友達に借りましたシリーズ。
日出処の天子 (山岸凉子・著)
全7巻。
一気に読破!
一気に読まないとしんどいやつでした!
完結してて良かったぁ。
全巻借りてて良かったぁ。
厩戸皇子が主人公。
歴史モノというより超能力者モノというか恋愛モノというか。
飛鳥時代って珍しくて、今ではありえないことがいっぱいで面白いです。
なんかアニメ七つの大罪のオープニングの、
人と人ならざる物が分かたれていなかった古の物語〜という部分が頭をよぎりました。
和の国版、古の物語って感じでしょうか。
いや、とんでも能力なのは厩戸皇子だけですけど。
今よりずっと、神様や仏様を尊び身近に感じてたんだろうなぁと思います。
歴史モノなのか恋愛モノなのか、どっちに比重があるのかグラグラドキドキしながら読んで、最終的には恋愛モノだったのかぁという感じです。
しかも悲恋モノ。
なかなか珍しい後味です。
なので、最終的には厩戸皇子が可哀想という感想しか浮かばず薄っぺらいのかなと悩みましたが、やっぱりそれしか浮かばない。
後書きを読んで、作者さんは恋敵さんに思い入れがないことが分かり、なんか色々納得しました。
そりゃ、厩戸皇子が可哀想ってなるよ…。
それにしても、厩戸皇子の顔が状況やら心情やらでコロコロ変わるのですが、厩戸皇子だなと考えなくてもわかるし、物語へ引き摺り込まれる感じが凄い。
しかし、これからどうすんの!?
というとこで終わります。
そして、一気に飛びます。
その間の話を、脳内創作でハピエンにすることさえ許してくれないです。
厩戸皇子…。
世の中、ままならない。
すんごく疲れますが、しっかり読んだなぁという醍醐味って感じです。
なんか軽い本を読まないと眠れないと思うぐらい頭の中がギッシリになります。