市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

地域の見守り

2015-09-26 | 高齢者
昨日ブログに書いたように、
ただいま決算審議の準備のため、身動きが取れない状態が続いてはいるのですが、

それでもこれは行かなくちゃ!と思って今日顔を出したのが、
こちら。



辰巳地区で新しく始まる「安心生活見守り支援事業」に関する集会です。

この事業は、地域の見守りの目で高齢者の孤立や孤独死を防ごうというものです。
町会や民生委員、社会福祉協議会などが協力しあい、地域住民による「見守り支援員」が月1回ぐらいのペースで一人暮らしなどの高齢者宅を訪問し、声掛けによる安否確認などを行います。

辰巳地区では、この事業を始めるにあたって、町会の役員さんや民生委員さんが高齢者のお宅を全て訪問し、見守り支援をしてほしいかどうか、アンケート調査をして回りました。
その結果、対象者883名中174名約20%の高齢者が、見守り支援を希望していることがわかりました。

問題は、ここからです。
「174名ものニーズに対応する支援員の確保が、自分たちにできるのか??」

会議では、町会役員の負担増などを理由に、時期尚早との意見も続出しました。
無理もありません。
そもそも、町会の組織率や加入率の低下や役員の高齢化など、地域コミュニティの維持すら困難という地域も多いのが現状なのです。

それでも、
「見守ってほしいというお年寄りがいる以上、とにかく今始めなければ!」という声に、
地域福祉の希望が見えた気がしました。

きよしこの夜

2014-12-24 | 高齢者
日本の今後の医療・介護の体制を表すキーワード、「地域包括ケアシステム」。
要するに、保健・医療・介護など全てひっくるめ、様々な職種や立場の住民が連携して支えるシステムを地域ごとに構築していこうというもので、政府はこのシステムを、団塊の世代が後期高齢者となる2025年までに作るよう、各自治体に求めています。
この地域包括ケアシステムの要とも言われているのが、「地域ケア会議」という会議体です。市原市ではようやくぼちぼちと各地域で開かれ始めているところです。

私は議会質問で地域包括ケアシステムを取り上げたこともあって、地域ケア会議の実際の様子を知りたいと常々思っていましたが、今日は念願叶って市原地区で開かれた会議を傍聴することができました。

会の主催者は地域包括支援センター。
参加メンバーは、市の担当職員、地域の開業医、警察、民生委員、病院のソーシャルワーカー、セブンイレブン、飲食店、町会長、小域福祉ネットワークなど、実に多彩です。様々な立場の住民が一堂に会し、顔の見える関係を作った上で、自分たちの地域での支援や見守りの方法を一緒に考えていこうというものです。

今日が初回ということで、参加者の皆さんは、まだ自分たちがどういう目的でこの会議に呼ばれているのか呑み込めていない様子でした。
民生委員などから、「自分たちは高齢者支援についてこれまでにすでに話し合いをしている。今さらまた集まって何をしようというのか」という意見が続出し、説明役の市職員もだいぶ苦労されていました。
それでも私は、地域の様々な立場の人々がこうして集まること自体に大きな意義があると感じました。
今日の会議でも、「閉じこもりの高齢者」をテーマに意見交換がなされたのですが、セブンイレブンの社員の方からは、自社の配食サービスを利用した見守り協定の紹介、警察からは、徘徊高齢者の対応について、また飲食店の経営者からは、出前の際に一人暮らしの高齢者の異変に気付いて地域包括ケアセンターに連絡した例など、具体的な話をいろいろと伺うことができました。

本来は、隣近所のお付き合いや声掛けなど関係性がしっかりできている地域であれば、このような会議をそれほど開かなくても済むのでしょうね。
ともあれ、今日はとても勉強になりました。他の地域の会議もぜひ傍聴したいと思っています。


さて、すっかり忘れていましたが、今日はクリスマスイブだったのですね(^.^)。
もうここ何年もツリーやケーキなどのスタンダードなクリスマスのお祝いイベントとは縁がない私ですが、せめてこの日ばかりは教会で静かにお祈りをするようにしています。

写真は京葉中部教会(場所は光の子幼稚園)で行われたイブ礼拝の様子です。


教会には珍いお琴の生演奏。

琴が奏でる「きよしこの夜」。クリスマスの神聖な雰囲気にとてもマッチしていました。



皆さんは、誰とどんなイブを過ごしましたか?(^.^)

