市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

市原市の保育現場の声を聞いて

2023-03-08 | 子ども
先日の代表質問では、保育の質の問題も取り上げました。


(市議会中継録画より)

録画はこちらからご覧になれます
 市原市議会 議会中継 令和5年第1回定例会 2月27日 一般質問(代表)
私の登壇場面は33分あたりからです

昨年、全国的に保育園や幼稚園での事件・事故が相次いだことで、
これまで放置されてきた保育現場の窮状があらためて社会問題となったのですが・・・
待機児童解消を優先するあまりに、
受け皿となる園側の環境整備、つまり保育の質の確保にはずっと目をつぶってきた訳ですね。

国や県がやらねば、市町村が現場の声を聞き、独自に整備するしかありません。
実際に、県内でも多くの自治体が、
保育士の加配に補助を出したり、特別な支援が必要な園児のために専門職員を派遣するなど
様々な工夫を凝らしています。

私は今回、多くの保育関係者の訴えを聞き、
このような保育の質の確保策について、
市原市が近隣自治体と比べて非常に遅れていることを知りました。
熱心な保育士さんほど燃え尽きて離職していく・・・悪循環です。
今回の代表質問は、現場の悲鳴にも近いお声を代弁するつもりで行いました。

有り難いことに、何人もの関係者の方々がお忙しいなか傍聴・視聴してくだいましたが、
今日、事務所宛にも匿名で丁寧に綴られたお手紙を頂きました。

他市との格差を感じ、また保育士として悩む日々。
私の質問を、涙を流しながら聞きました、と。

どんな思いでこのお手紙を書かれたのでしょう・・・。
しっかりと重く受け止めています。

保育関係者の皆さんも、これまで何も働きかけてこなかった訳ではなく、
市に要望書を何度も出し、窓口でも訴え、パブリックコメントも出し、
審議会でも意見するなどしてきました。
それでもなかなか聞く耳を持ってもらえなかった。
こういうところが、市原市に「女性の視点」が足りない所以だと思います。

市長は答弁で
「現場の声により耳を傾け、対話を深め、効果的な支援を事業化する」と述べられました。
これを出発点として、
保育環境が少しずつでも改善するよう引き続き取り組んでいきたいと思います。

生活者の視点で

2023-03-04 | 女性
今日、久し振りに内閣府男女共同参画局のサイトを覗いてみました。

市町村女性参画状況見える化マップ」と言って、
これは各市町村の公務員の係長相当職に占める女性の割合(令和3年度)を
表しているのですが・・・



市原市は283人中57人で20.1%。5人に一人です。なかなか増えませんね。
千葉県の平均は37.4%で、市原市は県内で最下位でした。
う~ん、ショック。逆に順位を落としてるなんて・・・(T-T)


・・・・・・先日登壇した代表質問のメインテーマの一つは、
これまでも何度か取り上げてきた「女性の視点の反映」についてでした。

ジェンダー平等の潮流が広まる中、
あえて「女性」とくくった表現をするのはとてもはばかられるのですが、
それでも言い続けている理由は、
市原市がもうずっと20~30代の女性の転出超過に歯止めがかからない原因が
絶対にここにあると感じているからです。

しかも、
「子育て支援を拡充します」とか「女性を対象にしたセミナーを増やします」とか、
そんな枝葉のレベルではなくて、
すべての施策や事業を、従来の発想から女性視点の発想へ変えるというくらいの覚悟が必要。
それほどの強い危機感を持たなければダメだと言うことです。

以下は担当部長の答弁の抜粋です。

「今回御質問をいただいて、改めて女性視点とは何か、といったことを部内で話し合った。
女性は、家庭・職場・地域など、『生活者視点』で自分を取り巻く環境を丸ごと捉えて考え、
男性は家庭や職場など切り分けて考える傾向にあるのではないかといった気付きがあった」

「複雑多様化する地域課題を解決するためには、
ジグゾーパズルの空いているピースをはめるように目の前の問題だけに注視するのではなく、
ルービックキューブのように多面的に問題を捉えることが効果的とも言われている」

「これからは生活者視点で施策間連携を図っていきたい」

現時点では具体的に何かが変わるという話ではないのですが、嬉しい答弁でした。
女性視点とはすなわち生活者視点。そこを理解してもらえたのは大きかった。
議場で聞きながら感動すら覚えました。
あとは実践ですね!


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