酒を飲んだ夜は何度も目が覚める。浅い眠りに、仕事を失敗した夢を見た。
カーテンを開ければ、快晴。風もなく静かだ。
「人生はいつも思い通りにいくわけではない。」
周囲の人を信じなければ、自分に責任をもてない。自分を信じれれなければ、その先にあるのは恐れである。
昨日から声を出していなかった。傍らにあった文庫本を開いた。
春の朝
時は春、
日は朝(あした)、
朝は七時、
片岡に露みちて、
揚雲雀なのりいで、
蝸牛枝に這ひ、
神、そらに知ろしめす。
すべて余は事も無し。
ブラウニング
声がかすれ、つっかえながら音読をした。すこし軽くなったような。
今日は、無事な日になるだろう。
前に進むのは柄じゃない。後ろを振り向いても埒がない。下を見れば委縮する。せめて上を向いて深呼吸しよう。
空から降ってきた。はっけよいのこったのこった。