旭川トンボ紀行

北海道旭川市を中心としたトンボの写真とその生態

モイワサナエ♂

2010年07月12日 | サナエトンボ科
河川中流域に生息する小型で細身のサナエトンボ。
道内に普通で、最初の発見地が札幌の藻岩山であったことが名前の由来となっています。
旭川市内では河川中流域で多くの幼虫が採集されますが成虫の観察例が少なく、おそらく普段は樹上で生活していると思われ、生殖活動以外では水辺に降りてこないのだと考えられます。成熟成虫は午前中に見られることが多いという印象です。
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コサナエ♂

2010年07月12日 | サナエトンボ科
池沼に生息する小型のサナエトンボで、道内では各地で記録があり普通種。
旭川市内でも個体数は多く、場所によっては多産しています。春を代表するトンボで出現時期が早く、市内では5月中旬頃に羽化が始まります。
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ムカシトンボ♀産卵

2010年07月12日 | ムカシトンボ科
ムカシトンボはイトトンボ科の仲間とサナエトンボ科の仲間を合わせたような、原始的な特長を持つ小型のトンボで、本種の仲間は世界でも日本とヒマラヤにしか生息していません。
主に河川源流~上流域にかけての水が綺麗な場所に生息し、幼虫期間が7~8年と非常に長く、早い流れの中で石の下などに潜り込んで生活しています。
未熟成虫はよく林道の上で摂食飛翔しているところを見かけますが、成熟した♂は流れの上を素早く飛び、産卵にやってくる♀を待ちます。
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ミヤマカワトンボ潜水産卵

2010年07月09日 | カワトンボ科
ミヤマカワトンボの♀は、そのほとんどが水中に潜って「潜水産卵」を行います。中には長時間に及ぶ潜水産卵で力尽き、そのまま流されてしまった個体を観察したこともあります。
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ミヤマカワトンボ♂

2010年07月09日 | カワトンボ科
日本国内に生息するカワトンボの仲間では最大種。雌雄ともに翅全体が赤橙色をした大変美しいトンボで、清らかな流れの上をヒラヒラと舞うように飛びます。
道内での産地はやや限られており生息地は局所的ですが、旭川市内の生息地では毎年多くの個体が発生しており、道内屈指の多産地と言えます。しかし環境の変化に敏感で、ちょっとした環境悪化で簡単に姿を消してしまう可能性が高く、残された生息地をなんとか守っていきたいものです。
江丹別川では近年、ウチダザリガニの繁殖により急激に個体数を減らしています。
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ニホンカワトンボ透明型♂

2010年07月09日 | カワトンボ科
透明型の♂は水辺というよりも、すこし距離をおいた草地や周囲の森林内で見かけることが多く、縄張り争いにおいては橙色方♂の方がやや優勢のようです。そのため、市内ではこの透明型♂を見る機会があまり無く、橙色型♂に比べ個体数が少ないという印象です。
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ニホンカワトンボ橙色型♂

2010年07月09日 | カワトンボ科
カワトンボの仲間は河川上流~中流域の水の綺麗な環境を好む種で、本種は道内各地で記録があり普通種。
♂の翅には「橙色型」と「透明型」の2パターンがあり、特に「橙色型♂」では成熟するとほぼ全身に白い粉をふき、別種のように変わります。♀の翅は全て「透明型」。
橙色型♂は水辺で静止型の縄張りを確保し、産卵にやってくる♀を待ちます。水面上を飛ぶ姿は、まるで白く細長いチョークが飛んでいるようにも見えます。
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モノサシトンボ♂

2010年07月08日 | モノサシトンボ科
モノサシトンボは腹部に定規の目盛をふった様な模様のある大型のイトトンボで、未熟成虫は木陰を好み、条件の良い場所では多くの個体が群れていることがあります。
成熟した♂は水辺へ戻り産卵にやってくる♀を持ちますが、イトトンボ科の仲間のように水面上を素早く飛ぶことはほとんどなく、岸辺にそってゆっくりと飛びます。
旭川市内ではちょうど今時期が発生のピークとなっています。
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オツネントンボ集団越冬

