また病の話に
夫、8月に入り食欲
一時中断していた眼の注射を6日から再開するからか、気持ちどんより続く
しかも雨でウォーキングもできず、ほとんどベッドで寝ている状態
8月8日
午前 / 書類のプリントアウトを頼んだら、上手くいかないようで苛ついている
パソコンの扱いはうまいはずなのに・・・
午後 / ウォーキングで歩き方がおぼつかず、かかとを擦っている
寝てばかりいるからなぁ
買い物をし、私はちょっと離れたところにいたが
カード決算時に何やら手間取る
何やってんだ?・・・とその時は思っていた
夜になり
今日さ、カード決算の時にうまくできなくてさ・・・
ん?
暗証番号がうまく押せなかった
それって、見えなかったからじゃないの?
そうじゃなくて、うまくボタンが押せなかったんだ
へぇ・・・
心がざわざわした
8月9日
朝食食べず
昨日の暗証番号の事を気にしているのかな?
一日ベッドで寝ている
8月10日
眼科診察の日
朝、右側の靴が履きにくそう
靴にかかとを踏む癖がついてるんだよ
ざわざわ
ふらついているようなので、腕を取り歩く
主治医の「お変わりありませんか?」
夫が発言する前に
先生、ちょっと変なんです!!
「何がどう変なんですか?」
ここ数日間の変化を告げると、一瞬顔つきが変わり
「緊急検査します、今日明日中に入院することになると思います」
これはただ事ではない・・・
脳への転移ってことか・・・
でも6月末のMRI検査で異常は無かったよなぁ
でも、パソコンに手間取ったり
靴が履きにくかったのも、変だ・・・
脳のCTを撮り、再度眼科へ戻る
CT画像を見ながら
「眼科の私が見てもこれは異常です。これから血液内科の先生と話してください」
パソコン上の夫の左脳には、明らかに白い影があった
主治医が居ず、初めての先生
「明日入院の手続きをしました」
「早く抗がん剤治療を開始しなければ、死にますよ」
抗がん剤治療はいったん保留していたことを話すと
「ご家族の方には知っておいてほしいんですが、この状態だと
明日入院だからといったん帰宅して、その帰宅後に意識を失うこともあります」
では、もしそういう状態になったら、救急車を呼んで、こちらに運べばいいですか?
「そうですね」
数日前から急に変化が出た気がするんですが・・・
「リンパ腫はある程度の大きさになると急に悪さを始めます」
厳しい事を言われているのに、心はやけに冷静だった
夕方、長男が様子を見に来てくれる
いったん保留してたけど、こうなったら
抗がん剤治療をしないという選択はないんじゃない?
という長男の意見に夫も同感
いつ倒れるか分からない不安を抱えて生活していくのは辛い
不安は募る一方だが、もう前進あるのみ
お父さんに頑張ってもらうしかないな
8・11
10時に病院に着くが入院センターにて40人待ち
体調を壊し、しかも入院する人を待たせるシステムって
どうにかならんのかなぁ
滑舌も少しづつ悪くなり、書類も書けない・・・
明らかに麻痺が進んでいる
1時間半後
やっと血液内科の病棟へ行き、看護師さんから説明を受ける
緊急だったので、個室しか空いていなかった(ただし差額代無し)
窓から見えるのは建物の壁だけの無機質な部屋
病棟自体が無菌室になっているそうだ
入り口にはロックがかかり、許可が無ければ病棟からは出られない
院内のコンビニに行くのもなので、販売カートが来るそうだ
たぶん4週間の入院でしょう
ベッドから降りる時、もちろんトイレも必ずナースコールを押す事
麻痺で転倒し、治療が先延ばしになる事だけは避けたい・・・と
そりゃそうだ
じゃあまたね
帰りの車中、首都高で涙が止まらない・・・苦しい・・・
夫婦共通のゴルフの友人から、今回の病気が発覚した時に
お見舞いと一緒にカードを頂いた
私達よりもずっと若い彼女もがんサバイバーなので
夫に寄りそう文章は、夫の心に染み入るものがあった
その最後に
「辛くてしょうがない時は、大きな声でバカヤローと叫んでください」
これだ
バカヤロー
大きな声で叫んでみた
ちょっと救われた