友達に借りましたシリーズ。
第1、2巻。
イギリスの文学とお菓子を愛する雨宮教授とイギリス育ちでお菓子作り上手な姪っ子ちゃんに指導して貰ってイギリス菓子を作り楽しむお話。
静かな空気感にホッコリ感もあるのですが、
どうにも雨宮教授には悲しい切ないオーラがあり、これから紐解かれるであろう過去が知りたいような知りたくないような…。
イギリス文学に出てくるお菓子を作っていくので、イギリス文学好きだと堪らないだろうなぁ。
私、海外文学は殆ど読まなきですが、不思議な国のアリスやハリーポッター、マクベス、くまのパディントンなどなど有名なものも多いので楽しめます。
主人公の姪っ子ちゃんは、祖母仕込みでイギリス菓子について詳しいし作るのも上手いのですが、小学生なのに天才すぎ。
それを全部作れるようになるには時間が足りてないんでは…と思わなくもないのですが、古き良き風習で生活してたら出来なくもないんだろうか…漫画だからいいんだけど。
姪っ子ちゃんが同級生に、イギリス菓子って美味しくなさそう…と言われちゃう場面があります。
それは言っちゃあいけないよ!
とは思いますが、実は私も苦手です。
知らないだけで、本当は美味しいものいっぱいあるのかもしれません。
でもレシピを見ると、やっぱりちょっと苦手かも…。
スパイスが入ってるの多くて…。
私、子供舌で、日本の薬味の七味とか練り辛子とか使わないし、ワサビもなくてもいいような人なんです。
生姜とか大葉とか茗荷は大人になってから好きになったけど。
パン作りしてなかったら、オリーブとかバジルとかローズマリーとか食べれるようになってなかったかもしれない。
紅茶習わなかったら、シナモンとかカルダモンとかクローブとかも苦手なままだったかもしれない。
アロマを習わなかったら、ミントやカモミールやローズやジャスミンティーも飲めないままだったかもしれない。
なので、何年かかけて勉強して慣れていけば大丈夫かもしれないですけどね。
日本って、子供の時に子供だから食べなくていいって言われがちな食材多いじゃないですか。
七味や練り辛子や山葵菜や生姜や大葉やetc。
カレーも子供は甘口とか。
でも海外のお子様って、子供の頃から親しんでる気がします。
とても大事で素敵なことだなぁと思います。
そんな感じで、食育についてまで考えちゃいそうな漫画でした。
あと、カバーの下が新潮文庫の文学本のような葡萄柄なのが粋だなと思いました。