市民政治ネット全国集会2 福祉バスツアー

2014-07-22 | 高齢者
「全国政治市民ネットワーク 全国交流集会2014。二日目は、5つの分科会に分かれての研修でした。

私は、福祉バスツアーの分科会を希望。
視察先は、社会福祉法人生活クラブ風の村が管理運営する介護ステーション八街生活クラブ稲毛ビレッジ虹と風です。

八街市の自然豊かな森の中にある介護ステーション八街。


2000年に開設された、全国初の全室個室ユニットケアの特養です。
コンセプトは、「もうひとつの我が家」。
職員自身が終の棲家にしたいと思えるような居場所づくりを常に心がけています。



一ユニットごとに、広い共有スペースとキッチンがあります。


もちろんトイレは車いすから楽に移乗できるよう横向きです。手すりだけだと握力がないと使えないので、手やひじを支えられるようにテーブルも設置されています。


こちらから先は、地域交流スペースとして設置された喫茶につながっています。残念ながらこの日は休みでした。

子ども連れの若いママたちも、よくランチに訪れるのだそうです。


そしてこちらは、次に向かった稲毛ビレッジ。


UR団地の再生事業で、生活クラブ千葉グループの5団体が運営しています。古い団地が、生活と福祉のサービス拠点として見事に生まれ変わりました。
ビレッジは、主に生活利便機能を備えた「虹の街」と、福祉サービスを提供する「風の村」の2つの棟から構成されています。

「風の村」には、サービス付き高齢者向け住宅、ショートステイ、デイサービス、訪問看護サービス、診療所、障がい児・者日中活動支援事業などが集まっています。
ショートステイ内のホール。椅子は、体格に合わせて3種類の高さを用意しています。
座った時に足の裏がきちんと地面についていることが脳の働きに大事なのだそうです。






一方「虹の街」には、生協や福祉用具の店舗や地域交流スペース、カフェなど、地域住民の生活に密着した施設が集まっていました。
自分の住まいの近くにこんな施設があったら・・・と誰もが思うような、すばらしい複合施設でした。

認知症カフェ「かさね」を訪ねました

2014-04-10 | 高齢者
市原市玉前にオープンしたばかりの認知症カフェ「かさね」
以前ブログでも紹介しました。⇒「認知症になっても安心して暮らせるまちへ
認知症の方やそのご家族・地域住民・専門職など誰もが集い、それぞれの活動や介護の愚痴こぼし・情報発信や研修などなど、思い思いにすごせる心地よい居場所を目指しています。
2月オープン以来気にかけていたのですが、ようやく今日、市民ネット福祉部会のメンバーとの訪問が実現しました。

カフェは住宅街の中に静かにたたずみ、まるで隠れ家のよう。期待が高まります。


室内も明るく落ち着いた雰囲気。空き家だった民家を借り上げ、3か月かけて整備したのだそうです。


さっそくランチをいただきました。今日のメニューはカレーセット。

スープ、小鉢3品にデザートがついて、何とビックリたったの500円!!
しかも、コーヒー・紅茶など飲み物がセルフでお代わり自由なんです。

感激しながら皆で「いただきます(^^)」


私たちが食事している間も、何人もの方が次々と訪ねてきて、厨房(というか、台所)は大忙し。
合間を縫って、代表の高橋瑞穂さんに少しだけお話を伺う事が出来ました。
カフェの立ち上げは、千葉県認知症ケア専門士会のメンバーが中心で、スタッフ9名は全員、福祉・医療関係者。もちろん、それぞれの現場で仕事をされています。先にブログで紹介した市原市認知症対策連絡協議会などの関係団体や市と連携しながら、全てボランティアで運営しているのです。
あえて補助金は受けず、家賃などの経費は主にランチ代が当てられています。ランチを格安で提供できる理由は、野菜やお米などの食材の多くが差し入れで賄えているからなのだそうです。
スタッフの皆さんの熱い想いと、たくさんの人々とのつながりによって支えられている「かさね」は、「認知症カフェ」であると同時に「地域コミュニティーの場」でもあるのです。

壁には大きな「かさねの木」が貼ってありました。
訪れた人が一枚ずつ葉っぱを書いていきます。だいぶ茂ってきました。


かさねの木をバックに、優しい笑顔が印象的なスタッフの皆さんと記念撮影。


カフェには広い庭や菜園もありまず。認知症の方が草むしりなど手入れを熱心にされているとのこと。それが喜びや生きがいにつながり、病気や心のリハビリにも役立っているのだそうです。
縁台に座って、ボーっと庭を眺めるのも心地よい。


