どうでもいいことかもしれないが、こんなことを聞いた。
現在では、大工(だいく)といえば木造建築の建設を担う職人さんを指すのだろう。
だが、このような意味で大工という言葉が使われだしたのは、江戸時代末期からだそうだ。
それでも、十分古い昔だとは思いますが、そんなことについてこんなことを聞き及んだ。
◆かっては大工(だいく:おおだくみ)の他に小工(すくなたくみ)もいたそうだ
「工:たくみ」という言葉は、技術者という意味だそう。
その語源は、奈良時代の律令制にまでさかのぼり、建設工事に携わる技術官僚の肩書として大工(おおだくみ)が定められたようだ。
だから、当然に別の位もあり、それが「少工:すくなたくみ」ということだ。
さらに別の位もあり、「長上工:ちょうじょうこう」と「番上工:ばんじょうこう」があった。
これらは、大工に統率される立場なのだが、語感としてはなんとなく立派に感じられますよね。
なお、さらに下っ端は「番匠:ばんしょう」と呼ばれていたそうだ。
その後、現代に近い時代になってから、統率する立場の職人は大工から棟梁に呼び名が変わっていった。
それでも大工という言葉だけはそのまま残り、現在の木造建築を担う職人さんの呼称になったそうだ。
決して、世の中で役に立つ知識ではないと思いますが、まぁとりあえず学んでおきたいと思います。