市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

なでしこ会視察2 特別養護老人ホーム・グリーンホーム

2017-04-05 | 高齢者
グリーンパークの隣接地には、
社会福祉法人市原うぐいす会 特別養護老人ホーム「グリーンホーム」があります。



グリーンパークに引き続き、こちらも視察させていただきました。

とても清潔でゆったり広々とした生活環境です。




H27年開設、職員は95名。ボンズ市原の選手7名もこちらに勤務しているそうです。
入所80床、ショートステイ10床で、すべてユニット個室。
建物も素晴らしいのですが、提携病院との連携が非常に強固なこと、敷地内に職員のための保育施設が完備されていること、ボンズ市原の選手との交流が図られていることなどの点にも感心させられました。

職員の皆さんと記念撮影

なでしこ会は向かって右から、吉田議員、伊佐議員、私、永野議員。

因みに、真ん中の古泉施設長の隣で車いすに座ってらっしゃる方は、藤井金太郎さんと仰って、もちろん職員なのですが、その一方でボッチャの全日本強化選手なのです!
東京パラリンピックでの活躍が大いに期待されますね(*^^)v

地域福祉の研修会にて

2017-02-05 | 高齢者
毎年恒例、辰巳台地区の地域福祉関係者による合同研修会。今年でもう29回目になります。

会場の帝京平成大学




基調講演は、NPO法人井戸端介護代表、伊藤英樹さん


木更津市で宅老所を3カ所、シェルターを1カ所運営しています。
高齢者だけではなく、障がい者や悩みを抱えた若者も、必要な人は誰でも受け入れ、大家族のようなごちゃまぜの人間関係の中で、自分らしく自由に生きることができる居場所。
いわゆる「共生ケア」を実践している方です。

「子どもが大人へと成長する過程で不安定な「思春期」があるように、大人から老いてゆく過程に「葛藤期」がある。
高齢者の不安に寄り添い、察してあげることが福祉の原点」

福祉への思いがひしひしと伝わるお話でした。
また近いうちにぜひ木更津の施設を訪ねてみようと思います。

「食べる」を支える

2017-01-12 | 高齢者
全国津々浦々で超高齢化社会が進む中、市原市では、在宅でも安心して医療介護が受けられるように、専門職同士が連携して様々な取り組みを行っています。
例えば、9日の祝日にYOUホールで開かれた、こちらの専門職向けの研修会も、その中の一つ。

『食べる』を支える医療・介護


医師・歯科医師・薬剤師・看護師・介護職員・栄養士・PT・OT・ST・ケアマネ・行政職員・・・
それこそ、ありとあらゆる職種が集まりした。

基調講演の菊谷武先生(口腔リハビリテーション多摩クリニック)のお話は、とても興味深いものでした。


食べる機能が落ちても、それに見合った食事の形態が提供されれば、在宅でも十分生活できる。
しかし実態は、本人の咀嚼(噛む)機能嚥下(飲み込む)機能と、出されている食事の形態(刻み具合、柔らかさ、とろみの濃さ、など)がミスマッチである場合が非常に多い。
しかも、病院と介護施設の間でそれらの情報が全く共有されず、各々独自の方針で食事が出されている。
そのために、例えば在宅から施設、入院から在宅など、環境が変わったとたんに、出された食事で窒息して亡くなる・・・などという話も、決して珍しくはない。
本人の「食べる力」を適切に評価して、統一した基準を作り、その情報を施設間で共有できる仕組みを作らなければならない。

『在宅で生きる』ということは、即ち『食べる』ということです
という先生の言葉が、とても印象に残りました。

その後、グループに分かれて実演を行いました。
テーブルの上にずらりと並べられた、様々な形態のレトルト食品。

手前の列はすべて肉じゃがで、柔らかめからペースト状まで。味は一緒です。

これは一見普通のエビチリですが・・・・

エビもブロッコリーも、舌と上あごの力であっという間にドロドロに!
初めての感覚にビックリ。味はちゃんと美味しいエビチリでした・・・


こんな風に指をのどに当てて、ちゃんと飲み込めているかどうか確認しながら、口に運んであげます。

とても貴重な体験でした。
今回の研修をきっかけに、「『食べる』を支える」取り組みを、ぜひ市内に広げたいものですね。

地域ケア会議(三和・国分寺台地区)