認知症に限らず、子ども連れも障害者も、だれもが気軽に訪れホッとくつろげる、そんな温かい場所です。
また近いうちに行きたいね、と皆で頷きあいながら、カフェかさねを後にしました。

おしゃべり介護喫茶

2014-03-26 | 高齢者
今日はまず、市議会の動きから。
現在、市原市議会では議員定数について議論しているところです。
今日は、その協議の場である議会改革推進協議会が開かれて、無作為抽出市民アンケートなどによる市民の意識調査を行うことが了承されました。
また、調査は4月中、集計分析は連休明け、などの大まかな予定や、結果はもちろん公表する旨も確認されました。
因みに、議会改革推進協議会は公開されていますので、傍聴可能です。今日も、マスコミを含め何人かいらしていましたよ。関心のある方は、ぜひ(^^)。


さて、午後は事務所で通信の編集会議。
ちょうど同時進行で、もう一方のテーブルを囲んで開かれていたのが、毎月恒例の「おしゃべり介護喫茶」。情報誌「シティライフ」でも紹介された、話題の(?)企画です。



誰にも打ち明けられない介護に関する悩みやホンネを語り合う場って、意外に無いんですね。
下手に近所に話すと噂になるし、身内に話すと関係がギクシャクするし、それ以前に身内が不満の種だったりで・・・。

店主は、自宅介護歴15年の喜多庸子さん。


介護喫茶でぶつけた悩みは、喜多さんがどーんと真正面で受け止めて、ユーモアで返して下さいます。
普段は比較的静かな事務所内ですが、この時間はいつも、明るい笑い声で満たされるのです。

認知症になっても安心して暮らせるまちへ

2014-01-27 | 高齢者
まずは、お知らせです(^O^)/

これまで何回かブログでもご紹介してきた観光ボランティア「かずさのくに国府探検会」。
先日行われたガイドの模様が、あいチャンネルで紹介されています。
*「あいチャンネル・トピックス」 1月24日(金)~30日(木) 時間は毎日12:00/17:00/22:00。

因みに、その時の様子を綴ったブログはこちらです ⇒ 「幻のかずさ国府を訪ねて



そしてこちらの写真は、先日開かれた「市原市認知症対策連絡協議会(市認協)」の第3回目の会合にて。


市認協は、医療・介護に携わる専門家、行政、市民が参加して、認知症に関する地域課題を共有、対策を協議するために設立された団体です。
設立総会の模様はこちらをご覧ください(^^) 「キーワードは連携 市原市認知症対策連絡協議会 発足!」

この日は初めに市原警察署生活安全課の田村課長からお話がありました。
昨年の市内の振り込め詐欺は17件。昔の「振り込み型」から現在は「手渡し型」が多くなってきているのだそうです。
そして、認知症のお年寄りの徘徊に関しては、
まず「家族である程度探してから・・・」などと考えず、いなくなったことに気づいたら即警察に連絡すること。
その時、服装の特徴を聞かれるので、普段からわかりやすい目立つ服装を心掛けておくとベター。
そして、「道がわからなくなったら、コンビニに助けを求めて」とあらかじめご本人に繰り返し教えておくといいのだそうです。

その後、地域部会(主に市民や当事者家族)、サービス部会(サービス事業者)、施設部会(施設事業者)、医療部会(医療関係者)の計4つの部会に分かれての話し合いが行われ、各々の内容がその後の全体会で発表されました。

ほんの一例ですが、地域部会では、民間事業者による高齢者見守りシステムを作りたい、という構想が話し合われました。
民間の事業者とは、例えば銀行、郵便配達、ガソリンスタンド、コンビニ、新聞配達、宅配などなど・・・。
こんな風に、地域に関わる人々の目が多ければ多いほど、当事者や家族には心強いですよね。
もちろん、個人情報保護の関係もあるので、協定を結ぶなど行政の関わりも重要です。

それから最後に、「認知症の方が気軽に集まれる場所が欲しい」というメンバーの熱い想いが形となった「カフェ かさね」のオープンまでの苦労話が発表されました。
語らう事で心をかさね、ふれ合う事で夢をかさね、共に過ごす事で時をかさね、集う事でつながりをかさね、たくさんの笑顔をかさねたい
そんな夢を乗せた「カフェ かさね」のオープンは、いよいよ2月11日です。

認知症と車の運転

2014-01-22 | 高齢者
昨年から、介護認定審査会の委員をしています。
医師、薬剤師、看護師などの専門職4名一組でチームを作り、月に2回、平均35件ほどの個別ケースを検討し、介護度の最終判定を下すという、重い役目です。

