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驚愕スクープ!関電高浜「町長暗殺指令」日本でこんな恐ろしい犯罪が起きていた!週刊現代

2015-01-19 22:08:48 | 言いたいことは何だ
驚愕スクープ!関電高浜「町長暗殺指令」

日本でこんな恐ろしい犯罪が起きていた!

週刊現代

http://www.gns.ne.jp/eng/g-ken/igiari/obj_335.htm

http://blog-imgs-74.fc2.com/k/i/m/kimito39gmailcom/20150117212018702.jpg
Amazon.co.jp: 関西電力「反原発町長」暗殺指令: 斉藤 真: 本


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驚愕スクープ! 関電高浜「町長暗殺指令」日本でこんな恐ろしい犯罪が起きていた!週刊現代/ あいつがおったら高浜原発はやがてなくなってしまうかもしれん。そやから、あんたらで、町長を殺ってくれんか」と指令が飛んだ!

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<驚愕スクープ>関電高浜「町長暗殺指令」

週刊現代(2008年3月29日と4月5日号)

関西電力・高浜原発「町長暗殺指令」

<週刊現代(2008年3月29日号)から本文転載>

プルサーマル計画が進行していた福井県高浜町。

反対派のシュプレヒコール で緊張が高まる中、「あの町長さえおらんかったら」と口にしたのは「原発の最高責任者」を自任する男だった--「これは特殊任務や。あいつだけは 絶対に許せん。あいつがおったら高浜原発はやがてなくなってしまうかもし れん。そやから、あんたらで、町長を殺ってくれんか」と指令が飛んだ   

=========
斉藤 寅               
さいとう・しん/ジャーナリスト。週刊 誌記者を経て、フリーランスに。著書に「世田谷一家殺人事件 侵入者たちの告白」がある
=========           

日本でこんな恐ろしい犯罪が起きていた

◆きっかけはプルサーマル計画だった

「天下の関電(関西電力)の幹部から、ワシらが請け負わされた仕事は、 狡長暗殺″でした。冗談ではありません。実際、その倏ぬ魁蹐魏未燭垢拭
めに町長を何日も寝ずに追いかけ回したこともあるんです・・・」     

こう語るのは、関西電力(以下、関電)が保有する高浜原子力発電所(以 下、高浜原発)の警備を’99年から約8年間請け負っていた『ダイニチ』 
の役員、矢竹雄兒(ゆうじ)氏(53歳)である。            

彼が牋纏Α蹐鯡燭犬蕕譴拭崢長」とは、高浜原発がある福井県大飯(お おい)郡高浜町の今井理一(りいち)町長(75歳)のこと。今井氏は今も 
高浜町長を務める現職(3期目)で、福井県の町村会長も務めている。   

にわかには信じられない話だが、矢竹氏は、市民生活のライフラインを担 う電力会社の幹部から「自治体の首長を殺せ」と命じられたと告発するのだ。そして、『ダイニチ』社長の加藤義孝氏(58歳)も口を揃える。     

関電の誰が、どのような理由でそんな犹纏?蹐糧注をしたのか--。  
*                   
事の始まりは、9年前に溯る。99年夏、関電は日本初の事業計画に全社 を挙げて、取り組んでいた。それは、プルサーマル発電計画である。    
プルサーマル発電とは、通常の原子力発電とは違い、燃料を繰り返し再利用する方法のことだ。欧米などではすでに実用化されている発電方法だが、 
日本ではいまだに試験段階で実行には至っていない。           

関電は美浜(みはま)原発(3基)、大飯原発(4基)、高浜原発(4基)の3原発を保有している。新年、関電はその高浜原発の3号磯と4号横でプ 
ルサーマル計画を実行に移す了承を閣議決定で得た。実行予定は99年12月。                                 

そんななか、プルサーマル計画実現に向けて、関電は「原発内の警備」という重大な問題に直面した。当時の状況を関電OBがこう説明する。    

「ただでさえ日本では原発アレルギーが強い。そのうえ、放射能漏れなどへの不安を『グリーンピース』のような環境保護団体が煽(あお)る。それは全国どこの原発においても同じです。そのうえ、プルサーマル計画は、本来ウラン燃料だけを使用するはずの原発(軽水炉)で、ウランとプルトニウムを混合した燃料を使用することから、安全性が不安視されていました。そういうなかで、日本初となるプルサーマル計画を行うのですから、原発反対派が先鋭的になることが予想された。そんな反対派に対する警備の仕組みを 作り上げることが、急務だったのです」                 

実行日が迫るにつれて、地元・高浜町では次第に緊張が高まってきた。  

そのとき、あるアイデアが関電から出された。提案したのは、当時の高浜原発副所長・K氏である。                       

K氏は同志社大学を卒業後、73年関電に入社。本社の資材課を皮切りに キャリアをスタートした。90年代後半に高浜原発に赴任し、同原発の副長に就任する。関電では通常、原発の所長は技術者が就任する。つまり、副 所長職に就いたK氏は、事実上、事務方のトップというわけだ。      

◆高浜原発の警備犬を利用して・・・

そのK氏が、高浜原発の警備に訓練された犬を活用しようと提案した。警備を業者に委託することになり、白羽の矢が立てられたのが、前出の「ダイ 
ニチ」だった。                            

「ダイニチ」は、元々加藤氏が立ち上げた建築会社だ。加藤氏はこの警備事業を行う前からK氏とは知己の間柄でK氏は警備事業を始めるにあたって 
加藤氏を頼ったのだ。

「ダイニチ」は犬の訓練士やブリーダーを役員に迎え、建築会社から警備犬供給会社に業態を変えた。冒頭の矢竹氏は、そのために呼ばれたブリーダーである。矢竹氏が当時の意気込みをこう語る。     