2016-12-03 | 高齢者
地域ケア会議とは、高齢者が地域で安心して暮らせるために、地区社会協議会や介護・医療に関わる様々な立場の人たちが集まって、課題を共有したり情報交換を行うための会議です。
各地域ごとに包括支援センターが主催するのですが、今日は三和国分寺台地区の地域ケア会議が行われるということで、私も薬剤師会の立場で出席しました。

現在の高齢者福祉に関する大きな動きとしては、やっぱり来年の4月から変わる介護保険制度ですね。
いわゆる新しい「総合事業}と呼ばれるサービスでは、要支援2までの方に対するNPOやボランティア団体などによるサービスを、市が独自に介護保険事業として行うことになります(市原市はこの部分は来年度は見送り)。
出席者からは、
「財源は確保できるのか」
「制度が複雑でわかりにくい」
「小域福祉ネットの活動が総合事業になるのか」
「地域ごとの格差をどう埋めるのか」
などと不安の声が次々に上がりました。

その他、医療側の出席が私たち薬剤師だけだったことがちょっと気になりました。昼間の時間帯だから仕方なかったのかもしれませんが・・・。
地域包括ケアシステムは「医療と介護の連携」がキモなのですから、今後は医療従事者の参加も促していくことが必要だ思います。
薬局や薬剤師は、まさにその間に立って橋渡しをしなければなりませんね。


写真は、今夜開かれた辰巳台地区の合同忘年会にて。
抜群のチームワークと熱心な活動は、こうしたコミュニケーションから生まれるのですね。



市民ネットの大先輩、元議員の上符さんと。上符さんとの出会いがなければ、今の私はありませんでした。
皆に頼られ、地域活動に忙しい毎日を過ごされて、今やすっかり「辰巳台のおっかさん」です(笑)。

介護保険学習会

2016-10-12 | 高齢者
今日は介護保険の学習会ということで、高齢者支援課の職員の方々に事務所に来ていただいて説明を伺いました。



来年度の4月から、主に要支援者やその前の段階の高齢者に対し、新しく「介護予防・日常生活支援総合事業」が始まります。
これは市町村によってそれぞれやり方が違うのですが、市原市の場合は今のところ実質的にはそれほど現在と変わらないようです。
しかし、介護保険の財源は年々厳しさを増す一方です。いつまでもこののままという訳にもいかないでしょう。
いかにサービスの質を落とさずに保険事業のやりくりをしていくのか・・・。早急に対策を取らねばなりません。


さて、突然ですが、
明日から松本市に帰省します。

実はもう2年以上も帰っていないので、かなり久しぶりです。
二人暮らしの両親も気になりますし、今回の里帰りはいくつか目的というか予定があるので、それも楽しみです。
しばらく市原を離れますが、その間何事もありませんように・・・。

敬老会とボッチャ

2016-09-18 | 高齢者
辰巳公民館で行われた「辰巳台地区敬老のつどい」に出席。

来賓控室では小学生が丁寧に出迎え、抹茶と菓子を運んでくれます。
会場の体育館でも、辰巳台中学校の生徒による吹奏楽演奏や辰巳台西小学校の児童による合唱など、孫の世代もみな精一杯の感謝とおもてなしの気持ちが伝わる、心温まる集いでした。





辰巳公民館の2階の視聴覚室では、ボッチャの体験コーナーも設置されました。
お陰さまで、パラリンピックでの大活躍により、ボッチャの認知度は一気にアップ。
通りがかりに「ああ、あのボッチャですね!TVで見ましたよ」とすぐに興味を持ってくださる方が多くて、嬉しい限りでした。



