船橋市、千葉市、佐倉市、柏市の市民ネットの市議や市民と一緒に、船橋市の「船っ子教室(放課後子ども教室)」を視察しました。
まだまだ誤解されている方も多いと思いますが、放課後子ども教室は文科省の管轄で、すべての子どもが対象。厚労省管轄の、児童福祉法に則った共働き家庭の児童対象の「放課後児童クラブ(学童保育)」とは違うものです。
平成28年度のデータでは、全国で「放課後子ども教室」を実施している市町村は61.8%。因みに放課後児童クラブ(学童保育)は91.1%です。
文科省と厚労省は、「小1の壁」を打破するためにも、全ての児童が安全・安心に充実した放課後を過ごすことが出来るように、両事業の一体的な取組を柱にした「放課後子ども総合プラン」を、H26年度から推進しています。
ところが市原市は、「一体的な取り組み」以前に、放課後子ども教室そのものを実施していません。
全校で実施している船橋市の状況を知ることで、市原市にとっての放課後子ども教室の必要性や課題などが少しでも浮かび上がるのでは・・・と期待しての視察でした。
こちらは市立南本町小学校。
「船っ子教室」には空き教室が充てられています。
1年生から6年生まで、登録すればだれでも無料で利用できます。
開室時間は月~金の放課後から17時と、夏休みなどの学校休業日の9時から17時。土日祝日と年末年始は休みです。
非常勤の「コーディネーター」が1名と「教育活動推進員」2名で、子どもたちの自主的な活動を見守ります。
「コーディネーター」は朝から勤務して、学校との情報交換や連絡調整、教室の準備などを行います。例えば、「今日は体育館が空いているから体育館を使おう」「今日はサッカークラブが校庭を使うから、その時間は外遊びは控えよう」などと、学校の予定に合わせて活動の場所も毎日臨機応変に変えています。
また、「放課後児童クラブ」の児童が「放課後子ども教室」にやって来て、17時まで一緒に過ごしてもOKです。
ただ、やはり放課後児童クラブの方が手厚い体制で長時間預かってもらえるので、放課後児童クラブへのニーズはさほど減っていないとのこと。一応住み分けというか共存はできているようでした。
こちらは市立西海神小学校。改築したばかりで、なかなか立派な校舎です。
昇降口からではなく、こちらの外階段から入っていくと・・・
いきなり図書室!
こちらの小学校は、「船っ子教室」専用の教室というものが無くて、図書室を利用していました。
それにしても、吹き抜けの立派な図書室。解放感は抜群です。
毎回およそ50名は集まるのだそうです。
教室はないのですが、コーディネーターさん用の小さな事務室はありました。
必要な教材も普段はすべてここに置いてあって、放課後になると図書室へ運ぶのだそうです。
船っ子教室は、特にプログラムが組まれているわけではなく、基本的に活動は子どもたちの自主性に任せていました。
活動場所など、学校それぞれの状況に合わせて対応されていて、全体的にとてもフレキシブルな印象を受けました。
今後の課題は、プログラムの充実と地域ボランティアの確保とのことでした。
肝心の予算は年間約4億で、その殆どが人件費です。
これで市内54校すべて設置されているということは、市原市に置き換えると3億くらいになるでしょうか・・・。
船橋市は「放課後児童クラブ」がすべて直営であることも、「放課後子ども教室」を導入しやすかった背景にあるのかもしれません(市原市はすべて委託)。
人材の確保、場所の確保、設備の整備、保育と教育の縦割り、予算の確保と、課題は色々ありますが・・・、
いずれにしても、当面は放課後児童クラブをもっと充実させていくことが先決なのか、それとも放課後子ども教室を少しでも早く整備した方が良いのか、船橋市の実態を踏まえて、当事者市民の意見を伺いながら検討していきたいと思います。
まだまだ誤解されている方も多いと思いますが、放課後子ども教室は文科省の管轄で、すべての子どもが対象。厚労省管轄の、児童福祉法に則った共働き家庭の児童対象の「放課後児童クラブ(学童保育)」とは違うものです。
平成28年度のデータでは、全国で「放課後子ども教室」を実施している市町村は61.8%。因みに放課後児童クラブ(学童保育)は91.1%です。
文科省と厚労省は、「小1の壁」を打破するためにも、全ての児童が安全・安心に充実した放課後を過ごすことが出来るように、両事業の一体的な取組を柱にした「放課後子ども総合プラン」を、H26年度から推進しています。
ところが市原市は、「一体的な取り組み」以前に、放課後子ども教室そのものを実施していません。
全校で実施している船橋市の状況を知ることで、市原市にとっての放課後子ども教室の必要性や課題などが少しでも浮かび上がるのでは・・・と期待しての視察でした。
こちらは市立南本町小学校。
「船っ子教室」には空き教室が充てられています。
1年生から6年生まで、登録すればだれでも無料で利用できます。
開室時間は月~金の放課後から17時と、夏休みなどの学校休業日の9時から17時。土日祝日と年末年始は休みです。
非常勤の「コーディネーター」が1名と「教育活動推進員」2名で、子どもたちの自主的な活動を見守ります。
「コーディネーター」は朝から勤務して、学校との情報交換や連絡調整、教室の準備などを行います。例えば、「今日は体育館が空いているから体育館を使おう」「今日はサッカークラブが校庭を使うから、その時間は外遊びは控えよう」などと、学校の予定に合わせて活動の場所も毎日臨機応変に変えています。
また、「放課後児童クラブ」の児童が「放課後子ども教室」にやって来て、17時まで一緒に過ごしてもOKです。
ただ、やはり放課後児童クラブの方が手厚い体制で長時間預かってもらえるので、放課後児童クラブへのニーズはさほど減っていないとのこと。一応住み分けというか共存はできているようでした。
こちらは市立西海神小学校。改築したばかりで、なかなか立派な校舎です。
昇降口からではなく、こちらの外階段から入っていくと・・・
いきなり図書室!
こちらの小学校は、「船っ子教室」専用の教室というものが無くて、図書室を利用していました。
それにしても、吹き抜けの立派な図書室。解放感は抜群です。
毎回およそ50名は集まるのだそうです。
教室はないのですが、コーディネーターさん用の小さな事務室はありました。
必要な教材も普段はすべてここに置いてあって、放課後になると図書室へ運ぶのだそうです。
船っ子教室は、特にプログラムが組まれているわけではなく、基本的に活動は子どもたちの自主性に任せていました。
活動場所など、学校それぞれの状況に合わせて対応されていて、全体的にとてもフレキシブルな印象を受けました。
今後の課題は、プログラムの充実と地域ボランティアの確保とのことでした。
肝心の予算は年間約4億で、その殆どが人件費です。
これで市内54校すべて設置されているということは、市原市に置き換えると3億くらいになるでしょうか・・・。
船橋市は「放課後児童クラブ」がすべて直営であることも、「放課後子ども教室」を導入しやすかった背景にあるのかもしれません(市原市はすべて委託)。
人材の確保、場所の確保、設備の整備、保育と教育の縦割り、予算の確保と、課題は色々ありますが・・・、
いずれにしても、当面は放課後児童クラブをもっと充実させていくことが先決なのか、それとも放課後子ども教室を少しでも早く整備した方が良いのか、船橋市の実態を踏まえて、当事者市民の意見を伺いながら検討していきたいと思います。