「原発の警備といったら、子供にも胸を張って自慢できる仕事じゃないですか。大袈裟じゃなく、一生懸けてもええ、というくらいの気持ちで取り組 
みました」                              

加藤氏もまた、使命感を持って仕事に臨んだ。             

「天下の関電の仕事を請け負う。それも、原子力発電という国家的事業に直接関わる仕事をする。そりゃもう震える思いでした。当たり前ですよね、 
原発の警備なんて仕事、滅多に請け負えるもんやないですから」      

二人の気負いも当然だろう。プルサーマル計画のみならず、原発内を犬で警備するという業務も日本初のケースだったのである。          

関電もまたこの警備事業に力を入れていたと見える。当時、『警備犬の訓練』というタイトルのビデオまで制作し(写真右)、PRに余念がなかった。

このようにして、高浜原発内の訓練犬による警備は、シェパード4頭を含む16頭で開始された。プルサーマル実行予定日の約半年前のことである。  

日本初のプルサーマル計画実行と、日本初の犬による原発内警備事業に向け、関電と「ダイニチ」は、順風満帆のように見えた。ところが、それが突 
然、暗転する--。                          

99年12月に実行される予定だったプルサーマル計画が予期せぬ事態で中止となったのだ。プルサーマル発電に欠かせない特殊な燃料である「MO 
X燃料」は国内では生産されていないため、プルサーマル発電を行っている国から輸入しなければならない。当時、関電は英国の核燃料メーカーから輪 
入した。                               

だが、同社の製造するMOX燃料のデータが改竄(かいざん)されていたことが明らかになったのだ。連日、関電と高浜原発に対するシュプレヒコー 
ルが響き、プルサーマル計画は、実行予定だった99年12月に、いったん白紙に戻された。問題のMOX燃料は02年に英国に返却されている。   

K氏が高浜原発の副所長という立場でプルサーマル計画の早期再開を実現させれば、役員への出世の通が開ける。だが、関電の威信を懸けて早期再開 
に固執するK氏の前に、立ちはだかる人物がいた。高浜町長の今井理一氏である。                                

今井氏は79年から96年まで高浜町議を務めた後、96年に高浜町長選に立候補して初当選。関電がプルサーマル計画に着手した当時から町長を務 
め、計画の当初から町長として同計画の受け入れを表明していた。     

だがこのとき、英国の核燃料メーカーのデータ捏造(ねつぞう)に不信感を抱いた今井町長は、プルサーマル計画の見直しを求めた。原発事業は、地元自治体の受け入れ承認が必須である。その自治体の長である者が受け入れを拒否すれば、事業の続行はまずできない。K氏は、次第に今井町長を目の敵(かたき)にするようになったという。                

そして、その今井町長が00年4月に再選された。加藤氏が当時の様子をこう回想する。                            

「この頃から、Kは原発内で顔を合わせばいつも『あの町長さえおらんかったら、すぐにでも(プルサーマル計画を)始められるんやがな』と狡長 
暗殺″を仄(ほの)めかすようになりました。              

Kの口癖は、『ワシはここ高浜原発の最高責任者や。そのワシには関電という大きなバックがおるんや』『ワシらを誰やと思うとるねん、関電やでぇ』
でした。実際、高浜原発内では、Kは犖業の天皇″と言われていましたか 
らね」                                

K氏は関電という権力を背景に、高浜で豪腕を振るうようになっていた。K氏に敵視された、当の今井町長が「彼の横暴は目に余るものだった」と語 
る。                                 

「Kが高浜原発の副所長だった00年~01年頃、複数の町議が『関電の仕事がKの息の掛かった町議が経営する会社ばかりに集中している』と訴え 
てきたんです。『Kの機嫌を損ねたら(他社には)仕事が入ってこない』と。

特定の業者との癒着を聞いてしまった以上、何らかの対策を打たなければなりません。私は関電本社の上層部に『Kには原発業務に関わる業者の選定な 
どについて不透明な点が多々あり、地元行政の長として看過できない。Kを私の目の前から消してくれ』と申し入れました」             

関電がこの申し入れに応じたのかは判然としない。だが、その後K氏は高浜原発副所長の職から異動になり、02年7月に高浜、大飯、美浜の3原発 
を統括する関電若狭支社の副支社長に栄転した(05年7月、若狭支社は「原子力事業本部」に改称)。                     

副支社長となった後も、K氏はさらなる出世の道を模索したのか、それとも高浜町における権勢に執着したのか、高浜原発におけるプルサーマル計画 
にこだわり続けたという。                       

MOX燃料データ捏造事件のほとぼりもさめた04年3月、プルサーマル計画はようやく再開されたが、わずか半年で再び暗礁に乗り上げる。04年 
8月、美浜原発で蒸気漏れ事故が発生、死者5名を出す大惨事を引き起こしたのだ。今井町長は「原子力発電の信頼は失墜した」と発言し、関電のプル サーマル計画はまたしても白紙撤回された。

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◆「これは特殊任務や。町長を殺れ」

この頃からK氏は明確に牋纏指令″を下し始めたという。加藤氏が語る。

「若狭支社に異動になったKは、03年に初当選したある(高浜)町議の経営する鉄工所内に仕立てた特別室に頻紫に出入りするようになりました。 

Kはそこにワシらを呼び、『これは特殊任務や。あいつだけは絶対に許せん。あいつがおったら高浜原発はやがてはなくなってしまうかもしれん。そやから、あんたらで町長を殺ってくれんか』と深刻な顔で言いだしたのです。今井町長が3選を果たした04年以降、何度も何度もワシらに『町長、はよ(早く)殺れや』と言うようになったのです」              

