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「赤福」だけではない

2022-06-22 06:47:04 | 日記
三重県の伊勢名物の「赤福」だが、その人気ぶりは全国区と言ってもよいものだ。
お隣である愛知県民でさえ、密かに自慢をしているほど。
なので、高速道路のSAから道の駅、それにJRのキオスクでも販売している。
あまりに販路を広げたため、かって賞味期限の偽装などという事件をも起こしている。
なお、毎月一日には、朔日餅(ついたちもち)を販売し、好事家はこぞって並んで購入している。
時代に合わせて、夏になれば「赤福氷」などというものも売り出し、それはそれで人気を集めている。
赤福の販売応援のようになってしまったが、言いたいことはそうではなく、伊勢餅の数々のことなのだ。

◆お伊勢参りのお供として餅屋が繁盛した
 江戸時代のお伊勢参りは東海道を歩き、街道一の宿場町だった桑名に着く、そこには「安永餅」がある。
 さらに進めば、現在の四日市市の日永追分で東海道から参宮街道に分岐する。
 そしてここに「なが餅」がある。
 さらに進み関町には「関の戸」がある。ここまでは、長く平たい餅だ。
 中勢地域に入り津市だ、「けいらん」「伊賀餅」伊賀市、「松笠餅」多気町などが丸い餅の有名どころだ。

 南勢地域の伊勢市までくれば、餅はますます丸くなり、「二軒茶屋餅」「御福餅」「赤福餅」となるわけだ。
 これらには理由があり、餅は腹持ちが良くエネルギー源として貴重だったらしい。
 また甘いあんこは、長旅で疲れた旅人を心身ともに癒してくれたようだ。
 またお伊勢参り=一生に一度のハレの日とみなされていたため、めでたい餅はぴったりだったのだろう。
 そんなことで、参宮街道沿いにはたくさんの餅屋が隆盛したわけだ。
 そしてこれらは、現在も大半が残っています、興味のある方はこれらの餅三昧を楽しまれてはどうでしょう。