最初の一段

マーティン・ルーサー・キング牧師、略してキング牧師は、米国の人種差別撤廃運動を主導した方だ。
現在では想像もできないが、当時はレストランでも乗り物でも黒人と白人は別々というのが社会常識だった。
米国の建国の理念は、「平等・自由・個人の権利」だが、それは白人成年男子のみに適用の理念だった。
だが彼は I have a dream （私には夢がある）の演説の中で、かって奴隷だった者の子孫と、
かっての奴隷主だった者の子孫が、兄弟として同じテーブルに向かい腰かける時がくるという夢を語った。
そしてその夢の実現のためにはこうだった。

◆最初の一歩を踏み出しなさい、階段全体を見る必要はない、ただ最初の一段を上りなさい
　最初の一歩、最初の一段を踏み出せない人は多い。
　失敗を恐れたり、その先の困難を考えすぎてしまうからなのだろう。
　この階段は上がっていい階段なのか、他にもっといい階段があるのではないか、上がっても落ちるんではないか、
　そんなことを考えているうちに、第一歩を踏み出すチャンスは消え失せてしまうものだ。

　キング牧師も、夢を持つだけではなく、とにかく最初の一歩を踏み出した。
　そしてその一歩は、後に続く人を生み、大規模な運動になっていったのだ。
　そしてとうとう、夢物語だった黒人と白人が同席するという当たり前の世界が実現したのだ。
　リーダーは、最初の一歩を自ら踏み出すべきなのだし、それが出来る人がリーダー足り得るのだ。

　→耳が痛いですね。おいらもやる前に色々考えて結局チャンスを逃すことがあるなぁ・・