K氏が狡長暗殺″のために目を付けたのが、高浜原発の警備のために飼育していた猛犬だった。矢竹氏はこう語る。               

「犬のトレーナーでもあるワシにこう言いよったんです。『(町長を殺すのに)犬を使えばええやないか!犬はあんたの言うことならなんでも聞くや 
ろ。犬で町長、殺ってくれ!』。冗談言うなと思いましたけど、Kは本気やった。また、『そうせんと、これから警備の仕事でけへんなるで。ワシの裁 
量ひとつであんたら干すこともできるんやで』とも言いました。そう言われたら、ワシも真剣に考えましたわ・・・」                

K氏は、異常な指令を命じるため、加藤氏や矢竹氏にこのような圧力をかけたという。                             

「犬の警備事業を他の原発にも順次拡大させていく、という条件を出してきたのです。彼はそれを『水平展開』と言っていました。その言葉を切り札 
のように使って、ワシらに町長を殺させるよう煽(あお)ってきたんです」 
(加藤氏)                              

高浜原発の警備犬事業を、大飯や美浜にある原発にも広げるとK氏は提案したのである。そして「町長を殺さなければ『水平展開』はない」と脅(お 
ど)したのだった。矢竹氏はこの言葉を真に受けてしまう。        

「何度も何度も『殺せ』と言われて、今から考えると、『自分でも頭がおかしくなってたんやな』と思います。本当にやらねば、と思うようになって 
いったんです。本気で町長殺ったろうと。そんだけ、気持ちが追い込まれとったんです。そんで『犬を使うなんてまどろっこしい。ワシがやれば、一番 
早い』と思って、数日間、町長つけ回したこともありました。町長が行きそうな飲み屋の前で待っていたこともあります。幸いなことに、町長と鉢合わ 
せする機会がなくて、未遂に終わりましたが、あまりのストレスで頭にはハゲができ、家庭も不仲になってしまいました・・・」           

◆今井町長も知っていた牋纏指令

高浜原発の実力者として特定業者と癒着の疑いがあるばかりか、業務の定着と拡大という爛縫鵐献鵝蹐鯢\茲砲屬蕾爾欧董↓牋纏指令″を下したK 氏。その背後には関電という巨大組織の影が見え隠れする。加藤氏は、関電の責任についてこう言及する。                     

「K一個人の話なら、われわれは聞く耳すら持ちませんでした。しかし、Kは高浜原発の事務方のトップです。高浜原発で仕事をする人間にとって、彼の言葉を関電の言葉と考えてもおかしくはありません。この牋纏指令瓩亡愿甜麈症瑤隆慷燭あったのか、そうでないとしても、一社員の暴走を許した関電の責任はあまりに重い」                    

関電は雇用者としての責任をどう考えているのか。同社は本誌の取材にこう答えた。                              

「(牋纏Α蹐髻忙惻┐靴燭里確認したところ、本人(K氏)は否定しました。当時の上司と部下にも確認しましたが、誰も認識していません」(広 
報室報道グループ・島田佳明報道課長)                 

K氏が否定し周囲も認識していないから、社の見解としても、牋纏指令″はなかったと言いたいのだろう。                    

ところが、牋纏Α蹐梁仂櫃砲覆辰榛0翊長でさえも、驚くべきことに自分を標的にした牋纏指令″を認識しているという。           

「私にシェパードをけしかけて、喉元を食いちぎらせようとする動きがあったことは、知っています。それが関電の原発事業にからんでいたことも。 
ある(高浜)町議の経営する鉄工所の密室で行われた猖典帖蹐忙臆辰靴拭∧未痢聞睇諭膨議からそれを聞きました。どのような理由があって私を殺そうとしたのか、真意はわかりませんが、私は今、町長として行政を取り仕切っていくことのみを考えています」                   

「実行者」も「標的」も認める牋纏指令″--。常識的に考えれば、そのような言動を行った社長は会社をクビになるのが当然だろう。しかし、K 
氏は06年12月に関電の100%子会社に出向になり、昨年3月に関電を退職したものの、現在も出向先だった子会社の部長職を務めている。    

3月10日、同社に取材を申し込んだが、3月12日現在、K氏はいっさい取材を受けようとしない。                      

結局、高浜原発の警備犬事業は07年4月をもって契約終了となった。加藤氏は、今回この告発に踏み切った動機を改めてこう語る。        

「ワシらはこの警備事業に命を懸けていました。それを『もういらん』とばかりに、まるで鼻をかみ終わったあとのちり紙のように、ゴミ箱に捨てた。
こんなこと、いくら天下の関電でも許されるはずがありません。しかし、今になっても関電は一つも誠実な態度を示さない。だから、ワシらは名前も身分も明かして告発することにしたんです」                

今年1月30日、西川一誠(いっせい)福井県知事は森詳介(しょうすけ)関電社長の訪問を受け、プルサーマル計画の準備再開を了承した。同社は、2010年の実現を目指すという。                   

だが、狡長暗殺″という恐るべき行為を指示した幹部の在籍していた関電に、その資格はあるのか。次号ではさらに、K氏の猗蛤甅爐鯣漾覆ば) 
う関電の欺瞞(ぎまん)を暴いていく。

■関電執行役員も”暗殺計画”の存在を認めた!

