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公共への奉仕者

2022-06-18 06:38:01 | 日記
公共への奉仕こそわが信条であり、祖国を健全・安全・高潔にするために全力を尽くす。
立派な言葉で、慈善活動家の発言かとも思わされるが、実は米国暗黒街の帝王アル・カポネの残した言葉だ。
彼の悪事は多いが、その多くは米国の禁酒法につけ込んで、密造酒で大もうけしたことにあるようだ。

◆公共への奉仕者の仮面
 カポネの慈善家風の言葉は、犯罪者の印象を薄め罪悪感をごまかす効果があったのかもしれない。
 米国とはそういう国だ、力さえあればそれは正義にも成り得る。
 だが日本でも同様の状況が見てとれる。
 それはこういうこと、経済産業省や国土交通省のキャリアが、国のコロナ対策の給付金を搾取していたという。
 地代やテナント料の支払いが苦しくなった、売上の低下で事業の継続が困難になった、
 そんな中小企業を支援するための給付金をだましとったそうだ。 
 多くの中小企業が、存続の危機に追い込まれている中、
 彼らはだましとった給付金を高級時計などの支払いに充てていたという。
 コロナ禍による国民の苦境を、自らの不当利益に充てていたということだ。

 どうやら彼らの素顔は、公共への奉仕者ではなかったようだ。
 そこで思い起こすのはシェークスピアの一節だ。
 「腐ったユリは、雑草よりもずっとひどい臭いを放つ」。
 
 →それでも雑草は雑草として生きていくしかないのが無念でもあります。