つぶやき、遊び・仕事・日常

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小売業界のM&A

2019-02-03 17:52:02 | 日記
製薬業界や、酒類業界、それに電気機器業界等と比べ、金額的にはごく小さいものの小売業界のM&Aは数多く見聞きします。
どうしてですかね。
売手側の事情と、買手側の事情を、新入社員が勝手に推測してみました。

◆小売業界のM&Aってやたら多いよね
 どんな事情で行われてるのかな。

 〇売手側
  ・第一世代(創業者)は完全に引退しており、第二世代もそろそろ引退の時期が迫ってきたが、社内に後継者が居ない。
  ・こんな厳しい業界は、身内(主に息子)に継がせたくないし、彼は東京で一流企業でサラリーマンをしている。
  ・もう何十年も一生懸命企業運営してきたから、そろそろ楽をしたいし、大金をもらえるならありがたい。
  ・会社を売却しても、しばらくは経営者として処遇してもらえる(2期連続赤字または3期連続減益の場合は退任)。
  ・多くの場合、屋号を維持してもらえ、従業員も原則そのまま処遇してもらえる。
 
 〇買手側
  ・自社での出店はむろん継続するが、出店スピードの加速化のために一気に店舗を手に入れたい。
  ・自社の店舗開発部が弱体で、トップマターでM&Aに取り組まざるを得ない。
  ・業界全体がオーバーストアの懸念があり、競合店を自社に転換するのは全体の店舗面積内の移動なので効率が良い。
  ・買収価格=企業価値+のれん+有利子負債 なので、会計上はフラットであり負担は発生しない(B/Sは一時負担)。
  ・M&A助言会社へのフィーの支払 ⇒ 買手側トップ個人に〇〇〇がある。

 などという事情で行われているようです。
 ただし、売手側・買手側は同床異夢で、のちのちは、こんなはずじゃなかった・・・  との声も散見します・・・
 そして、これらのM&Aでは必ず成功者がいます。
 それは言うまでもありませんよね。年収数千万円というM&A助言会社様です。
 日本の産業構造の維持や変革に日夜努力していただいておりますので、皆さんで感謝すべき存在かもしれませんね。