「実行者」が決意の実名告発

「町長を殺れ」--。”高浜原発の天皇”の命令に追い込まれて、下請け業者は仕方なく木刀を手に取った・・・。関電は”暗殺指令”を否定するが、事実はどうか。06年7月、下請け業者は関電側に直談判を行い、その席で関電側から驚愕の発言が飛び出していた--。ジャーナリスト 斉藤 寅            
◆「木刀を車の助手席に置き町長を探した」

「あんただけに頼むことや。町長、殺(や)ってくれや、あんたの得意な犬を使って。成功したら、事業の展開は約束する--」          

00年初夏、福井県大飯(おおい)郡高浜町にある、国道27号線沿いの飲食店でのことだ。その場で、関西電力(以下、関電)の高浜原子力発電(以下、高浜原発)のK副所長(当時)は、高浜原発内の犬による警備を請け負っていた『ダイニチ』の役員で、犬のブリーダーでもある矢竹雄宕兒(ゆうじ)氏(53歳)に牋纏Α蹐魄様蠅靴燭箸いΑ「標的」は、96年から高浜町長を務めている今井理一(りいち)氏(75歳)だった--。  
*                  
本誌は前号で、関電幹部が下請け業者に命じた高浜町長の牋纏指令″を報じた。3月20日現在、関電は本誌に対してまともな反論をしていない。 

したくてもできないというのが実状だろう。K氏が矢竹氏と『ダイニチ』の社長である加藤義孝氏(58歳)に狡長暗殺″を命じたという事実を、関 
電の執行役員が約2年前から把握していたばかりか、それを揉み消そうとさえしていたというのだから。                      

事の始まりは99年のことだった。この年、高浜原発では日本初となるプルサーマル発電計画が着々と進行していた。だが同年12月、プルサーマル 
発電に欠かせない「MOX燃料」のデータが、製造元である英国の核燃料メーカーによって改竄(かいざん)されていたことが発覚し、計画は頓挫(と 
んざ)する。プルサーマル計画の受け入れを了承していた今井町長が、安全性への危惧から、計画実行に慎重な態度をとるようになったのだ。     

00年4月、その今井町長が再選されると、高浜原発副所長としてプルサーマル計画の早期再開を目論むK氏は、次第に今井町長を目の敵にするよう 
になった。冒頭の牋纏指令″があったのは、この頃のことだという。矢竹氏が回想する。                            

「Kが約束した『(狡長暗殺瓩法棒功したら、狄緤薪験″は絶対にやらしたる』という言葉。今から思えば、あれは牋魔の囁き甍奮阿硫進 
でもなかった」                            

プルサーマル計画実行に先駆けて、99年夏から高浜原発内では警備犬による監視が始まっていた。K氏はその犬を使った狡長暗殺″と引き替えに、
警備犬事業を関電の大飯原発と美浜(みはま)原発へ拡大することを約束し、これを「水平展開」と呼んでいたという。                
K氏の「悪魔の囁き」に意を決した矢竹氏は「標的」を求めて高浜町を彷徨(さまよ)った。                          

「ワシは高浜での町長の動向を調べて、数日間一人で張り込んだんです。ある時は警備の仕事を抜け出して、ある時は仕事が終わった後の明け方に・ ・・。いつも、木刀を車の助手席に置き、すぐに飛び出せるように目を光らせていました。                            

結局、幸いなことに町長と対面することはありませんでした。もし、誰もいないところで、パッと鉢合わせするようなことがあったら、間違いなく殺 
っとったでしょう・・・」                       

矢竹氏の異変に気付いた加藤氏は、社長の立場から町長の牋纏Ψ弉茵蹐鯊任狙擇蕕察警備犬の仕事から外したという。加藤氏がこう振り返る。   

「矢竹をそのまま放っておいたら、ほんまに町長を殺っとったと思います。それほど、事業の拡大に懸命になっていましたからね。          
Kは高浜原発内で犖業の天皇″と呼ばれるほどの実力者で、関電が発注する高浜の仕事は彼が牛耳っていました。Kの言うことを聞けば、事業は拡 
大できたかもしれません。しかし、われわれの仕事は警備であって、町長を殺すことではない。首根っこをつかむようにして、矢竹を高浜から引きずり出したんです」                            

加藤氏の説得でようやく矢竹氏は、木刀から手を離した。ところが、K氏の牋纏指令″がこれで終わることはなかった--。

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◆テープに録音された執行役員の発言

MOX燃料のデータ改竄事件のほとぼりもさめた04年3月、関電のプルサーマル計画がようやく再開されたが、わずか半年で暗礁に乗り上げる。同年8月、美浜原発で死者5名を出す大事故が起こったのだ。今井町長は再びプルサーマル計画への態度を硬化させ、関電のプルサーマル計画は白紙撤回 
された。                               

この頃、K氏はすでに福井県美浜町にある若狭支社(現『原子力事業本部』、三つの原発を統轄する)の副支社長に昇格していたにもかかわらず、加藤氏に対しても露骨に町長の牋纏Α蹐鯡燭犬襪茲Δ砲覆辰燭箸いΑA姐罎琶鵑犬燭箸り、「標的」であった当の今井町長もまた、その牋纏Ψ弉茘瓠
を認識している。                           

「実行者」も「標的」もその存在を認める牋纏指令″について、関電は、「(牋纏Ν瓩髻忙惻┐靴燭里確認したところ、K本人は否定しました。 
当時の上司と部下にも確認しましたが、誰も認識していません」(広報室報道グループ・島田佳明報道課長)                    

と回答した。しかし、これは、事実に反する。             

関電の執行役員が、K氏による狡長暗殺計画″を認めていたというのだ。矢竹氏が事の経緯を解鋭する。                     

「ワシは06年7月中旬に、福井県美浜町にある関電の原子力事業本部を訪ねて、執行役員と面会し、直談判に及びました」            

その場に立ち会った関電側の人間は、原子力事業本部に所属する執行役員のA氏と部長2名(写真左下はその名刺)だった。            

「A執行役員に、Kの牋纏指令瓩砲弔い董∪?い兇蕕い屬舛泙韻燭鵑任后そのうえで、「ワシらの本業である警備犬事業が結局、Kによってまっ 
たく違った方向に行ってしまい、尻すぼみになったことを会社として認めて、謝罪して下さい』とお願いしました」                  
矢竹氏に対する回答があったのは約2週間後。矢竹氏は7月31日に再び原子力事業本部を訪れ、A執行役員ら前出の3名と面会した。ここでのやり取りを矢竹氏はテープに録音している。その一部を再現しよう。      

A 事実関係を調査した結果、そのようなこと(K氏による高浜町長牋纏Ψ弉茘瓠砲呂△辰燭茲Δ任后しかし、それはあくまでK個人がやったこと。

矢竹 Aさん、それは、あなたの考えですか?それとも関電としての答えですか?                               

