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誕生日に思う

2022-06-20 06:28:47 | 日記
6月某日、今年も誕生日が巡ってきた。
ごく若いころはめでたかったかもしれない。
だがそんな誕生日も、何十回も迎えてくると、またかという気持ちにもなる。
先人もやはりそんな気持ちを持ったのだろうか。

花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり
 ー入道前太政大臣ー
 強風で桜が雪のように降る様のようだ。
 降ると言えば古くなっていく自分自身のようだ。
 上の句は、絵巻さながらのあでやかな世界だ。
 下の句は、一転してわが身を嘆いているかのようだ。
 老境の楽しさと静かな悲しみともとれる句のようですね。

 米国詩人のヘンリー・W・ロングフェローはこう。
 「雨は一人にだけ降り注ぐわけではない。」
 まあそういうことなのでしょう。
 困難は自分だけに降りかかるわけではないし、誕生日も人類に等しく巡って来る。
 さらに言えば、雨が降ったのが水不足で悩んでいる農業地帯だったらどうだろう、
 砂漠の中でオアシスに向かっている人だったらどうだろう。
 恵みの雨というものもあるはずだ。

 誕生日もそうかもしれません。
 明るく受け止めるのも自分、嘆くのも自分。
 だったら、明るく受け止めた方がおトクかもしれませんね。