナーも設けられていました。


辰巳台ではかなり定着してきていて、嬉しい限りです(^^♪

第2の思春期

2017-05-21 | 高齢者
辰巳台地区まちづくり協議会の定期総会に、オブザーバーとして参加しました。



日曜日のしかも夏のような暑さだったのに、この出席者数!
おまけに、女性や比較的若い世代の方の参加も決して少なくないので、いつも感心するのです。

連合町会への市の補助金が今年度からもらえなくなるので、その分をバザーやマルシェなどで貯めた基金を充てていくとのこと。
これからは「地域のために地域で稼ぐ」という発想が、より必要になってくるんでしょうね。

ちょうど前日に受けた医療セミナーで、健康で長生きするためには「つながりを豊かにすること」とブログで紹介しました。
平均寿命が60代という時代は、「成人」から「高齢者」になって間もなく人生の終わりを迎えていました。
ところが、今や人生90年、100年も珍しくないという現在、60代なんてまだまだ「高齢者」ではない。かといって「現役」でもない。
子どもから成人の間の「思春期」が自分探しで揺れ動く世代とされているように、ちょうど60代・70代前半くらいまでの世代は言わば「第2の思春期」と言えるのかもしれません。
この時期に、地域でどう繋がりを持ちながら生活していくかが、自身の健康や人生の終わり方に大きく関わってくるとのこと。
これを出来れば現役時代からイメージしておくことが大切なんだそうです。

そういう意味で、辰巳台地区の住民の皆さんの活発なコミュニティ活動は、第2の思春期の過ごし方の良いロールモデルになるような気がします。
もちろん、日ごろ市民ネットの活動に積極的に関わってくださっているこの世代の方々も同様ですね(*^^)v

写真は、辰巳公民館の入り口。竹細工のお馬さんが出迎えてくれています。これも、手先の器用な住民の方の作品です。


お馬さんがチラシでお知らせしているイベントは、こちら「ラベンダー・マルシェ」。


こだわりの食材を使ったキッチンカーなどの出店多数、広場では楽しいイベントが繰り広げられます。
ぜひ足を運んでみてください(^^)/

あなたの街の医療と介護のランクは?

2017-05-12 | 高齢者
都内での研修、今回のテーマは「地域包括ケアの新しい取り組み 共生型福祉施設」。



ごく簡単に言うと、
「高齢者」「障害者」「児童」「生活困窮者」と分野別にサポートするのではなく、地域で丸ごと個々のニーズに合わせたサポートをするための仕組みと具体的な実践方法について。
今後国が進めようとしている最先端の取り組みです。

こうした地方議員向けの研修は色々なところで頻繁に催されているのですが、相場は2時間で1万5千円。交通費も含めて、政務活動費からの支給が認められています。
血税を使って学ばせてもらうので、もう毎回必死です。
議会でさんざん「この事業の費用対効果は?・・・」などと質問しているクチですから、ごくまれに講師が今一つだったり講義内容が市原市の実情に合っていなかったりした日には、「貴重な時間とお金を返して!」と叫びたくなります。

でも今日は、参加して本当によかった!!
例えて言えば、合コンで好みの男性が自分の隣に座った時のあのワクワク感、期待感・・・(ちょっと違うか(笑))
「これから何かいい方向に発展しそう!さぁ、どうアプローチしよう!?」という感じ。こういう感覚になれる研修もまた滅多にないものです。

浮ついた話はこれくらいにして、現実の話を。
講師から参考資料として教えていただいたデータがショッキングだったんです。

「消滅可能性都市」を公表し話題を呼んだ日本創成会議が示した全国各地の医療と介護のレベルを、国際医療福祉大学大学院の高橋泰教授が独自指標を用いて7段階でランクづけ。日本経済新聞がマップを作成して公表したものです。

まずは市原市の医療ランクから。

イエローはランク5で「全国平均レベル」。まずまずですね。

ところが。。

市原市の介護ランク

レッドは最低のランク1
2040年の段階で、需要に対する「介護ベッド準備率」がマイナス115%!?という推計です。
2040年は、ちょうど市内の高齢者の人数がピークを迎えるころです。

医療資源よりも介護資源の方が大幅に不足するという予測については、私も以前議会で発言したことがあるのですが、こうしてビジュアルで見ると、一層対策を急がねばという気持ちになります。

このデータはこちらから見ることが出来ますので、気になる方は、お住まいの地域についてぜひ確認してみてはいかがでしょうか。
「あなたの街の「介護力」は?

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千葉県市原市ランキング