坂本ですが? 2〜4巻
シュールギャグ漫画。
漫画、佐野菜見
シュールギャグ漫画。
今、アニメやってる“ミギとダリ”の作者さんの
デビュー作。
高校1年生の坂本くんはクールで
何をしても優雅で美しく女子だけでなく
全ての人たちを虜にしていく。
という、もう私の拙い文章では
何にも伝わらない。
とにかく読んで!!!
と言いたくなる漫画。
もう、シュールギャグなんだから
世界観がどうのリアルがどうのというのも
野暮でしかないし、
なんかわかんない説得力があるから
もう好きにしてと笑うしかない。
全4巻で坂本くんの1年生が終了。
それと同時に、まさかの転校。
理由が火星に住むための研究をするためという
坂本くんが言うと本気に思えてしまう。
そして、パイ投げしながら坂本くんに
想いを告げるクラスメートたち。
泣かないで見送るために、
泣きそうになってる人がいたら
パイを顔にぶつけて
涙を見せないようにするためらしい。
(いや、たまたまパイがあったからなのか?)
そして、パイを1つ持って(ここポイント)
颯爽と去っていく坂本くん。
これで終わりかと思いきや
校門で挨拶してる先生に名前を聞かれて
『坂本ですが?』
とタイトル回収というオチです。
(なぜ、先生に名前を聞かれたのか。
それは涙を隠すパイです。)
このオチも、ページをめくって
絵でバンっと出てくる勢いが
さすが坂本くんと
すごい満足感のあるオチでした。
この作者さん、
今年の夏に癌で亡くなられました。
30代半ばで進行の速い癌で
闘病1ヶ月だったという報道も。
西宮市出身だそうです。
“ミギとダリ”のアニメが放送される前に
亡くなられて、さぞやと思うと
胸が痛いです。
しかし、ギャグ漫画にそんな感傷を持ち込んで
しまうことは、作者さんは望んでいないハズと
思いつつも、
2作連続でアニメ化されるヒット作を
生み出された先生の
他の作品ももっと見たかったです。
心よりご冥福をお祈りします。
“ミギとダリ”も完結してること
本当に感謝します。
アニメ、最後まで楽しく見たいと思います。