2010年07月08日 | アオイトトンボ科
この写真は去年の11月上旬、市内の瓦礫置き場にある廃材レンガの隙間に入り込んだ越冬個体を撮影したものです。条件の良い場所にはこのように多くの個体が集中することがあり、稀に集団となることがあります。
写真は隣り合ったレンガを開けて撮影したもので、撮影後はまた元どうりに戻しておきました。
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オツネントンボ連結産卵

2010年07月08日 | アオイトトンボ科
雌雄共に淡褐色柄をした地味なトンボで、ほとんどのトンボが幼虫や卵で越冬するのに対し本種は成虫で越冬する珍しいタイプのトンボです。
名前のオツネン(越冬)はその生態にちなんだもので、最近では真冬にトンボが捕れた等、新聞記事(北海道新聞)にもなったことがあります。
道内では各地で記録があり普通種。春先に雪解けが終わると真っ先に水辺へ現れます。幼虫期間がわずか三ヶ月程度で、5月に産卵して孵化した幼虫は8月中旬~下旬にかけて羽化、新成虫は林縁などに分散してそのまま成虫で越冬します。
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アオイトトンボ♂

2010年07月08日 | アオイトトンボ科
アオイトトンボ科の全身が金属光沢のある金緑色~唐金色をしたやや大型のイトトンボで、成熟した♂は胸部と腹部の一部に白い粉をまといます。また、イトトンボ科の仲間と違い翅を半開きにして止まるのが特徴です。
道内では各地で記録があり普通種。旭川市内では場所によっては多産しており、8月上旬~中旬にかけて多くのカップルによる集団産卵が観察されます。
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クロイトトンボ/交尾

2010年07月06日 | イトトンボ科
クロイトトンボは道内各地で記録があり普通種。
旭川市内で見られるイトトンボの仲間では最も黒味が強く、成熟した♂は胸部に藤灰色の粉をふくので、混生する他のイトトンボとは簡単に見分けることができます。
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ルリイトトンボ♂

2010年07月06日 | イトトンボ科
そしてルリイトトンボ。
こちらもエゾイト、オゼイトと良く似ていますがより青味が強く、複眼が全て青いことで見分けられます(エゾイトとオゼイトは複眼が黒と青緑色の2トーンカラーです)。
道内ではエゾイトトンボと並んで最も普通に見られるイトトンボですが、市内ではやや個体数は少なめ、確実な生息地も限られています。腹部第2腹節背面に「スペード型」の斑紋があります。
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オゼイトトンボ/交尾

2010年07月05日 | イトトンボ科
次に紹介するのはオゼイトトンボです。
エゾイトトンボと良く似ていますがより細身で腹部の黒紋が広く、腹部第2腹節(トンボの腹部は10節から成っています。)の背面に「ワイングラス型」の黒紋があります。
この黒紋はエゾイトトンボでは「きのこ型」~「スペード型」で見分けられますが、イトトンボの仲間は小さなトンボなので、混生地では慣れなければ判別することは難しいと思います。
湿地環境を好む種で、旭川市内には良好な湿地環境がほとんど無く、確実な発生地はごく限られた場所しかありません。
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トンボブログはじめました!

2010年07月05日 | イトトンボ科
主に旭川市内に生息するトンボを中心にトンボのブログを始めました。

まずは、少しづつ旭川市内に生息あるいは記録のあるトンボ達をアップしていきたいと思います。

第一弾はエゾイトトンボ。このトンボは名前が示す通り道内各地で記録があり普通種。旭川市内で見られる青いイトトンボのほとんどが本種である場合が多く、市内では最も個体数の多いイトトンボです。写真で見る様に♂は鮮やかなブルーで、♀個体には黄緑型と青型の2型が存在します。写真は青型♀で、前が♂後ろが♀です。
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