A 関電としての答えです。矢竹さん、一つ言っておきますが、この件について、今後K個人とどのような話をしてもらってもええです。しかし、関 
電には受付の窓口はありません。                    

矢竹氏がこう憤る。                         

「まったく無茶苦茶な論理じゃないですか。Kによる牋纏Ψ弉茘瓩鮖?造箸靴毒Г瓩覆らも、会社としてはまるで関係ない、だから会社として謝ら 
んと言いよったわけです」                       

この面談の結果を矢竹氏から聞いた加藤氏も憤りのあまり、直談判に及んだ。                                 

「ワシがA執行役員ら3人に会ったのは、8月7日のことです。しかし、私が聞いても彼らの答えは同じでした。平たくいえば『K個人がやったこ  
と』、そう言うだけです。関電として事実関係は認めても、Kの言動について『会社の意向でした』とは口が裂けても言えんのやろうね」       

◆関電側が提示した姑息な“懐柔策”

それだけではない。その場で関電は加藤氏に、姑息ともいうべき“懐柔策”まで提示したというのだ。                       
「A執行役員は、私にこう言いました。『(関電と)ダイニチさんとは、固い絆で結ばれると信じております。だから、これからも私どもとのお付き合いをお願いしたい。私の部下とこれからのことをなんなりと話し合って下さい』と。Kのことは脇に置いて、警備犬事業はこれからも続けてくれというわけです。それを聞いて、ワシは怒るよりも『この件を暴露されると困るから、懐柔策に出てきよったな』と呆れました。ワシは『御社との仕事は、一切お断りします。警備事業も何もかも全部こちらから止めさせてもらいます』と言いました。結局、関電側は今まで一度も誠意ある態度を示していま 
せん」                                

加藤氏の直談判から約8ヵ月後、K氏は定年を前に関電を退職したものの、現在、関電の100%子会社の部長職に収まっている。本誌は直接取材をみたが、K氏は3月10日から「私用」を理由に会社を休み、いっさい取材を受けようとしない。

そこで、再び関電に問い質したが、         

「当社が(Kが“暗殺”を指示したと)認めるような発言をするはずがありませんし、そのような事実はありません」(前出島田課長)と答えるのみだった。                        

K氏を庇(かば)い、“暗殺指令”を揉み消そうとさえした関西電力。日本を代表する電力会社として、その責任はあまりに重い。

週刊現代
http://www.gns.ne.jp/eng/g-ken/igiari/obj_335.htm


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介護報酬を削って、中東にわれらの血税3000億円をばらまく安倍首相:それでも国民は沈黙、彼の暴走を止められるのはもはや天皇のみ

2015-01-19 05:45:02 | 言いたいことは何だ
新ベンチャー革命2015118日 No.1045
 
タイトル:介護報酬を削って、中東にわれらの血税3000億円をばらまく安倍首相:それでも国民は沈黙、彼の暴走を止められるのはもはや天皇のみ
 
1.安倍首相、われらの血税3000億円を中東にばらまくと宣言させられる
 
 本日2015118日の報道によれば、安倍首相は訪問先のエジプトで、中東に3000億円をばらまくと発表しています(注1)。案の定、本ブログ(注2)で指摘した通りの展開となっています。
 
 このような報道があっても、テレビ局は19歳の少年のイタズラ事件を大きく報道、国民の目をそらしています。
 
 民主党も代表選で血道を上げていないで、安倍首相による血税3000億円のばらまきをなぜ、糾弾しないのでしょうか。
 
 今朝のTBSの時事放談ではゲストが、日本政府・安倍自民党は弱肉強食政策を推進していると批判していました。日本政府は介護報酬の引き下げをやるようですが(注3)、その一方では、中東に3000億円ばらまくし、防衛予算は増額しています。
 
 なぜ、マスコミも野党もこの問題を国民に知らしめる努力をしないのか、ほんとうに腹が立ちます。
 
2.安倍氏の中東訪問は、米国戦争屋によるシリア包囲網の形成に加担するためか
 
 パリ・テロ事件に連動すると疑われる安倍氏の今回の唐突な中東訪問の相手国は、エジプト、ヨルダン、イスラエル、パレスチナです。これらは、シリアを南側から包囲する国家群です。一方、シリアの北側にはトルコがありますが、安倍氏は一昨年、昨年と、トルコに何回か行っています(注4)。そのとき、トルコにもさまざまな経済支援を約束させられています(注5)。
 
 つまり、安倍氏はイラクを除くシリア周辺国を立て続けに訪問しています。イラクに関しては、治安状態が悪く、安倍氏の安全が保障されないので行けないのでしょう。
 
 本ブログでは、安倍氏は米国戦争屋の傀儡とみていますが、今年、米戦争屋CIAネオコンが企んでいると疑われるシリア侵攻の後方支援をカネとヒトの両面からサポートさせられるということです(注2)。
 
なお、上記、米国戦争屋(世界的寡頭勢力の主要構成メンバー)およびそのロボット・悪徳ペンタゴンまたは悪徳ヘキサゴンを構成する日本人勢力の定義は本ブログNo.816の注記をご覧ください。
 
3.安倍自民党も防衛省も2013年のアルジェリアでの日揮社員殺害テロに震え上がったのか
 
 安倍氏が総理になってすぐの20131月、アルジェリアで日揮社員殺害テロ事件が発生しています(注6)。これは、安倍政権下の日本政府に対する恫喝第一弾だったのではないでしょうか。
 
 この事件は、シリアとイスラエル・パレスチナの国境地帯のゴラン高原に派遣されていた自衛隊員を撤収させた翌日に起きています(注7)。本ブログではこのテロ事件も偽旗テロであり、9.11事件やパリ・テロ事件同様に、背後に米戦争屋CIAネオコンが控えていると読んでいます。
 