当然のことなのですが、対象者の名前は伏せられているものの、お一人おひとりの日常生活の様子や家族関係、性格などが細かく書かれた資料を目にするわけで、
そこから高齢者の生活実態が垣間見られ、考えさせられることが多々あります。

以前審査をして気になったのが、認知症を患っているにもかかわらず車の運転を止めず、事故を繰り返しているというケース。
これは社会問題にもなっていますね。

ある大学の調査によると、認知症患者の11%の人が診断後も運転をやめず、そのうち16%が人身事故や物損事故を起こしていたのだそうです。また、高速道路での逆走の約7割が65歳以上の運転者で、うち認知症が疑われるケースが約4割にのぼったという警察庁のデータもあるようです。

家族がいる場合、運転を止めさせるよう説得できればいいのですが、本人にはその自覚がなく運転したいと言い張ってやめてくれない、と悩むケースも少なくないようですし、ましてや一人暮らしではその歯止めも効きません。
医師をはじめ、サポートする周囲の人たちの働きかけがとても大事ですね。家族の言うことは聞かなくても、医師の言う事ならば聞く、ということも多いようですし・・・。
また、自治体ごとに免許返納者に対するサポート制度を設けていますので、調べておくとよいと思います。
市原市については以前ブログで紹介しましたので、ご参考まで(^^)。
運運転免許を返納したお年寄りにお得な制度

分かってはいるけど車がないと生活に支障をきたしてしまう、すぐそこまでだからとついハンドルを握ってしまう、という理由もわからないではないのですが、重大な事故を起こしてからでは取り返しがつきません。
裁判では、責任能力がなければ罪に問われないのですが、高齢者の場合、運転をしていたという事実だけで、責任能力ありとみなされる可能性が高いのだそうです・・・。

ちなみに現在、75歳以上の高齢者の運転免許更新には認知機能検査が導入されていて、その結果に基づいた高齢者講習を受けなければなりませんし、信号無視や一時不停止など一定の基準行為があった場合、専門医による臨時適性検査を経て認知症と診断されれば免許を取り消されることになっています。


写真は市原商工会議所主催の新春賀詞交歓会にて。



榊原会頭、三橋副市長、伊佐議員と

宅老所訪問

2013-07-05 | 高齢者
市民ネットの仲間たちと、介護保険のデイサービスを行っている宅老所、「かとれあ笑会」を訪ねました。


場所は、ちはら台の住宅地の中の一軒家。
ごくフツーの住宅です。

リビングもフツーです。


代表で管理者の大塚さんに、お話を伺いました。

大塚さんの背後のソファーでは、スタッフのお子さんがスヤスヤ眠っていました。何とも微笑ましい光景です。

一日の対応人数は10人の少人数の施設です。
新興住宅地であるちはら台に住むお年寄りは、ここに所帯を構えた子どもに田舎から呼び寄せられて移り住んだという方が多いのだそうです。よって、ご出身は全国各地バラバラです。

スケジュールは特になく、利用者の方は基本的に自由に過ごしています。
食事はリビングとつながったキッチンですべて手作り。ギョーザの皮を包むなど、皆でワイワイと作ることも多いのだそうです。
ちょうど、利用者さんがスタッフの方と夏ミカンの房の皮を剥いていました(^^)。

特別なリハビリではなく、日常生活がそのままリハビリになる、がここのモットーです。

こちらはお風呂場。
さまざまな介護グッズが用意されています。


それにしても、特別バリアフリー化していない民家でデイサービス事業が行えていることは、私にとって目からウロコでした。
このような家庭的な雰囲気のなかで社会と共存して過ごせるのが、小規模のいいところ。昨年度の介護報酬の改定によって、デイサービスを行う小規模の事業者は厳しい状況にあるようですが、こんな温かな居場所が切り捨てられるようなことは、決してあってはなりません。

大塚さん、「かとれあ笑会」の皆さん、お邪魔しました!

