なんとなくというか、漠然というか感じていたことを、はっきりと言葉にしてもらったような気がする。
江戸時代の円覚寺の住職誠拙(せいせつ)の言葉だそうだ。
それは、誠拙が円覚寺の山門を新築しようと寄進を募った場面だ。
◆お前の功徳になんでわしが礼を言わねばならないのか
その山門への寄進として、豪商の白木屋が金百両を寄付した。
だが誠拙は、「ああそうか」と言ったきりだった。
白木屋は不満に感じ、「百両は私にとっても大金です、何かお礼を言ってくれてもいいのではないですか」と、不満気だ。
誠拙は、「お前が功徳を積んで、お前が幸せになるのに、何故わしが礼を言わねばならないのだ」と言ったそうだ。
そのようです、自分の行動に返礼を求めてはいけないようです。
まして、功徳について返礼を求めるのでは、まったく功徳にはなっていないのですね。
反省したいものです。
→これはあるあるだと思います。
人は良いことをしようと努力はします。
でも、私は良いことをしたはずだと思った瞬間に、それは雲散霧消してしまうものかもしれませんね。
※旅行中です、よろしく。