 当時の防衛省は日本を属国支配する米戦争屋ジャパンハンドラーの日米安保マフィアに脅かされて、渋々、危険なゴラン高原に自衛隊員を派遣させられていましたが、約束期限が来たため、2013115日に完全撤収したのですが、その翌日、報復テロが行われたということです(注7)。
 
 おそらく、米戦争屋は、自衛隊のゴラン高原駐留の延長を要求していたのでしょうが、自衛隊幹部の誰かが、強引に撤収させたのでしょう、だから、米戦争屋は怒り狂って、報復したと疑われます。これで、安倍政権も日本政府も震え上がったはずです。
 
 これ以降、安倍政権は米戦争屋の言いなりに動き始めています。
 
4.米戦争屋のシリア侵攻時、自衛隊は間違いなく動員されるはず
 
今年、米戦争屋が企んでいるシリア侵攻作戦展開の際、自衛隊はトルコとゴラン高原(イスラエル)に駐留させられるでしょう。安倍氏のトルコ経済支援もシリア周辺国支援も、自衛隊駐留を安全に行うための種まきと位置づけられます。
 
 上記、われらの血税3000億円は、エジプト、イスラエル、パレスチナ、ヨルダンにばらまかれます。エジプト支援に関しては、今、エジプトは親・米戦争屋政権(シシ政権)となっていますから、安倍氏はまさに、米戦争屋のATM役そのものでしょう。
 
 パレスチナ・ガザ地区はこれまで、エジプトからの支援を受けていたのですが、現エジプト政権はモルシ政権が強引に倒されて親・米戦争屋政権になったので、もうガザ地区を支援しないはずです。
 
5.天皇とオバマ米大統領がどう動くかが、今後のシリア情勢を左右するだろう
 
 上記のように、米戦争屋はシリア包囲網を固めるため、彼らの傀儡・安倍氏をATM役に利用して、シリア周辺国を手なずけています。
 
 しかしながら、米戦争屋が米軍による本格的シリア侵攻を実行するには、オバマの承認が必要です。オバマは渋々、米軍によるシリア空爆のみを認めていますが、米地上軍の派遣はまだ認めてはいません。したがって、依然、シリア情勢は不透明です。
 
 また、安倍氏は米戦争屋の命令で、自衛隊の中東派遣(戦闘行為を含む)を実行させられそうですが、これは、現段階では憲法違反行為です。われら国民にとって最後の頼みは天皇です。安倍氏の暴走を止められるのは今や、天皇のみです。
 
注1:産経ニュース“安倍首相、中東政策スピーチ 安定化に3000億円支援表明 イスラム国対策も”2015118
http://www.sankei.com/politics/news/150117/plt1501170014-n1.html
 
注2:本ブログNo.1043パリ・テロ事件の後、安倍首相が唐突に中東訪問:米国某勢力の企むシリア侵攻に安倍首相・日本政府はわれらの血税と自衛隊員を湯水のように提供する気か』2015115
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/34556463.html
 
注3:日刊ゲンダイ“「介護報酬引き下げ」が職員を地獄に落とす”20141225
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/155994
 
注4:本ブログNo.859ウクライナ・デモ、サウジ皇太子訪日、安倍総理のトルコ訪問頻発、そして、安倍総理取り巻き連中の米オバマ政権批判は全部つながっている?』2014220
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/33289726.html
 
注5:外務省 日・トルコ首脳会談(概要)201417
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/page3_000616.html
 
注6:アルジェリア人質事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%82%A2%E4%BA%BA%E8%B3%AA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
 
注7:本ブログNo.713無念!アフリカの砂漠に散った日本人:アルジェリア政府のテロ戦略の犠牲か、それとも、自衛隊を中東で傭兵化するための犠牲か』2013122
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/31307683.html
 
ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm
 
テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html
 

密約締結

2015-01-19 05:26:43 | 言いたいことは何だ
http://www.shinmai.co.jp/news/20150118/KT150117ETI090004000.php

1969(昭和44)年11月19日、米ワシントン。ホワイトハウスで佐藤栄作首相とニクソン大統領が沖縄返還交渉に臨んでいた。会談の終わり際、大統領が首相を隣の小部屋に誘う。「絵をお見せしたい」



通訳も連れず部屋に入る2人。そこにはキッシンジャー補佐官が1人で待っていた。両首脳は沖縄への核持ち込みを認める文書に署名する―。首相密使として交渉に当たった若泉敬氏(元京都産業大教授・故人)の著書「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」が伝える、密約締結のその時だ



核兵器を「持たず、造らず、持ち込ませず」とする非核三原則。佐藤政権がこの政策を打ち出す前年の66年、外務省を中心に、核兵器持ち込み禁止に反対する方針を決めていたことが、公開された外交文書で分かった。政府の姿勢は昔も今も「米国の核は容認」で一貫している



あの受賞は何だったのか、との思いが募る。佐藤首相が74年にノーベル平和賞を受けたのは非核三原則政策が主な理由である。外務省は核持ち込みの露払い役を務め、首相は国民の目の届かぬ場で密約を結ぶ。うそで固めた結果の受賞、と言われても仕方ない



若泉氏は書いている。核抜き返還を報じる新聞各紙を読みながら「沖縄県民にはまことに申し訳なく心が疼(いた)んだ」と。沖縄の戦没者追悼施設「平和の礎(いしじ)」で、地べたに正座する氏の姿が何度も目撃されている。