議会が終わって

2013-06-29 | 高齢者
昨日、市議会定例会が閉会しました。
今朝の新聞にも載りましたが、及川議員の質問の子宮頸がんワクチンによる健康被害が、やはり気になりました。市内で2011年度以降5人の健康被害があり、うち一人は歩行困難・意識消失・頭痛・手の震えなど重篤な症状であるとのこと。
今月、文科省から県を通じて市に調査依頼が来ているはずなので、そのことも含めて早速担当課に聞き取りをしようと思っています。

私の質問は・・・
またHPや通信などでお知らせしようと思いますが、
内容はともかく、今までで一番落ちついて発言できたという点では満足しています。市長を少し刺激してしまいましたが(笑)。
時間が足りなくてだいぶ省略してしまったのが悔しいところです。


さて、いきなりですが、今日はキャラバン隊の公演だったんですよ。
場所は、習志野市の生涯学習地区センター「ゆうゆう館」。
私は昨日でエネルギーを使い果たしていて抜け殻状態でしたが、今回もチームワークで無事終了。
ついこの間入ったばかりの新入りメンバーたちも、はや主力メンバーの仲間入り。安心して見ていられました。

公演が終わって、皆でお弁当♪

次回は8月、君津市の職員研修での公演が予定に入っています。



公演の後は仲間たちと別れ、幕張のホテルで開かれた千葉認知症研究会の発表会に参加。



最初は、「認知症連携パス」の活用について。
「認知症連携パス」とは、要するに認知症の家族や医療機関・介護施設・行政などが地域で連携するための共通カルテのようなものでしょうか。
普通、カルテは書いた病院内でしか通用しませんが、それをどこへ持って行っても通用するようにすれば、情報共有がスムーズになりますよね。
千葉県では今、4つの地域がその仕組みをモデル事業として行っています。
シンポジウムは、その4地区(松戸市、佐倉市近隣、東総、君津)からの事例発表でした。
今後、これを県内全域に広めていくというのが県の構想です。

もう一つ、基調講演「生活習慣病と認知症について」。これはとっても面白かった!
最近の研究のトレンドは、糖尿病と認知症の関連性のようです。アルツハイマー型の発症率が3倍にもなるそうですよ。
禁煙・食事・運動。当たり前ですが、やっぱりこれを地道に続けることが一番のようです。

そして、小児に対して小児科があるように、高齢者にとっての「老年医学」という概念も、最近やっと注目されるようになってきました。
加齢に伴って体型が変わり体力や代謝も衰えることで、成人とは大きく違った病相を呈するのですから、それはそうですよね。今までなかったのが不思議なくらいです。

演者は千葉大学大学院医学研究院の横手教授。この方のお話が、もう抜群に上手で感激してしまいました!
難しい医学研究の成果を、素人にもわかりやすく、ユーモアを交え、的確に解説。私が今まで聞いた中で、間違いなく5本の指に入るでしょう。
いつかまた横手教授のお話を聞く機会を持ちたいものです(#^.^#)

介護保険制度の学習会へ

2013-05-07 | 高齢者
学習会「介護保険制度の現状と課題」

講師は、
公益社団法人長寿社会文化協会理事長で立教大学コミュニティ福祉学部講師の
服部万里子さん。


つい先日の新聞に、『介護保険「軽度」の切り離し』という記事が大きく載っていました。
厚労省は、介護保険制度から軽度認定者向けのサービスを外し、中度・重度認定者に力点を置くことを検討しています。
しかし、服部さんは、「軽度の切り捨ては間違っている」と言います。
在宅でサービスを利用している人のうちの7割は、軽度認定者です。
重度化して施設や病院へ行かないように、あるいは退所・退院後にスムーズに自宅に戻れるように、
在宅サービスを充実させることは、最も重要なことです。
軽度の切り捨ては、こうした居宅サービスの縮小につながる恐れがあります。

また、介護と医療の連携についてのお話では、
入院時からの在宅復帰のためのケアマネジメント(病気を治しさえすればよいのではなく、退院後の在宅生活を視野に入れた治療)の必要性など、具体的な方策も示されました。
私は薬剤師の立場として、例えば地域のそこかしこにある薬局の薬剤師が、在宅高齢者の服薬管理などでもっとこの問題に貢献できないものだろうか、と感じています。
病院薬剤師と地域の薬局薬剤師との連携(薬・薬連携)も、今後どんどん押し進めていかなければなりません。

今日の学習会は、最新の情報と介護現場の生々しいお話が満載で、2時間では時間が全く足りないほどでした。介護認定審査会の委員としても、ちょうど良い勉強の機会となりました。


さて、お勉強の後は、急ぎ車を飛ばして三男の通う高校へ。
保護者会の広報部としての活動で、新入り1年生の入部の様子を取材しました。



剣道部、吹奏楽部、バスケ部、バレー部、陸上部・・・
久々にあの汗臭さを味わいながら(笑)、高校生のはつらつとした様子を間近で見ることができて、
すごく得した気分です(^.^)

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