旭川トンボ紀行

北海道旭川市を中心としたトンボの写真とその生態

ヨツボシトンボ♂

2010年07月21日 | トンボ科
全身が黄褐色をした太くがっしりとした体形のトンボで、翅に四つの褐色斑紋があります。ほぼ全道で記録があり普通種。
元々は湿地環境を好む種で、旭川市内では陸化の進行したヨシやガマなどの挺水植物がよく繁栄した泥深い池沼で見られます。
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オオトラフトンボ♀卵塊形成

2010年07月21日 | エゾトンボ科
道内では各地で記録のある黄褐色柄をしたやや大型のエゾトンボで、未熟のうちは雌雄共に黄褐色斑紋がよく目立ちますが、成熟が進むにつれすすけた褐色に変わり、特に♂個体では黒っぽく見えます。
本種成熟♀は水辺に現れるとすぐに産卵するのではなく、写真のように周囲の草に一度静止し、「卵塊」と呼ばれる卵の塊を腹部先端に排出してから産卵します。
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タカネトンボ未熟♂

2010年07月20日 | エゾトンボ科
道内では最も普通に見られる中型のエゾトンボで、雌雄共に未熟のうちは複眼が写真のように上面があずき色をしていますが、成熟すると深みのある鮮やかなグリーンに変わります。
主に山間から丘陵地にかけての森林内にある木陰の多い池沼に生息し、成熟♂は暗い水面上をホバリングを交えて飛びます。その性質ゆえなかなか人目にふれることのないトンボですが、旭川市内でも森林内の池沼であれば比較的簡単に見つけることが出来ます。
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カラカネトンボ♂飛翔

2010年07月19日 | エゾトンボ科
金属光沢のある小型でややがっしりとした体形のエゾトンボで、ほぼ全道で記録があり普通種。旭川市内でも個体数が多く、日当たりの良い池沼で普通に見られます。
発生時期が早く市内では5月下旬頃から羽化が始まり、6月中旬~下旬にかけて発生のピークを迎えます。
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オオヤマトンボ♂羽化

2010年07月19日 | ヤマトンボ科
オオヤマトンボは主に道南、道央で記録のあるヤンマクラスの大型種で、道東、道北方面では個体数が少なく稀とされています。
旭川市内では数年に一度♂の飛翔を見かけるに過ぎず、大変珍しいトンボです。エゾコヤマトンボと非常に良く似ていますが、本種は黄紋が広く、一回り~二回り程大きいことで見分けられます。
写真は三年前に偶然旭川市内で撮影することの出来た♂の羽化個体ですが、周囲を探しましたが、羽化していたのはこの個体一頭だけでした。
雌雄共に成熟すると複眼が深みのある美しいグリーンに変わります。
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エゾコヤマトンボ♂

2010年07月18日 | ヤマトンボ科
本州に産するコヤマトンボの北海道亜種で、道内にのみ生息するトンボです。道内には広く生息していますが産地は局所的。旭川市内では元々個体数の少ないトンボでしたが、近年では生息地においてもほとんど見ることが出来なくなってしまいました。
現在、旭川市内では年に数回観察することしか出来ない珍しいトンボになっています。
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ギヤンマ♂縄張り飛翔

2010年07月18日 | ヤンマ科
ギンヤンマは縄張り意識が非常に強く、水辺では同種のみならず他のトンボとのと争いが絶えません。また、警戒心が強くなかなか人を近づかせないので、撮影、採集が難しい種です。
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ギンヤンマ連結産卵

2010年07月18日 | ヤンマ科
日本を代表する中型のヤンマで、道内ではかつて道東、道北では個体数が少なく稀とされていましたが、現在は地球温暖化の影響?により、ほぼ全道で見られるようになりました。
旭川市内でも個体数増加が著しく、混生する北方系のトンボへの捕食圧がやや心配されるところです。(ギンヤンマは南方種で、道内に生息する多くのトンボがシベリアや樺太を原産とする北方種です。)
大型種にしては珍しく、雌雄が連結して産卵をしますので、水辺で見かけるとその大きさにびっくりすると思います。
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マダラヤンマ♀