お年寄りだけではなく子どもも夢中になれる、オールマイティーなスポーツです。


以前から辰巳台地区では、福祉ネットワークを中心に、高齢者施設で交流ゲームを行うなどボッチャの普及に取り組んできました。リオパラリンピックを契機に、今後は体育振興会とも協力しながら、さらに地域に広める仕掛けをしようと盛り上がっています。
もちろん私も、精一杯協力したいと思っています(^^)/

認知症対策を考える

2016-07-31 | 高齢者
一昨日の夜開かれた、市原市認知症対策連絡協議会(市認協)の例会。


市認協は、医療や介護に携わる専門家、行政、地域住民など、あらゆる立場の人が自主的に参加して、認知症に関する地域の課題を共有し、対策を協議するために3年前に設立された団体です。
以来、こうしてコンスタントに例会を重ねているのです。

いつも感心するのですが、夜3時間近くかかる会議に、仕事が終わって疲れているはずの医療・介護の専門職の皆さんが大勢参加するんですよね。
会場は毎回びっしり満員なんです。


この日は市原市消費生活センターの方によるミニ講演もあり、消費生活相談の実態やセンターの役割などについてお話を聞きました。
認知症のお年寄りを狙った特殊販売(訪問販売、電話勧誘販売、通信販売など)は、今後ますます警戒が必要です。

ところで、役員の方が嬉しそうにこんな雑誌を私に見せてくださいました。
週刊朝日ムック「すべてがわかる認知症2016」


へ~、こんなムックがあるんですね~・・・とページをめくると、


市認協の役員も運営にかかわっている認知症カフェ「かさね」の記事が、ド~ンと大きく載っていました!これは嬉しい\(^o^)/

現在市認協では、10のプロジェクトに分かれてそれぞれ検討を重ねています。
私は服薬支援ネットワークプロジェクトです。
認知症対策に薬剤師の果たす役割はものすごく大きいということを、つくづく感じています。

医療職と介護職の連携

2016-06-21 | 高齢者
今日は本会議代表質問の初日。3名が会派を代表して登壇しました。
皆さんそれぞれの質問答弁に参考になるポイントがありましたが、特に公明党の橋本秀和議員の質問は、全体的に一期生らしい素直な視点で、なかなかいいなあと思いました(ちょっと偉そうな言い方ですが・・・(^^;))。


さて、夜は7時から、「在宅医療・介護連携推進会議 研修啓発部会」に出席しました。
「高齢者が住み慣れた地域で自分らしく最期まで生活できるよう、地域の医療や介護の機関が連携していきましょう」
ということで、そのための関係者への研修や地域住民への普及啓発の方法を具体的に話し合いました。
メンバーは、医師・歯科医師・薬剤師・言語聴覚士・作業療法士・ホームヘルパー・ケアマネの各団体の代表者。
私は一応薬剤師会代表ということでメンバーに入れていただいたのですが、何しろ現場から離れているので、お役に立てるかどうか・・・(^^;





こうして様々な専門分野の職種が集まって話し合うこともまた、顔の見える関係づくりに繋がりますよね。
行政と協力しながら頑張って取り組んでいますので、今後の動きにぜひ注目してください。

高齢者が安心して生活を送るために

2016-02-07 | 高齢者
辰巳台地区の福祉関係者による合同研修会が、帝京平成大学千葉キャンパスで行われました。
毎年恒例のこの研修会も、回を重ねて28回目となります。



午前中は、市社協の平野事務局長の基調講演と2年前に開設した認知症カフェ「かさね」代表の高橋さんのお話。
午後は、地域の高齢者施設・学校・町会それぞれの立場からの実践発表と、四つのテーマの分科会。
丸一日びっしりのスケジュールでした。
皆さん本当に熱心に取り組まれていて毎回頭が下がるばかりなのですが、仲間でワイワイとボランティアを楽しんでらっしゃるという感じが、またいいんです。
そんなところが、辰巳台地区の強味なんだと思います。

