「根府川の海」

「根府川の海」
茨木のり子の詩

ここを通る旅にふと思い浮かべる。

旅の始まり

４月２７日予定通り出発。
さあ行くぞという気負い全くなし。
リアキャリアーに荷物をセットして、小雨のなかを一路鎌倉へルートをとる。
久しぶりの自転車旅だ。
雨のなかの出発も全く気にならない。いや、気にしないで行こうと思う。自分にとっては比較的長めの旅になるはずだから、ゆっくり慌てず先を急がないことを今回の方針とする。
国道はさけて主に都道を通る。
鎌倉街道と銘うたれた道を見つけて進む。
いにしえの街道は、今は大変な自動車量。
道路幅は確かに狭い。トラックがすれすれに通過していく。自転車ルートには決していいとは言えない道。
雨でスリップしないように注意をしながら、それでも進み続ける。鎌倉街道は府中街道ともクロスしているのだろうか？
道は東京と神奈川の堺に近づくと、左手に広大なエリアが広がる。ルートは桜並木の自転車道、快適に走る。
この広大なエリアはアメリカ軍の通信基地で、道路はなんと海軍道路と名ずけられている。
横田基地、沖縄の基地、それにしてもこの広大さ！

雨も上がり夕暮れせまる鎌倉へと入って行った。
明日は、鎌倉のお寺で座禅の予定。そして伊豆方面へ。

春雑感

やっと気温も上がり、春本番が始まった。
通りのモクレンが冬芽から一日一日と膨らみ始め、
今日明日にも咲き始そうだ。
旅もいよいよ出発の時がきた。

全くの気負いはない。
なにせ、行きあたりばったりではあるが、ここは日本。
ちょっと行けば、必ずコンビニエンスストアがあり、
自動販売機が見つかる。
お金さえあれば、宿泊場所にもことかかない。
快適なホテルも都市には必ず何件もある。
全く持って便利な国だ。

何不自由なく便利快適な国に住んで、「旅」するこころはどこにある？

それも、自転車旅を、だ。

一つには、移りゆく時と風景を楽しむため。
一つには、もろもろのコト、モノから離れるために。
一つには、自分という幻想に付き合うため。
決して、自分探しなどではない。
だけど、自分の行く末を垣間見ることはできるかもしれない。
「お経」を独習している。

２年前は、ネパールとインドを旅して、ヒンズー教の世界を楽しむ。
カトマンズでは、バラモンであるガイドと数日共にした。
ヒンズーの国の生と死をを垣間見た。
バナーラシーでも、火葬に出会った。ガンガーで。
ブッダの足跡を辿ることもできた。
そして、今は仏教について深く入ろうとしている。
少なくとも、今回の日本の旅では、心してお経を称えたい場所を巡りたい。

１５歳の門出、６２歳の前途

今日は卒業式。多くの中学校(埼玉県公立)で行われた。
はれの一日だけど、空はくもり空。
だけど、ちょっと日差しも感じられる午前だ。
彼らの進む先の遠くには、もっと明るい陽光が待っていそうな。

十年前の卒業生と再開した。
十年前は１５歳だった、今は大人としてしっかり歩んでいる。だけど、その先にやはり不安もあるらしい。
それでいて当たり前なのだ。

還暦過ぎたこのわたしは、今日も迷っている。

わたしの先の未来には何があるのだろう。
何が待ち構えているのか。

はからいは捨てよう！
あるがままに、赴くままに。
歩き進むことが「行」であると心して。

若者達よ、おめでとう！
わたしも再出発だ！
(*^-^*)

春になったよ!旅が始まるよ！

雪もとけて日差しが戻ってきた。
一進一退が春の天気。
花粉も粉塵(ＰＭ2.5)も漂い始めた。

旅への誘いの陽光を感じる。

何処へ行くんや？

西へと考えていたが、北を目指そう。
太平洋に沿って北上しよう。
習い覚えの「般若心経」を唱えよう。

茨城の小さな漁港、震災のあと最初に行ったところ。
そして、岩沼市の中学校。また、尋ねるか。
岩沼の海を見よう。松林はどうなったかな。
さらに北へ、気仙沼のレストランは再開できたのだろうか?
必ず来ます、と言って三年がたった。