我々は、毎日毎日過去からの経験を積み重ねて生きているはずだ。
喜びに満ちた日々も、失敗や挫折に苦しんだ日々もあった。
だがそれらは全て、過去のものとなる。
置かれた状況に真摯に向き合った過去は、その人固有の経験として保存され、
この世のどんな力によっても奪うことは出来ないと、オーストリアの精神科医・作家のヴィクトール・エミール・フランクルは教える。
◆過ごしてきた時間は自分だけのもの
これは、精神科医としての業務にも通ずるものらしい。
人生に意味を見出すための心理療法として、「創造」「体験」「態度」の三つの価値を置いた。
創造とは世の中になにかを与えることで、体験とは世の中にあるものを受け取ること、
態度とは死ぬ直前まで勇気や品格を持ち続けることだ。
創造も体験もできなくとも、人生には生きる意味を持ち続けることが可能だそうだ。
→なかなか難しい心理療法のようですが、自分の過ごしてきた時間や体験は自分だけのものということには気が付かされますね。