苦しむ武田領民を見かねて「敵に塩を送った」上杉謙信と、基地に苦しみ続ける沖縄県民と新知事を徹底していじめ、「カネと権力」で脅す安倍首相

2015-01-19 05:22:23 | 言いたいことは何だ

戦国時代の話で「敵に塩を送る」という言葉がある。
 
現在では、なにか「敵を利するようなことをした」というように使われがちだが、その語源を辿ると、そこには、昔から日本で言われる「困ったときはお互い様」とか「敵ながらあっぱれ」などの言葉とも通じるような、日本独特の「和の心」にも通じる気がする。
 
1567年(永禄10年)に武田信玄は、それまでの駿河国(現静岡県)の今川氏真との同盟を破棄し、東海方面への進出を企てた。それに怒った今川氏は、縁戚関係にあった相模国(現神奈川県)の北条氏康の協力を仰いで、武田領内への「塩留め」(経済封鎖)を行った。武田の領地は、海に面していない甲斐・信濃(現在の山梨・長野)にあり、塩を取ることが出来なかったため、それにより領民は苦しんだ。
 
イメージ
この事態をみて、信玄の好敵手であったはずの上杉謙信が、武田の領民の苦しみを見過ごすことは出来ないと、越後から信濃へ塩を送り、武田氏とその領民を助けたという。
このことから、敵対関係にある相手でも、相手が苦しい立場にあるときには助けてあげることを「敵に塩を送る」というようになった。

 
また、越後と甲斐で取引される塩が、高価にならないようにはからったともいう。
 
その後日談もある。
武田信玄は死の床で、跡継ぎの勝頼に「あんな勇猛な男と戦ってはならん。謙信は、頼むと言えば嫌とは言わぬ。謙信を頼み、甲斐の国を存続させよ」と遺言し、また、北条氏康も「謙信は請け負えば、骨になっても義理を通す。若い大将の手本にさせたいものだ」と語っていたという。
 
また、越後から送られた塩が松本に到着したのが、1568年(永禄11年)111日だったことから、長野県松本市では感謝の意をこめ毎年111日に「塩市」が開かれるようになったという。この塩市は現在「あめ市」として開かれている。
 
上杉謙信と武田信玄は、川中島の合戦でも知られているように、それまで何度も合戦を繰り返し、敵対していた間柄だった。
しかし、さまざまな思惑もあろうが、敵であっても、民が困っているのを見捨てる事がは出来ないという、人間としての“度量”や“器”の大きさがあった。一方で、助けられた側も、尊敬と信頼を持ち息子に遺言で伝える。
その両者には、「品格」のようなものを感じさせる。
 
 
ところが、今の日本の政財界などの“トップ”の人たちを見ると、一昔前の人たちに較べて、“度量”も“器”も狭くて小さいし、「品格」などもっとない気がしてならない。政治家など、特に「品」にかける者が多くて困る。
 
そんな中で、今、沖縄に対する安倍政権の態度こそが、その典型的な例ではないだろうか。
 
 
沖縄は、昨年1月19日投票の名護市長選、11月16日投票の沖縄県知事選、そして、12月14日の衆院選を通じて、繰り返し「辺野古反対」の民意を示したにもかかわらず、安倍政権はその「民意」を受け止めるどころか、沖縄を冷遇し、沖縄県民に負託され大差で当選して知事になった翁長県知事に対して“いじめ”ともいえる対応をしている。
 
全国紙やテレビがまともにこの問題をとりあげようとしない中、写真週刊誌がズバリ書いた。
 
「週刊FRIAY」1月30日号に「安倍政権の酷すぎる沖縄イジメ 裏まで全部暴く!」でサブタイトルは「翁長知事とは面会拒否。約束した3800億円の振興費は削減。 辺野古には自衛隊派遣も。これがまともな大人のやることか!?」である。
 
イメージ


 
 
最初の部分を引用したい。
 
「選挙前は『沖縄にUSJを誘致する』『カジノを認可する』『鉄道をつくる』とニンジンをぶら下げていたのに、自分たちが推す仲井眞(弘多)候補が負けた途端、手のひらを返した。USJを誘致するどころか、約3800億円と見積もっていた沖縄振興予算を3340億円に減額。安倍政権は沖縄をロコツに締め上げています」(沖縄の地元記者)
 自分たちになびかない者は、カネと権力で徹底的に脅す──昨年10月、沖縄県知事選挙で仲井眞氏を破って『基地移設反対派』の翁長雄志が当選すると、自民党の“沖縄イジメ”が始まった。‘14年末に翁長知事が上京、3日間にわたって滞在したが、菅義偉官房長官は面会を事実上拒否。1月8日に行われた沖縄関連の予算を議論する自民党の会合にも招かれなかった。
 翁長氏は自民党本部から徒歩1分の都道府県会館で待機していたが、会議の日時の連絡さえ入らなかったという。1年前に仲井眞氏が上京した際、巨額の補助金を約束されたのとは対照的だ。
 『安倍首相は、『翁長知事には、絶対に妥協しない』と息巻いていた。先の選挙で大勝したことで自信を得たのか、そのうち翁長知事は官邸に詫びを入れてくるだろうと思っているようだ』(官邸関係者)
 安倍政権は、6月には普天間基地の辺野古への移設工事を進めたいと躍起になっている。その理由について、外務省関係者がこう説明する。
 『安倍首相は、この4~5月の訪米を検討している。終戦70周年にあたる今年、中国・韓国を牽制し、世界に日米関係の蜜月をアピールするためです。アメリカは首脳会談実現の条件のひとつとして、辺野古への移設工事の目途をしっかりと立てることを挙げているのです』」
                (以上 引用)
 
 
そして焦る安倍首相は、これからも徹底して沖縄をイジメぬくため、“アベノミクス”になぞらえて、沖縄に「3本の矢」を放つつもりだという。
 
「第1の矢」は、移設反対派へのネガティブキャンペーンで、「沖縄の自民党関係者が『辺野古移設反対運動は、中核派が牛耳っている』と触れ回っている」として、昨年12月の京都大学の中核派全学連幹部逮捕でも、中核派の拠点だった京大学生寮の家宅捜査にあたった大阪府警は、中核派と辺野古を結ぶ証拠を入念に探していた可能性があるという。
 