午後の分科会では、私は『安心生活見守り支援事業のこれから』というテーマのグループに参加しました。
この事業は、市内のいくつかの地域ですでに取り組まれていますが、辰巳台地区では昨年11月に始まったばかりです。
75歳以上の高齢者で希望する方のお宅に、地域の「安心支援訪問員」が月1~2回程度訪問して様子を確認します。
現在、対象者約1400名のうち、訪問を希望するご高齢の方は138名。それに対し、訪問支援のボランティアを申し出た方は90名もいらっしゃるそうです。
もちろん、月1~2回ではフォローしきれないのでしょうが、この取り組みをきっかけにして、向こう三軒両隣の目配りや声掛けの意識が、地域で育つことが最終目標なんだと思います。

それから、辰巳台地区で今年1月に始めたばかりの取り組みが、福祉医療情報キット「みまもりくん」の配布です。
これについては、実は私も以前議会で取り上げたことがあるんです。
そのとき市の保健福祉課からいただいた「みまもりくん」の実物が、コレです。



卒業証書入れのような筒(100円ショップにある)の中に、緊急連絡先やかかりつけの医院、保険証番号、サービス事業署名などの福祉医療情報を書いた用紙を入れます。これを冷蔵庫の中に常時保管しておくのです。冷蔵庫の扉には、入っていることがすぐ確認できるようにシールを貼ります。
万が一のことがあって救急隊が駆けつけたとき、ここに書かれた情報を見ることで、スムーズに搬送できるというわけです。

ここで少し話は飛躍しますが、
在宅医療推進の流れに伴って、今後自宅やあるいは施設で療養し、最後を迎えるお年寄りは確実に増えていくでしょう。
八王子市で普及している医療情報キットには「もしものときに医師に伝えたいこと」という項目があって、以下のいずれかにチェックできるようになっています。

□できるだけ救命・延命をしてほしい
□苦痛を和らげる処置なら希望する
□なるべく自然な状態で見守ってほしい
□その他

このキットを用意することで、自身が(家族も含めて)どんな最期を迎えたいかを改めて考えるきっかけにもなります。
行政がここまで踏み込むのはとても珍しいのでしょうが、私はこれからこういうことがとても必要になってくると思います。

私がなぜここでこんなことを書いたかというと、ちょうど昨日、在宅医療に取り組んでいるあるドクターと懇談する機会があったからです。
そのドクターの訴えをぜひ多くの方に知っていただきたいのですが、長くなるので続きはまた明日に・・・(^.^)。

お年寄りになってみました

2016-01-12 | 高齢者
先日、辰巳公民館で行われた興味深い勉強会に参加してきました。

高齢者疑似体験から福祉を学ぶ
辰巳福祉ネットワークによるバリアフリー勉強会の第1弾です。

これが、高齢者体験セット。


全部装着すると、こんな感じに。


座っている間は余裕なんですが、立とうとすると・・・

杖なしでは歩けない!

手足に重りをつけられ、肘・膝・腰も固定され、まっすぐに伸ばすことはできません。
白内障のゴーグルをつけると、視野も狭く、ぼんやりとしか見えません。

杖を離すと、自然とこんな感じに・・・

おばあちゃんが手を後ろに組んで歩く理由が、よくわかりました。こうしないとバランスが取れないんですね。

軍手をはめたまま折り紙を折ったり、チラシの細かい字を読んだり・・・


お皿にある豆を箸でつまんだり・・・


短時間でもかなりつらかった!

周りの人たちのお年寄りへの声のかけ方、様々な配慮の仕方など、体験したからこその気づきがたくさんありました。
私もキャラバン隊で知的障がい者の疑似体験の公演活動をしていますが、こういうことってやっぱり大事なんですね(^.^)。

皆さんの応援が励みになっています


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