老人のパソコン日記

高齢者のパソコンの楽しみ方について、日々の記録を書いてみます。

諏訪湖の御神渡り

2006-01-10 | 雑記
「御神渡り」と書いて「おみわたり」と読みます。長野県の諏訪湖が全面結氷して、湖面の一部が盛り上がる現象です。それが昨夜2年ぶりに出現した、ということで、今朝の各紙の記事になっているそうです。朝日には、社会面の「青鉛筆」に写真も出ていました。私の郷里の話なので、ちょっと取り上げてみます。

私の子供の頃は、毎年諏訪湖が結氷するのは当たり前のことで、私はその湖上でスケートを習いました。最近は暖冬で、結氷しない方が多くなり、今回の御神渡りが記事になるのでしょう。 もう一つ、この御神渡りには、古くからの神事や伝説がいろいろあるのです。

御神渡りは、氷が厚くなって、最も寒い夜中に、轟音を発して、上諏訪方面から下諏訪方面にかけて氷の割れ目が盛り上がるのです。諏訪神社の上社(上諏訪)の男の神様が下社(下諏訪)の女の神様のところに諏訪湖を渡って行く、という伝説があり、毎年御神渡りが済むと、安心して人間も氷上を歩いたりスケートしたり出来る、と云われています。そして、この割れ目のコースによって、その年の豊作を占うという神事もあります。

まず、前者の神様が渡ってから、という言い伝えも、諏訪湖には温泉も出ていて、危険もあるので、氷が膨張して盛り上がりが出来るほど厚くなれば、人が乗っても安心という根拠があります。 それから後者の占いについては、八ヶ岳から諏訪湖に流れる川の水量によって、御神渡りのコースが変わるのです。これかその年の雪の量によるので、稲作に関係があります。これについては、大昔からの記録が神社に保存されており、その経験が参考にされているようです。

以上、私としては珍しく写真無しの長文になりました。諏訪湖畔に住んでいた両親が亡くなって長い年月が経ち、もう縁の無くなった場所ですが、今朝の報道から昔を思い出して、今日の記事にしました。