2010年07月16日 | ヤンマ科
マダラヤンマは暑さに弱い種で、気温の高い日などは午前中の涼しい時間帯と夕方に活動することも多く、日中の暑い時間帯は生息地周辺の樹木の枝に静止し、休息をとっている個体を良く目にします。
通常、昆虫類の♂は色鮮やかなものが多く、♀は地味な印象ですが、本種の場合は♀個体も美しく、複眼、腹部斑紋共に鮮やかな黄緑色をしています。

前記した通り、旭川市内では絶滅してしまった可能性の高いトンボですが、もし市内で見かけた方が居れば、是非ご一報下さい。
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マダラヤンマ♂

2010年07月16日 | ヤンマ科
道内ではキトンボと並び最も遅い時期に羽化を迎える小型のヤンマで、8月上旬~中旬にかけて羽化します。全国規模で生息地が限定されており「北海道レッドデータブック」では希少種Rに挙げられています。
成熟♂は複眼、腹部斑紋が鮮やかな青色に変わる大変美しい種で、トンボ愛好家のみならず、多くの昆虫愛好家から非常に人気の高いトンボです。そのため、その希少性から一部の地域では乱獲が絶えないとの噂も聞こえてきます。
旭川市内では数年前までごく限られた場所で少数見られましたが、現在は環境が悪化してしまったため全く見られなくなってしまいました。恐らく市内では「絶滅」してしまった可能性が高いと考えられます。
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ルリボシヤンマ♂飛翔

2010年07月14日 | ヤンマ科
オオルリボシヤンマと良く似ておりまぎらわしいですが、オオルリボシヤンマの複眼、腹部斑紋が全て青色なのに対し、本種は複眼が青緑色で、腹部の斑紋が細かく一部黄色~黄緑色が混じるので、やや地味な印象を受けます。
本種は本来湿地や湿原環境を好む種で、湿原内の小さな水溜りやブッシュ上を好んで飛びますが、市内には良好な湿地/湿原環境が全く存在しないため、森林内の小さな水溜りや地中から水が染みだすじめじめした環境に限って見られます。そのため、旭川ではあまり人目にふれることの無いトンボです。
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オオルリボシヤンマ♂飛翔

2010年07月14日 | ヤンマ科
ルリボシヤンマと並んで北海道を代表する大型のヤンマで、日本国内でも最大クラス。
道内各地に普通で、旭川市内では個体数が極めて多く、その大きさから本種をオニヤンマだと思っている人も多いと思います。市内では発生ピークとなる8月中旬になると山間で本種の「集団黄昏飛翔」を観察することができます。
「黄昏飛翔」とは、主に夕暮れ時に空中を飛ぶカゲロウなどの獲物を摂食する、摂食飛翔のことで、個体数の多い場所では稀に大集団になることがあります。
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オニヤンマ♂縄張り飛翔

2010年07月14日 | オニヤンマ科
オニヤンマの成熟♂は山間を流れる砂礫底の細流や林道上を好んで飛びます。
しかし、大型種のわりには長時間の飛翔が苦手らしく、縄張り内では静止していることの方が多いようです。意外と警戒心がなく、人が近づいても悠然と縄張り内を飛翔していますので、動かずにじっとしていると、わずか30センチ程の距離に静止してくれることがあります。
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オニヤンマ未熟♀

2010年07月14日 | オニヤンマ科
国内産トンボの最大種としてあまりにも有名なトンボですが、北海道産のオニヤンマは本土産のものに比べ「一回り小さく」、オオルリボシヤンマと同じぐらいの大きさです。
雌雄ともに未熟のうちは複眼が黒く、成熟すると深みのある鮮やかなグリーンに変化します。また、未熟♀の翅は写真のように黄色味を帯び大変綺麗ですが、成熟すると黄紋が後退し、透明な翅へと変わってしまいます。
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コオニヤンマ♂

2010年07月12日 | サナエトンボ科
河川中流域に生息するかなり大型のサナエトンボで、国産サナエトンボでは最大種。サナエトンボの仲間ですが名前にヤンマと付くのは、ヤンマのようなその大きさから由来するものです。
道内での産地はやや局所的で、今は市内でもごく限られた場所でしか見ることが出来ませんが、温暖化の影響からか、年々個体数が増加傾向にあります。
身体の大きさに比べ頭(複眼)が小さいのが特長で、後ろ足が長大なのも特長の一つです。
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