「第2の矢」が、「恫喝訴訟」。沖縄県が、基地移設の取り消しや撤回に踏み切った場合、安倍政権は沖縄県を相手に、これまで国が支出してきた移設関連の費用の損害賠償を求めて訴訟を起こすことを検討しており、その額は数千億円にのぼるおそれもあるというという。
 
「第3の矢」は、反対勢力の排除のため、現在は海上保安庁を動員しているが、事態が膠着するようなら首相は自衛隊を派遣するよう指示する可能性があるという。
 
そして、記事では「自民党は12月の総選挙で圧勝したとはいえ、沖縄の4つの選挙区では全敗した。11月の県知事選でも、石破茂氏や菅氏らが沖縄入りして、巨額のカネを沖縄に投入すると約束したにもかかわらず惨敗。
沖縄の『民意』はすでに明らかだ。それを無視してカネの力で屈服させようとしている安倍自民党は、北風と太陽の逸話のように、これらの『イジメ』がむしろ逆効果になる可能性には、まったく考えが及ばないようだ」と指摘。
 
さらに、「いまの官邸のやり口は、むしろ県民の政府への反抗心に火をつけることになる」(沖縄国際大大学院・前泊博盛教授)として、「……このまま沖縄イジメを続ければ、沖縄の保守層も政府への不信感をもち、沖縄はひとつにまとまります。沖縄の独立を求める声も、次々と上がってくるのではないか」と、「琉球国」と独立するようなことになれば「国防どころの話しではない」と警告し、「安倍政権は沖縄県民の“本気度”を見誤っているのではないか」と記事を結んでいる。
 
 
イメージ昨年12月、翁長知事は24~26日に就任あいさつで上京したが、あらかじめ面談を要望していたものの、安倍晋三首相や菅義偉官房長官らは会わなかった。
関係閣僚との面談を求めたが、応じたのは最終日の午後に日程が決まった山口俊一沖縄担当相だけだった。外務、防衛両省でも、岸田文雄外相や中谷元・新防衛相との会談は設定されず、26日午後に北米局長、事務次官と会った。


実は、11月の知事選で移設推進を打ち出して翁長氏に敗れた仲井真弘多氏が、その2週間後に、「知事選のお礼と退任のあいさつ」で上京しているが、その際は安倍首相や菅氏らが面談。首相は仲井真氏を「よく仕事しましたね」とねぎらったという。


政府は山口氏以外の閣僚が翁長知事と会わなかったことについて、面会要望の伝達遅れや日程の都合などを挙げているが、つい1カ月前の前任者への厚遇との落差は明白だ。
政権の政策に賛同する知事は歓迎するが、反対する知事には会わないというのなら、あまりに大人げない対応だ。
 
しかも、翁長氏が滞在中の26日に記者会見した菅官房長官氏に至っては「年内はお会いするつもりはない」と突き放した。「調整がつかない」からではなく、「お会いするつもりはない」と官邸の意思をあけすけに語ったものである。
菅氏は「沖縄基地負担軽減担当相」も兼ねているため、今回翁長氏の「名刺だけでもお渡ししたい」との要望にさえ応じなかったという。
そんな対応しかとれないようなら「沖縄基地負担軽減担当相」の肩書を外したほうがいいだろう。
 
そして、年が明けてからも翁長知事は、再度1月6日~8日にかけて上京し、新年度予算の要請などで関係閣僚との面会を求めたものの、この際も会見は実現せず、「FRIDAY」にある通り、自民党本部から徒歩1分のところに待機していながら、自民党の沖縄関連予算に関する会合参加にも至らなかった。
そのうえ、政府は15年度予算案で、沖縄振興費は3501億円から4.6%、162億円減となり、5年ぶりに減額となった。一方で、辺野古への米軍新基地建設費用は、14年度当初予算比で80倍以上にもにる1736億円(契約ベース)を計上した。
 
 
イメージ「FRIDAY」にある安倍首相の沖縄への「3つの矢」とも合わせて、きわめて強権的で、自分の国のひとつの自治体に対する態度とは思えない。まさにこれでは“敵国”である。
 
一方で、首相は、16日に中東地域の歴訪に出発、17日から20日にかけて、エジプトのシシ大統領、ヨルダンのアブドラ国王、イスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長とそれぞれ首脳会談を行うという。
首相には商社やゼネコンをはじめ約50社の企業幹部が同行するという。

ヨルダンには2ヶ月前の11月にも訪れ首相らと会談し、24億円の無償資金協力を表明しているが、今回の訪問でも、難民支援などで147億円の支援わすることを表明している。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/me_a/me1/jo/page4_000818.html
 
他国の首相には、2ヵ月ごとに会いに行っているのに、わざわざ訪ねてきてくれている自国の国の県知事とは会わない。これで、「民主主義国家」のはずの日本の首相なのだろうか。
 
 
 
一連の安倍政権の沖縄に対する対応は、誰がどこから見ても、移設反対の新知事に対する意趣返しにしか見えないし、さらに「兵糧攻め」や「経済封鎖」に等しい行いである。
 
安倍首相は、かねがね「沖縄に寄り添う」と口では言っていたが、沖縄県民の民意を受けて当選した県知事が、日本の最果てからわざわざ関係閣僚に礼儀を尽くそうとしてあいさつにやってきたのに、会おうともせず門前払いする首相をはじめ、安倍内閣の対応は、まったく大人気ないし、情けない。そこには、品格の欠けらも無い。
 
別に上杉謙信のように「塩」を送らなくてもいい。
長年、基地に苦しみつづけている沖縄県民の民意と声を代表する翁長県知事の話を真摯に聞くのが首相としての当然の役割のはずだ。
 

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