BEASTARS 1〜11巻(全22巻)
漫画、板垣巴留
めっちゃ面白いです。
ハマると思って避けてた漫画ですが、
どっぷりハマってます。
肉食獣と草食獣が共に暮らす世界。
肉食獣は草食獣を傷つけないよう
細心の注意を払い、
草食獣は死と隣り合わせの恐怖を押し隠し
共存する世界を生きている。
肉食と草食の共学校
演劇部の草食獣アルパカのテムが
食殺される事件が起きて、
学園も演劇部もざわつく。
そんな演劇部の美術チームに属している
ハイイロオオカミのレゴシは
純粋無垢で大人しい性格。
肉食なんて想像も出来ない平和主義の彼だが
ある夜、1匹のウサギを食べようとする本能が
働いた自分に驚く。
そのウサギは
ドワーフウサギの中でも小さめで
真っ白な毛の女の子ハル。
彼女は草食動物の中でも小さく苦労してて
しかも可愛いから恋愛トラブルもおきがちで
拒否したところで敵わないという思いからか
全て受け入れているが、
心は強い女の子。
そんなハルと再開して惹かれるレゴシは、
本能と理性に苦しみ、
食べたい衝動なのか恋心なのかに悩みながら
想いを募らせていく。
この世界には、
ビースターというトップを表す称号があり
次期ビースターの呼び声高い
演劇部のカリスマスター、アカシカのルイ。
草食動物でありながら圧倒的なオーラがあり
肉食獣も圧するルイ。
その財閥の息子でもあるルイは孤独で、
セフレのハルは唯一甘えられる存在。
ハルはルイに想いを寄せるが、
同属婚が義務付けられてる家柄のルイは
ハルとは遊びだと突き放す。
ルイは次の公演で両種間の共栄を見せつけて
ビースターに王手をかけるつもりでいたが
練習中に痛めた足を隠して無理をしたため、
2日間の公演の初日が終えた瞬間倒れる。
ルイの代役には肉食のベンガルトラのビルが
指名される。
そして、
ビルの代役(悪役)にレゴシが指名される。
ビルは肉食獣が脚光を浴びる時だと意気込み
禁止されてるウサギの血を飲む
ドーピングをするが、
それを知ったレゴシの怒りは爆発し
劇中でビルを倒す勢いを見せる。
悪役が主役を倒そうとしてる状況を
迫真の演技と思われていたが
おかしいとざわつきだした時、
ルイが実は真の主役は自分でしたという
アドリブで乗り切る。
お次は隕石祭。
市中でのお祭りイベントで、
演劇部も準備に大忙し。
役者チームの
ハイイロオオカミのメスのジュノは
レゴシに想いを寄せているが
鈍感なレゴシは気づかず素っ気ない。
というかレゴシは
ハルへの想いで頭がいっぱい。
レゴシは心療内科医のパンダのゴウヒンに
狩猟本能が変形した恋愛感情だと診察され
傷つく。
ルイとハルの密接な関係に気づいたレゴシは
嫉妬に似た感情を抱く。
ジュノはルイにビースターもレゴシも
両方手に入れて見せると豪語。
そんな隕石祭の準備中、
ハルが裏市(肉食獣がコッソリ肉を買う市場)
にあるシシ組に攫われる。
ルイは市長に警察に連絡して
助けるよう求めるが、
逆にライオンの市長から
ビースターを狙うのなら
シシ組の件の揉み消しに加担するよう
言い含められてしまう。
そんなルイに腹を立てたレゴシは
自分で助けに行くため
ゴウヒンに協力を求める。
シシ組のボスを倒し奪還成功するも、
殺さなかったために
瀕死のボスから銃で狙われてることに
気づいてないレゴシ。
そこに現れたルイはボスを殺して
シシ組のメンバーに囲まれる。
ルイがいなくなったため、
隕石祭の主役の代役はジュノになり
ジュノはこれを利用して
レゴシを英雄に仕立てようとするも失敗。
レゴシはハルの元へ。
ルイは、シシ組のボスに祭り上げられる。
(草食獣がボスだと便利そうだから)
しかし、お飾りになるルイではない。
本当にボスとして実力をつける。
失踪したルイがシシ組にいるのではと
ジュノが訪ねてきて、ルイの生き様を感じる。
レゴシは肉食と草食の関係を考えるうちに
テムを食殺した犯人を見つけようと思う。
演劇部で揺さぶりをかけたレゴシは、
その夜に肉食獣に襲撃され
圧倒的に力の差があることがわかり
ゴウヒンの元で修行することに。
ゴウヒンの元でレゴシに肉挫折をさせて
肉食への欲求を断つよう修行する。
ルイは父オグマのところへ
退学届のサインを貰いに行くが
言い負かされて休学扱いになる。
ルイは肉挫折用の肉を持ち歩いてるレゴシを
見かけ、肉食してると勘違いしガッカリする。
犯人はヒグマのリズであることを突き止めるが
その時にドールビッグホーンのピナも居合わせ
2匹はリズに殺意を向けられるが、
ピナの機転で回避できる。
ルイと再開を果たして喜ぶレゴシと
レゴシが肉断食してることやリズのことを聞き
このバカ犬と思いつつ内心嬉しいルイ。
リズと決闘することが決まり、
ルイに立ち会いをお願いするレゴシ。
リズとの決闘で、絶体絶命のピンチのレゴシ。
そこに現れたルイは、
自分の右足を食べろとレゴシに迫る。
(肉食獣は肉食すると強くなる)
レゴシはルイの右足裏にある数字を見て
右足を指定したことに意味があることを
察して(ルイは食用だったのを
オグマの養子として拾われている)
食べる覚悟を決める。
食べる側と食べられる側のレゴシとルイ。
食べた後でも軽口を叩き合う2匹。
片足を食べても暴走してルイに襲い掛かる
ことのないレゴシを見て、
リズはテムを食べ尽くしたのは友情だと
思い込もうとしていたが、
食べてしまったら止まらなくなっただけだと
いうことを突きつけられ、
リズは敗北を認める。
そこにピナが呼んだ警察が到着。
レゴシも捕まってしまう。
というとこで以下次巻。
レゴシは、とにかく草食獣が好き。
ハルのことは異性としても好き、
ルイのことは尊敬してて好き。
草食獣の恋人と親友を手にいれて、
レゴシは幸せを掴むことができるのか。
草食獣と肉食獣の性(さが)と性(せい)とも
向き合っていかなきゃだし、
レゴシはこれから大変です。
ものすごく緻密に世界観を構築してあって
面白くてドキドキします。
レゴシは繊細すぎて最初はイラっとしたけど
どんどん愛しくなるし、
ハルは女が嫌いな女だなと思ってたけど
健気だなと愛しくなるし、
ルイが高慢だなと思ってたけど
途中からカッコ良くてカッコ良くて
レゴシがルイ大好きなのもわかる。
というか、シシ組メンバーまで
ルイ大好きになるのわかる。
それぐらいカッコいい。
テム事件解決で大団円で終わるのかと思ったら
ここからレゴシの新しい生活が始まります。
どう決着するのか楽しみです。